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人  |    2026.04.07

木下眼鏡店・木下定宣さん|顔に合わせるメガネを大切にする理由【後編】

松山市にある木下眼鏡店(きのしたがんきょうてん)。前編では、お店の特徴やこだわりなどについて紹介しました。

後編では、店主・木下定宣さん(以下、木下さん)のメガネに対する想いやメガネ業界の現状などについて紹介します。

メガネはファッションとして注目されることも多いですが、本来は視力を補う大切な道具です。その道具を扱う専門店として、どのような考えでメガネを提供しているのか、ここから木下さんの想いを紹介します。

前編はこちら

【松山市】木下眼鏡店|鯖江メガネと丁寧なフィッティングが魅力【前編】

激安メガネ店の登場で変わった業界

木下さんは2014年に独立

ここ十数年でメガネ業界は大きく変化しました。その大きなきっかけの一つが、激安メガネ店の登場です。低価格でメガネを購入できるようになったことで、消費者にとっては手に取りやすくなりました。

木下さんも、その点については決して否定していません。

しかし一方で、メガネの本来の役割や専門性が軽視されるようになった側面もあるといいます。「メガネは本来、目を測って作る道具です」。

視力測定やフィッティングをしっかり行わずに販売されるケースもあり、メガネの役割が十分に理解されていないこともあるそうです。


メガネ選びで大切なのは「顔と目の幅のバランス」

高級車が買えるという専用の機械

メガネ選びというと、デザインやブランドを重視する人も多いかもしれません。しかし木下さんは「似合うかどうかは、ほとんどサイズで決まります」と話します。

「顔の幅だけじゃなくて、目の幅で変わるんです。目の位置や間隔のバランスが大事なんですよ」。実際、人の顔は左右対称ではなく、目の位置や顔の幅も一人ひとり違います。そのため、フレームのサイズが合っていないと、どんなにデザインが良くても違和感が出てしまうことがあるそうです。

内装にもこだわりが感じられます

そのため、フレームを調整して顔に合わせる作業が必要になります。このフィッティングを行うことで、掛け心地や視界の安定が大きく変わるといいます。「街で見ていると、サイズが合っていないメガネを掛けている人が多いんです」。

さらに最近は、フレームのサイズ展開が少なくなっていることも課題だといいます。

「昔は1ミリ単位でサイズ違いが作られていました。でも今は売れない時代になって、1モデル1サイズということも多いんです」

そのため、メガネ選びでは顔の形だけでなく、目の幅や位置とのバランスを見ることが重要になります。


パーツを組み合わせながら長く使えるメガネを作りたい

木下さんオリジナルのメガネ

木下さんがメガネづくりで大切にしている考えの一つが、「長く使えるメガネ」です。「昔のものって、壊れても直しながら長く使っていたんですよね」。

以前はパーツを交換しながら使い続けることが一般的でした。しかし現在は、パーツがなく修理できない製品も増えており、壊れたら買い替えるという流れが主流になっているといいます。

木下さんは、そうした流れに少し疑問を感じているそうです。「パーツがあれば、直してまた使えるんです」。

メガネ選びの時間も楽しめそうです

そのため木下眼鏡店では、パーツ交換ができるメガネや修理しながら使えるフレームを大切にしています。さらにオリジナルメガネでも、壊れても修理しながら使えるような仕組みを作りたいと考えています。

「パーツを組み合わせながら長く使えるメガネを作れたらいいなと思っています」

使い捨てではなく、長く使い続けるメガネ。

壊れてもまた使えるメガネにしたい」

そんな木下さんの想いも、木下眼鏡店の大切なコンセプトの一つです。


メガネ業界の現状と就職の課題

メガネ業界の発展も担っている

木下さんによると、現在のメガネ業界はさまざまな課題を抱えています。

その一つが、業界を志す人の減少です。

「メガネ業界って、実はあまり就職先として選ばれないんですよ。メガネ業界に進む学生の就職率はすごく低く、親もすすめない傾向にあります」と木下さんは話します。

さらに職人の高齢化も進んでいます。メガネの多くは福井県鯖江で作られていますが、分業制で成り立つ製造現場では職人の減少も課題になっています。

「工房も少しずつ減ってきているんです」

木下さん愛用の自転車

こうした状況の中で、木下さんは日本のメガネづくりの技術を守りたいと考えています。「だからこそ日本のメーカーを応援したいんです」。

品質の高いメガネを扱いながら、その価値や魅力を伝えていくこと。それも木下眼鏡店の大切な役割の一つだといいます。


メガネを通して伝えたいこと

メガネ選びは奥が深いです

木下さんは、メガネを通して伝えたいことがあるといいます。それは「目の大切さ」です。目は生活の質に大きく関わる大切な器官です。

だからこそ、メガネ選びも慎重に行ってほしいと話します。「お客さん自身も知ることが大事だと思います」。視力測定やフィッティングなど、メガネ作りにはさまざまな工程があります。

そうした背景を知ることで、より自分に合ったメガネを選ぶことができるそうです。木下さんは、メガネに関する次の悩みや相談にも丁寧に対応しています。

  • 自分に合うメガネがわからない
  • 視力が合っているか不安
  • フィッティングを調整したい

松山市でメガネを探している方にとって、頼れる専門店の一つといえるでしょう。


松山から全国へ広がるメガネの魅力

落ち着く空間

松山市の木下眼鏡店は、単にメガネを販売するお店ではなく、一人ひとりの目や顔に合わせた「本当に合うメガネ」を提案する専門店です。オリジナルメガネの開発やオンライン販売など、少しずつ新しい取り組みも進めています。

松山から、いいメガネを届けたい」。そんな思いを胸に、木下さんは今日もメガネと向き合っています。

鯖江メガネを中心とした高品質なフレームや、長く使えるメガネへのこだわりからも、その想いが伝わってきます。

松山市で自分に合ったメガネを探している方は、一度木下眼鏡店を訪れてみてはいかがでしょうか。

基本情報
住所〒790-0807愛媛県松山市平和通6丁目8−1
ロイヤルハイツ平和通101
電話番号089-910-1328
営業時間11時から17時30分
定休日木曜
公式サイト木下眼鏡店
SNSInstagram
通信販売対応可
決済・現金
・クレジットカード

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・想いを取材し、 文章✕映像✕出版✕AIで編集、 世界に向けて発信しています。 神社仏閣、地域活動、仕事など、 現場に足を運び、空気感を伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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