札幌市厚別(あつべつ)区、JR厚別駅から徒歩10分ほどの場所に、何やら賑わっているお店があります。
ひっきりなしにお客さんが出入りするこの場所は「山内青果」
こだわりがたっぷり詰まった野菜や果物が、所せましと出迎えてくれます。
物価の値上がりが止まらない昨今、追い打ちをかけるように猛暑だった今年の北海道。
農作物も不作や高騰が続いていますが、地元メディアでも話題になっている山内青果に向かいました。
目玉商品がお出迎え「山内青果」
お店に到着すると、その日のおすすめ商品が驚きの安さと迫力で出迎えてくれます。
白菜1玉:198円、えのき2袋で1束:100円、北あかり(じゃがいも)1袋は、なんと1キロ入って100円!
新鮮さとボリューム感、そして「こんなに安くて大丈夫?」と常連のお客様が心配するほど、確かな品質の野菜たち。
地元に愛され間もなく2周年を迎える山内青果。社長の山内直樹さんにお話を伺いました。
山内青果社長:山内 直樹さん
「地元の厚別区を盛り上げたい」
熱い思いで青果店を営む山内青果の社長、山内 直樹さんは厚別区うまれの厚別育ち。
仕入れや配達も自らこなすタフな体力は、学生のころからサッカーで鍛えたとのこと。
山内社長が青果業界に足を踏み入れたのはおよそ10年前、札幌市を代表する大手激安青果店でした。
「業界の知識ゼロ」でスタートし、毎日必死で業界の知識を叩き込んだそうです。
接客はもちろん商品の見せ方や袋詰めの方法、店舗が拡大するにしたがって仕入れや運営など任されることがどんどん増えていき「学ぶものしかなかった」と振り返ります。
前向きに、そして楽しそうに学ぶ姿勢と人懐っこい性格の山内社長、信頼も大きく人脈もどんどん広がっていきました。
山内青果が厚別区に誕生した理由
山内青果が厚別区に誕生したのは2021年12月17日、まもなく2周年を迎えます。
激安店だけど、安いだけじゃない!
山内青果の魅力とこれからを聞きました。
厚別区に激安青果店がなかった
山内社長が大手激安青果店に入社して10年の区切りを迎えるころ、地元の厚別区に激安青果店がなく出店計画もなかったことを知ります。
生まれ育った厚別区に貢献できることがないかと、常に考えていた山内社長は開業を決意しますが、この時期はコロナ禍。
外出を制限される中での独立は不安でしたが、この時期だからこそ盛り上げたいと一念発起。
10年で積み上げたノウハウと人脈を生かし、厚別区に初の激安青果店、山内青果が誕生しました。
新しいキレイな青果店でありたい
自分が納得した商品を安く提供する、そして安いだけじゃない、新しいキレイな青果店でありたい。
そんな努力の積み重ねが信頼につながり、週末は市内外から1000~1500人のお客様が来店するようになりました。
札幌市内に激安青果店は増えていますが、チェーン展開している店舗でも首をかしげたくなる商品を販売しているところが存在するのも事実。
山内青果が仕入れる野菜や果物は、山内社長自ら選び毎日の食卓でも品質や味を確かめています。
激安の秘密は仕入れ方法にあり!
山内社長は札幌市場のほか、余市町の夕市にも週2〜3回仕入れに出向いています。
余市町は札幌から高速で60分ほどの距離、野菜や果物の特産物が豊富な地域です。
いい物を見つけに行くのが楽しくて仕方ない、と山内社長は笑顔で話してくれました。
これだ!という商品を見つけたら大量仕入れ。
ほんの少しのキズや色褪せがあるけど味は問題ないと判断したものは、とことん値段交渉して破格をたたき出しているのです。
地元メディアに特集される注目の高さ!
噂がうわさを呼び、地元メディアで取り上げられる機会も多い山内青果。
札幌テレビ放送(STV)で放送されている「どさんこワイド」は、夕方のローカル情報番組でついに特集が組まれるまでに!
山内社長の密着映像のほか、特集記事もぜひご覧ください。
取材時の激安商品をほんの一部紹介します
取材に伺ったのは11月上旬。
秋から冬にかけておいしい果物や野菜の数々、山内社長のこだわりが随所に感じられます。
可能な限り北海道産を仕入れる、そんなこだわりも地元への愛情が感じられる店内です。
写真左:これからの季節に美味しいリンゴは一袋4~5個入ってこの値段、品種ごとの説明書きはうれしい。
写真右:8キロ入ったタマネギと1キロの土付きにんじん。
ドドーン!と箱売りのじゃがいもと、おおきなカボチャも種類が豊富。
山内社長こだわりのきのこコーナーは、常時20種類前後の品揃え。
珍しいきのこは社長自ら試食していて味は保証つき、もちろん安い!
長ネギの種類の多さに驚き!
写真左:値段が隠れるほど積みあがったネギは、この量で100円!
写真右:片手で持つのが難しい、ずっしりたっぷり大束の軟白ねぎは298円!
写真左:まだまだ流通量が少ない「ロマネエスコ」や「オレンジカリフラワー」も山内青果はこの価格!
写真右:たまごは鳥インフルエンザの影響で、北海道では半年ほど入手困難でした。
流通が復活しても高値が続いてますが、山内青果は198円で個数制限もなし。
札幌市内のスーパーや大手ドラッグストアは250〜350円が平均で個数制限もあるところがほとんどです。
まとめ
「値段も味も納得した商品しか売りたくない」
そんな強いこだわりがリピーターを生み、無駄なクレームをなくすことで従業員も毎日笑顔で過ごせる山内青果。
2周年にはさらに激安商品を考えているとのこと。
これからの発展が楽しみな山内青果、ぜひ足を運んでください。
山内青果の情報
住所:北海道札幌市厚別区厚別西2条3丁目6-14
電話:011-807-9213 Fax:011-807-9214
営業時間:9:00~19:00
定休日:日祝・年末年始(12/31~1/4)
駐車場:店舗前、満車の時は徒歩3分のファミリーマート(札幌市厚別区厚別西2条4丁目2−1)の駐車場もご利用ください。