Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンをキュレーションする地方創生メディア

地域応援ブランド  |    2024.05.07

株式会社ベアーズに直接聞いてみた!家事代行って高くない?

皆さんは「家事代行」と聞いてどのようなイメージがあるでしょうか?「お金持ちが利用するもの」「そもそも家事は家族がするもの」「他人を家に上げるなんて怖い」etc…

興味はあるものの、心理的ハードルが高くて利用できていない方も多いはず。

2022年のネット調査によると、日本で「家事代行を利用したことがない」方は全体の94.6%にのぼるそうです。

かくいう筆者も、家事代行を使ってみたいと思いながら、以下の2つの理由から利用をためらっていました。

①値段が高い
②心理的ハードルが高い

前編では「①値段が高い」について、株式会社ベアーズのコミュニケーションデザイン室 室長、服部祥子さんにお話をうかがいました。

家事代行をお得に利用する方法や家事代行の価格にまつわる納得の理由を教えていただいたので、家事代行を利用してみたい方は要チェックです。

株式会社ベアーズとは

1999年創業。家事代行サービスのパイオニアでありリーディングカンパニー。日本の新しい“暮らしのインフラ”となることを目指し、誰もが必要な時に必要な家事のサポートを気軽に頼める世の中にする、「暮らしの困った」を解決することに尽力している。「新しい暮らし方の創造」はもちろん、「新しい雇用」を創出し、「家事」の価値・「家事代行」の職業的地位を高める活動も行っている。

服部祥子さんプロフィール

コミュニケーションデザイン室室長。子どもをもっても幸せに働き続けられる世の中をつくりたいと思い、企業理念に賛同。子どもが1歳のタイミングで株式会社ベアーズに入社。企業ブランディングや広報、地域振興・地域貢献を担当する。「社会に風を吹かせる」というチームミッションで、誰もが自分らしく生きられる世の中をつくることに注力している。

コミュニケーションデザイン室室長の服部さんにお話を伺いました!

ーまず、家事代行を利用する懸念点の1つの、金銭面についてうかがいます。私にとって、家事代行はお金持ちが利用するものというイメージなんです。月数万円って、誰にでも出せる金額ではないと思っていて。日常的に利用するにはハードルが高いのですが、どう思われますか?

おっしゃる通りで、金銭面が理由で利用しにくいと考える方も多いです。「自分でがんばればタダ」「お金をかけるなんて贅沢」「もったいない」とか。ただ、簡単に金額を下げるのは難しいというのが正直なところなんです。

なぜかというと、我々にはスタッフを派遣して、お客様のお宅の中に入り仕事をするという責任がありますから、自社でしっかりと採用し、社内研修をしています。座学や現場研修、サービス品質アップのためのトレーナー同行等、その教育コストがかかるんですね。また、安心のサービスをお届けするために、定期サービスの利用前にはコーディネーターがご自宅に訪問し、家事のお悩みを伺って、それに合わせてサービスをコーディネートすることまで行っています。それに、人が動くサービスですし、家事の価値という意味でも、すごく安くするのは難しいんです。

ベアーズスタッフさんのイメージ

ー言われてみるとそうですね、教育されていない方がくるのは怖いし、家事の価値を下げることは“世の中の家事を頑張っている方の立場を悪くすること”につながる可能性もありますもんね。

そうなんです。だからこそ考えているのが、国や地方自治体、企業等と連携して、必要な方がなるべく安価で家事代行を利用できる仕組みです。

ー地方自治体の子育て支援サービスなどで家事代行、ありますよね。企業に対してはどのような仕組みを提供しているのですか?

業界の先駆けとして、2006年から企業の福利厚生として家事代行を提供するお手伝いをしています。企業が一部料金を負担することで、従業員の方が家事代行を安価に利用できる仕組みです。導入企業は760社を超えました。

さらに、この5月から、中堅中小企業が家事代行を福利厚生として導入した場合、国が利用料の3分の2を補助するという実証事業が始まります。もちろんまだ時限的な取り組みにはなりますが、日本の企業は8割が中堅中小企業ですから、国がそのように舵を切ってくれると、もっと気軽に家事代行を利用しやすくなるのではないかと思います。

ベアーズ本社エントランス

ー福利厚生の充実は社員満足度の向上に繋がりますもんね。

そうですね。我々は「‟働き方改革”は‟暮らし方改革”と共に」と提唱していて、業務の生産性を上げたり、社員の働きやすさを実現するには、社員の暮らしのサポートが欠かせないと思うんですね。従業員の働き方はもちろん、暮らし方まで企業が考える時代が来ていると思います。

快適に整えられた家や栄養のある食事は、心身の健康を助けてくれます。従業員の家事代行の費用を会社が負担することは、キャリア形成を助けたり、子どもを産んでも職場復帰しやすくなったりすることにつながります。一人暮らしの方であっても、家事労働の時間が軽減されたら、仕事に集中できるし、生産性が上げられますよね。

ーまさに1番必要な福利厚生かもしれませんね。ベアーズさん自身の福利厚生や社内エンゲージメント向上のための取り組みも教えてください。

とてもユニークなところでは、ベアーズには3つの実業団があり、3割の社員がデュアルキャリアで活躍しています。

実業団の輝かしい業績

ーデュアルキャリアですか?

そうです、社内にチアダンス、吹奏楽、陸上競技の3つの実業団があるんです。全員正社員として仕事をしながら、プロとして活動しています。チアダンスは昨年世界第3位となりました。陸上は全日本実業団女子駅伝、オリンピックも狙っています。吹奏楽も演奏会をしたり、様々なコンクールで賞をいただいたりしていますね。格闘家も2名所属しています。社会人になっても夢を追い続けることを応援したいと考えています。さらに、実業団が地域の小学校でかけっこ教室をしたり、楽器の吹き方を教えたり。地域貢献の役割も担っています。夢を追いかけながら働いている大人の姿が、子どもたちや次の世代の希望になるのではないでしょうか。

チアダンス部受賞時の様子

ープロから直々に教えてもらえるなんて、子どもたちにとって貴重な経験ですね…!

また、ベアーズが大切にしているのは、‟ダイレクトコミュニケーション”、そして‟愛と感謝”の気持ちです。

年に1回の運動会、毎月の全社総会では、社員がダイレクトに顔を合わせます。

毎月の全社総会では‟愛と感謝室”というコーナーがあり、誕生日・結婚・出産・卒入学など、社員のライフイベントを全社員でお祝いします。このような仕組みを通して、お互いの状況を理解し合いながらお互いの人生や夢を一緒に応援し合う社風を目指しています。

さらに、福利厚生という観点でいうと、家事代行やシッターサービスが半額で利用できます。産休育休や時短勤務はもちろんですが、1日単位の時差出勤、社内託児、無料の不妊等専門家相談や卵子検査などもあります。

家事代行を依頼してくださった方の幸せを願っておきながら、我々が幸せでないのはチグハグですよね。なので、社員がどれだけウェルビーイングで、幸せに健康で働けるか、という観点は大事にしています。誰もがもっと自由で幸せに暮らせるように、取り組んでいきたいですね。

ーありがとうございます。前編では家事代行利用の際の「①値段が高い」という不安について、解消できました。家事代行をお得に利用する方法があるのかどうか、自分が住んでいる地方自治体のホームページや、会社の福利厚生を確認してみたいと思います。
後編では、さらにベアーズさんの考え方や、取り組みについて深掘りしていきます。家事代行は、私たちが思っている以上に私たちの人生をポジティブに変化させてくれるものなのかもしれません。

会社情報

会社名:株式会社ベアーズ
本社住所:東京都中央区日本橋浜町2-1-1 田辺浜町ビル5~7F(受付6F)
HP:https://www.happy-bears.com/

記事をシェアする

この記事を書いた人

ゆう

6歳男児を育てる農学博士ライター。東京にいます。寺社仏閣・史跡めぐりが趣味。取材を通して、いろいろな人と出会えることに幸せを感じます。生まれ育った商店街が年々さびれていくのを目の当たりにし、地方創生に興味を持ちました。日本のよいものを日本中に届けたいと思い、Mediallで活動させていただいています。

関連記事