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フード  |    2026.05.20

【河内長野市】週3日限定の月替わりランチ。「第二の拠点」でお店を開いたきっかけとは|カフェとランチきぼう

なんばから電車で30分ほどのところにある、河内長野市。約9万6000人が暮らすこのまちでは、自然と都会がほどよく調和し、おだやかな雰囲気が流れています。

南海高野線「千代田駅」を出て、貴望ヶ丘交差点を右折し、坂道をぐっと北上。隣の市である大阪狭山との境に近づいていくと、オレンジ色の旗が目に留まります。

「ランチ」と大きく書かれたそこにあるのは、2013年にオープンした「カフェとランチきぼう」(以下:きぼう)。週3日限定営業で、からだにやさしい月替わりランチを提供しています。

今回お話をお聞きしたのは、きぼうでオーナーを務める北川さん。「ゆくゆくは河内長野に住んでもええなぁ」と思うほど、地域への愛を抱いています。

とはいえ、北川さんの自宅は、きぼうから車で20分ほど離れた堺市。なぜ、あえて居住地ではない河内長野で、お店を開くことを決めたのでしょうか。これまでのお話を辿りながら、じっくりと伺いました。

「最初は、カツのお店だったんです」思い切った方向転換が、月替わりランチのはじまりに

きぼうで提供しているのは、月替わりランチ(1,500円)。彩り豊かな品々は、すべて北川さんご自身が考案したものです。毎月はじめには、ラインナップをInstagramに欠かさず投稿しています。

きぼうInstagramより(※画像は2026年3月のメニュー)

メニューを考えるうえで大切にしているのは、失われつつある昔ながらの献立を入れること。蕪蒸しや煮物など、ひと手間加えるのが必要な料理を積極的に取り入れ、やさしい味わいに仕上げています。

今では月替わりランチのお店として定着していますが、開店したばかりの頃はまったく違っていたそう。きぼうが誕生した当時は、隣の市で栄えている飲食店を参考に、チキンカツとエビフライを中心に提供していました。

けれども、半年ほど運営を続けたのち、北川さんはあることに気づきます。

「ずっと同じものを出し続けることも魅力的ではあるけれど、お客さんから『またこれか~』と言われることもあって、客足が遠のいてしまったんです。晩ご飯の献立がいつも同じだったら、飽きてしまうでしょう。それと同じだ、ってね」

いつも同じものが食べられるという安心感がある一方で、新鮮さに欠けてしまう。ならば「いつ来てもたのしめるものを」と、月替わりランチのお店に舵を切ることを決意。以来、旬のものを活かしたオリジナルメニューを作り続けています。

とはいえ、1ヶ月は長くてたったの31日。さらに、きぼうは週3日営業。考案したランチが日の目を浴びても、あっという間に次のラインナップへ切り替わります。

毎月メニューを考案し続けるのは簡単ではありません。とはいえ「献立を考えているときはたのしいですよ。家にいてもテレビばっかり見てしまうから」と北川さんは微笑みます。

とにかく食が大好きな北川さん。定休日には毎日のように飲食店めぐりをしており、近隣のお店はもちろん、大阪市内や、さらには京都まで足を運ぶこともあります。

出先で「このメニュー、いいな」と感じたものは、自店にもそっと取り入れていく。北川さんにとっての外食は、趣味であり、お店を育てる情報収集の場でもあります。

きぼうの店内にはグルメ雑誌がずらりと並んでおり、北川さんは「そういえば、あのお店はこの本に載っていてね〜」とおだやかに話します。

Googleマップでお店を見つけては、訪れ、開拓し続ける。その探求心は、北川さんを、そしてきぼうを動かすエネルギーになっています。

自然も、アクセスも、ほどよくてちょうどいい。改めて感じる「第二の拠点」のいいところ

「食べるのはもちろん好き。けれど、それ以上に、作るのが好き」と、取材中何度も繰り返していた北川さん。いつか自分のお店ができたらいいなと漠然と考えていたそうです。

転機となったのは、ある日、河内長野でドライブをしていたときのこと。当時、きぼうが建っている場所は更地で、購入者募集の看板が立っていました。

車で偶然近くを通った北川さん。辺りを見渡すと、バス停が近くにあり、駅や近隣へのアクセスもさほど不便ではない。「ここなら、ちょうどいい」と考え、思い切って土地を買うことにしました。

北川さんは「河内長野に決めたのは、たまたまでしたね」と言いつつ、お話を聞いていると、まるで引き寄せられた出会いのようにも感じられます。

山が近くて、緑豊かな風景がすぐ近くに広がっている。そして、電車に乗れば、なんばまで1本でアクセスできる。自然と都会が融合した「ほどよい田舎」であるところが北川さんのお気に入りです。

「ここからの景色は素敵ですよ」と教えていただいた、きぼうからの眺望。

「等身大に歩み続ければ、なるようになっていく」ヒントはお客さんが教えてくれた

きぼうを運営するにあたって大切にしているのは、お客さんの声に耳を傾けること。小さな会話からヒントを受け、お店づくりに活かしていることがあるといいます。

そのひとつが、河内長野のポータルサイト「Tsunagaru かわちながの」(運営:河内長野市商店連合会)への登録。市内のお店やイベント情報が並んでおり、公式LINEを追加すれば、地域の情報が定期的に流れてきます。

載せるきっかけとなったのは、お客さんのふとしたひとこと。「ここのお店って、なんであのサイトに載ってへんの~?」と、不思議そうに声をかけてくださる方がいらっしゃいました。

ウェブサイトの存在自体はかねてから知っていた北川さん。情報収集を兼ねて登録そのものはしていましたが、お客さんに教えてもらいながらお店の情報を掲載することに。

現在では、サイトの公式LINEからも、きぼうのランチメニューが発信されています。

「Tsunagaru かわちながの」より、きぼうの紹介ページ (2026.3.28閲覧)
「Tsunagaru かわちながの」公式LINEより(※画像は2025年12月のメニュー)

お客さんとまっすぐに対話し、メニューや宣伝に取り入れていく。北川さんは「これというでっかいことは定めていないけれど、つまりはなるようにしかならんからね」と、等身大のあたたかな笑みを浮かべます。

お店を開いて好きになった、第二の拠点・河内長野。ほっこり安らげる場を目指して、今日もお店に明かりを灯しています。

毎月のたのしみに、ふらっと訪れたいお店です。

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものです。

店舗情報

店名:カフェとランチきぼう

住所:〒586-0091 大阪府河内長野市北貴望ヶ丘36-4

※駐車場 有。満車時は近隣の「青空駐車場」へも駐車可。

営業日:木・金・土曜日

営業時間:11:00~16:00

電話番号:0721-21-4972

Instagram:@cafe_lunch_kibou

アクセス

南海高野線「千代田駅」より徒歩17分

南海バス「貴望ヶ丘」より徒歩2分

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この記事を書いた人

AZU

大阪府河内長野市出身・在住のアラサー。「大阪(の田舎)生まれ」をアイデンティティとし、あえて地元をめぐる【ジモ旅】が好き。大阪(南河内)和歌山(橋本)を中心に、学生時代を過ごした京都でも活動しています。本業は学校職員。

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