愛媛県松山市に鎮座する伊豫豆比古命神社で毎年行われる「椿まつり」は、“伊予路に春を呼ぶ祭り”として広く親しまれています。旧暦正月に執り行われるこの祭礼には、商売繁昌や家内安全を願う多くの参拝者が訪れ、境内や参道は活気に満ちあふれます。
本記事では、神社の歴史や御祭神、ご利益、祭りの見どころまで、初めて訪れる方にもわかりやすくご紹介します。
伊豫豆比古命神社(椿神社)とは

愛媛県松山市に鎮座する伊豫豆比古命神社は「椿神社」や、親しみを込めて 「お椿さん」 とも呼ばれる歴史深い神社です。創建は2,000年以上前といわれています。愛媛県の名前の由来となった神様・愛比売命も祀られており、県内外から多くの参詣者が訪れてきました。
主祭神である伊豫豆比古命・伊豫豆比売命は、古代よりこの伊予の地を守護してきた神々として知られています。古くは国土開発や産業振興、地域安寧の神として崇敬を集め、朝廷や武家からも厚い信仰を受けてきました。

中世以降も地域の総鎮守として人々の生活に寄り添い、特に商売繁昌・縁起開運の神として広く信仰されるようになります。現在の社殿は幾度かの改修を経て整えられ、荘厳な佇まいを今に伝えています。毎年行われる椿まつりは、その長い歴史の中で受け継がれてきた代表的な祭礼であり、「伊予路に春を呼ぶ祭り」として県内外から多くの参拝者を集めています。

時代が移り変わっても、伊豫豆比古命神社は地域の心の拠り所として在り続けています。祈りと伝統を守りながら、今もなお多くの人々にご利益と安らぎを授ける存在です。
神社は松山市居相に位置し、大きな鳥居と緑に囲まれた境内が印象的です。通常の参拝だけでなく、年間を通じて多くの祭儀が行われています。
椿まつりとは?祭りの起源と意味

「椿まつり」は、伊豫豆比古命神社の代表的な祭礼で、旧暦1月7日〜9日の3日間にわたり斎行される春を迎える祭りです。立春に近い時期に行われるこの祭りは 「伊予路に春を呼ぶ祭り」 として古くから親しまれており、神社周辺は冬から春への季節の移ろいを感じさせる特別な空気に包まれます。

この祭りでは、参道沿いに 800店以上の露店が並び、地元グルメや縁起物、季節の品々が一堂に会します。参拝者は神様への祈願の後、屋台を歩きながら仲間や家族と交流し、地域の結びつきが深まる場にもなるでしょう。
近年の開催では、例年旧暦に合わせて2月頃に行われています。2026年は2月23日(月・祝)〜25日(水) に開催されました。
祭りは72時間休みなく行われるため、昼夜ともに多くの人で賑わうのが特徴です。
屋台・縁起物と祭りの風景

椿まつりの見どころのひとつは、なんといっても露店の数と種類の豊富さです。屋台には食べ物だけでなく、祭りでしか手に入らない縁起物や熊手などが販売され、お土産として持ち帰る人も多く見られました。
商売繁盛や開運を願って露店を巡り、賑やかな人々と交流しながら歩く時間は、祭りに訪れた人々にとって特別な体験となります。参拝前後の時間を使って、友人や家族と屋台食を楽しむのも椿まつりの醍醐味です。
祭りの文化的背景と祈願

椿まつりは単なる屋台の祭りではありません。もともとこの祭礼は神様に祈りを捧げ、山や海の幸を交換したり交流したりする場として発展したと伝えられています。古くから人々は、この場所で神様のご加護を願い、家内安全や五穀豊穣、商売繁盛といった願いを込めて参拝してきました。
また、祭りは地域のコミュニティを生み出し、季節の節目を祝う伝統行事として現代まで受け継がれています。参拝者が集うこの祭りの風景は、愛媛・松山の人々の文化や暮らしを象徴する催しのひとつでもあります。
祭り現場の魅力

現地を歩くと感じるのは、季節の変わり目を祝う人々の笑顔です。冬の寒さの中でも、祭りの熱気が参道を包み込み、子どもから大人まで幅広い世代が参加しています。屋台の香りやご利益を願う人々の熱心な姿を見て、祭りならではの活気を感じました。

また、境内にある椿の木々が春を予感させるように咲き始める頃、祭りはまさに季節の変わり目を祝う象徴として機能します。地元の人だけでなく、観光で訪れた人々の記憶にも残る光景です。
まとめ:椿まつりが伝えるもの

椿まつりは、松山の人々に長年愛され続ける伝統行事です。古くからの歴史と文化、そして参道を埋め尽くす露店の賑わいは、この祭りならではの魅力です。

伊豫豆比古命神社という由緒ある聖地で行われるこの祭りは、春の訪れを感じ、縁起開運や商売繁昌を願う人々の心をひとつにする場として、今も多くの人を惹きつけています。
基本情報まとめ

椿まつり期間中は、平時の椿神社駐車場が閉鎖されているため、公共交通機関の利用がおすすめです。伊予鉄バス「椿神社前」下車すぐです。
- 名称:伊豫豆比古命神社(いよずひこのみことじんじゃ)/通称:椿神社
- 所在地:愛媛県松山市居相2丁目2番1号
- 公式サイト:伊豫豆比古命神社 -椿神社
- SNS:インスタグラム
- TEL:089-956-0321
- FAX:089-956-3323
- ご祭神:伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)、伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)、伊与主命(いよぬしのみこと)、愛比売命(えひめのみこと)
- 御鎮座:第七代孝霊天皇の時代(2300余年)
- ご利益:商売繁昌・縁起開運・家内安全
※最新の情報は公式サイトをご参照ください




