秋田では9月の下旬から紅葉のシーズンが始まり(山頂付近)、11月の終わりまでにピーク(ふもと付近)を迎えます。今回は、秋田の県南を代表する紅葉スポット『小安峡大噴湯』をご紹介します。
大自然、プラスαが楽しめる場所です。秋田へ行ったときの立ち寄り候補として、また、周辺はバイクのツーリングにもおすすめです。近隣の観光スポットにも触れますので、ぜひ読んでみてください。
小安峡大噴湯とは
小安峡は秋田県湯沢市の南部に位置し、宮城県の県境までは車で30分ほどの所にあります。温泉街が立ち並び、現在でも11件の温泉宿が営業しています。
起源は古く、江戸時代より開かれた温泉は、鶴が傷を癒やしていたとされる歴史の残る湯場です。その温泉街にあって、観光客を楽しませているのが小安峡の大噴湯です。
皆瀬川がえぐられてできた、深い深いV字谷のなかに大噴湯はあります。吹き出す蒸気は、上から眺めてもわかるほど。
大噴湯は実際にどんな場所なのでしょうか。写真とともにせまります。
大噴湯遊歩道を散策する
紅葉シーズンも終わりを迎える11月初旬。小安峡大噴湯のそばにある観光物産館『あぐり館』前の駐車場に車を停車させます。
多くの観光客が訪れているなか、人の流れの先で大噴湯の文字が迎えてくれました。
木々の紅葉を楽しみながら広めの階段を下っていくと、景色の先には赤い橋脚が見えます。自然と橋脚が調和した風景は見事です。
しかし、なかなか下にたどり着きません。
一体何段下るのだろうと思いつつ、先へ進みます。
ごう音、そして蒸気!
大噴湯までの道中には、休憩スポットがあります。疲れた人は、そこで一息つけるので安心です。そのままズンズン進むと、ようやく谷底が見えてきました。
階段を下りた先には、蒸気の温かさからか紅葉していない青々とした木々が見えます。紅葉と夏の青さ、その間の世界を楽しめるビューポイントです。
次第にもやがかかり、岩壁からは蒸気が立ち昇ります。いよいよ一番蒸気が多いポイントへ向かうと、一気に視界を奪われます。
はじめ、川の音かと思っていたのは私の思い違いでした。ゴゴゴゴとするごう音は、蒸気の吹き出る音。雷神のひびきとも表現された音は、確かに存在しました。
「雷神のひびきのようなすごい音がして水がはじけるように湯が噴き出していた」
湯沢市のHPより
さて、残るのは帰り道。下りた分は上らなくてはいけません。
大噴湯への道は周回できるようになっています。遊歩道の散策にかかる時間はおよそ30分ほどですので、気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。
紅葉のシーズンだけでなく、春や夏、冬の時期にも訪れたい場所でした。
周辺の観光スポット
小安峡大噴湯の周辺には、以下の観光スポットがあります。
- ・とことん山キャンプ場
- ・小安峡温泉
- ・皆瀬ダム
大噴湯の散策と一緒に観光スケジュールを組んでみるのも良いですね。
とことん山キャンプ場は、冬の雪中キャンプが楽しめることで有名です。源泉かけ流しの温泉に入れるのも魅力的。
日帰り入浴もできるのが小安峡温泉。散策と温泉をセットで楽しめます。
皆瀬ダムは大噴湯から少し離れていますが、車やバイクであれば立ち寄りやすい場所です。ダムが好きな人はぜひどうぞ。こちらも新緑や紅葉が楽しめるスポットです。
また、近くには日本3大霊地である『川原毛地獄』もあります。以下の記事で紹介していますので、ご参考ください。
湯沢市観光物産協会公式サイト 見どころ -Sight- 【皆瀬ダム】
秋田の自然を小安峡大噴湯で満喫しよう!
小安峡大噴湯は、四季の移り変わりと迫力のある蒸気を楽しめる、日本屈指のポイントです。
今回訪れた紅葉シーズンは、多くの観光客でにぎわっていました。きっと他の季節でも、違った魅力で訪れる人を楽しませてくれることでしょう。
秋田の散策ポイントをお探しの方は、小安峡大噴湯を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
アクセス情報
車:東北中央自動車道、湯沢ICから約50分
バス:JR湯沢駅前より、羽後交通「湯沢・小安線」のバスに乗車「小安温泉」にて下車(約55分)
川が近い場所ですので、増水時には立ち入り禁止となる場合があります。直近の情報は『小安峡温泉総合案内拠点施設』にてご確認ください。
小安峡温泉総合案内拠点施設:TEL 0183-47-5080
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