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フード  |    2026.04.02

塩にぎりが主役「おにぎり鼓」の魅力とは?実食レポ(愛媛県松山市)

松山市で人気を集めているおにぎり専門店「おにぎり鼓(つつみ)」

過剰な演出はありませんが、ひと口食べると、その理由がすぐに分かります。主役は、具材ではなく“お米と塩と海苔”。毎日丁寧に炊き上げられたごはんと、計算し尽くされた塩加減、歯切れのよい海苔が、おにぎり本来の美味しさをまっすぐに伝えてくれます。

今回は松山のおにぎり鼓を訪ね、看板メニューである塩にぎりの実食レポを交えながら、お店のこだわりを紹介します。

「なぜ、あえて塩にぎりなのか」その答えは、日々の暮らしに寄り添う、やさしい哲学にありました。

主役は塩にぎり|引き算の美学

車でアクセスしやすいお店

多くのおにぎり専門店では、具材の種類が売りになります。しかし、おにぎり鼓でまずすすめられるのは、塩にぎり。

使われているのは、厳選した国産米と塩と海苔のみ。それ以上も、それ以下もありません。この潔さは、「ごまかしがきかない」という覚悟の表れでもあります。

お米の炊き加減、塩の量、結びの強さ。どれか一つでもズレると成立しないからこそ、丁寧な仕事がそのまま味に表れます。

地域にとってのおにぎり屋さん

家族連れの方も利用しやすい店内

おにぎり鼓は、特別な日のごちそうというより、「日常の中で、きちんとしたものを食べたい日」に選ばれるお店です。

忙しい日々の中で、一度立ち止まり、シンプルな食事を味わう。それは、食事であると同時に、自分の生活を整える時間でもあります。

松山という土地で、こうしたお店が静かに続いていること自体が、地域の豊かさを物語っているように思いました。

結ぶという仕事

全品制覇したくなります

印象的だったのは、おにぎりを結ぶ所作。ぎゅっとにぎるのではなく、空気を含ませるように、静かに整えていきます。

「機械ではなく、人の手でなければできない理由」が、その動きから自然と伝わってきました。大量生産はできません。でも、その分、一つひとつに責任がある。この姿勢こそが店の芯なのだと感じます。

塩にぎりをひと口食べて感じたこと

感動のおにぎり

今回いただいたのは、おにぎり鼓の「塩にぎり」です。具材を入れない、いわばお店の実力が最も分かる一品。ひと口目から感じたのは、お米そのものの甘みと香りでした。噛むほどに粒立ちの良さが伝わり、ベタつきは一切ありません。

にぎりは非常にやさしく、力強く固めるのではなく、空気を含ませるような仕上がりです。そのため口に運ぶと自然にほどけ、米粒がつぶれずに舌の上で広がります。塩加減も控えめで、決して主張しすぎず、お米の旨みを引き立てる役割に徹しています。

お一人様も気軽に利用できます

海苔は非常に歯切れがよく、歯でスッと噛み切れるのに感動を覚えました。シンプルだからこそ、ごまかしがきかない塩にぎりですが、一粒一粒を大切にする姿勢が、そのまま味に表れていると感じました。

派手さはありませんが、毎日でも食べたくなる、そんな安心感のあるおにぎりです。

価格とにぎり方に表れる「おにぎり鼓」のこだわり

気になるメニューが並びます

おにぎり鼓では、定番から個性派まで常時約20種類のおにぎりが並びます。価格帯は220円前後のシンプルな具材から、400円台の食べ応えのある具材まで幅広く、日常使いにも、ちょっとしたご褒美にも選びやすい設定です。

「うめ」「こんぶ」「しゃけ」といった王道に加え、「卵黄しょうゆ」「明太クリームチーズ」「豚キムチ」など、思わず迷ってしまうラインナップが揃っているのが分かります。

お米は前日から水に浸し、ガス釜で炊き上げることで、甘みと香りを最大限に引き出しているそうです。具材もすべて手作りで、濃すぎず、お米の味を引き立てるバランスを大切にしている点が、実際の仕上がりからも伝わってきます。

店内の雰囲気|手仕事の温度を感じる空間

店外にある看板

おにぎり鼓の店内はとても落ち着いた雰囲気です。木のカウンターや掲示板、手書きのメニューが並び、どこか懐かしさを感じさせる空間が広がっています。

おすすめや期間限定おにぎりの案内が丁寧に掲示されており、初めて訪れる人でも選びやすい工夫がされています。

特に印象的なのは、注文を受けてからにぎるスタイル。作り置きをしないため、少し待つこともありますが、その時間も「これから出来立てが食べられる」という期待感に変わります。

陽の光が降り注ぐ明るい店内

店内には慌ただしさがなく、店員さんとお客さんのやり取りも穏やか。テイクアウト中心ながら、温かい人の気配を感じられる場所です。おにぎりというシンプルな食べ物だからこそ、空間そのものが味の一部になっている印象を受けました。

記事まとめ

キャッシュレス対応

おにぎり鼓の塩にぎりは、特別な素材や奇抜さで勝負するものではありません。

それでも記憶に残るのは、「毎日食べられる美味しさ」を真剣に追求しているからこそだと感じました。

お米の炊き方、塩や海苔の選び方、にぎりの力加減。その一つひとつに、作り手の誠実さがにじみ出ています。忙しい日常の中で、ふと立ち寄りたくなる場所。

何かを頑張ったご褒美ではなく、日々の生活そのものを支えてくれる存在。

松山で“本当に美味しいおにぎり”を探している方には、ぜひ一度、おにぎり鼓の塩にぎりを味わってみてほしいと思います。

きっと、シンプルであることの豊かさに気づくはずです。

基本情報

おにぎり鼓は、松山市の中心部から少し離れた落ち着いたエリアにあります。

観光地のど真ん中ではなく、あくまで「日常の延長線上」にある立地です。

  • 住所:〒790-0931
    愛媛県松山市西石井4丁目1−24
  • 営業時間:10時から18時
  • 休日:不定休
  • 電話番号 089-906-1866
  • SNS:インスタグラム

※執筆時点の情報です。最新の情報はインスタグラムにてご確認お願いいたします。

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・想いを取材し、 文章✕映像✕出版✕AIで編集、 世界に向けて発信しています。 神社仏閣、地域活動、仕事など、 現場に足を運び、空気感を伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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