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フード  |    2026.04.28

コスパ最高の弁当店「惣助」口コミで広がる人気の理由とは|松山市

愛媛県松山市にある「惣助(そうすけ)」は、ボリューム満点の手作り弁当を提供する個人経営のお店です。派手な内装や特別なコンセプトを打ち出しているわけではありませんが、「1個でしっかりお腹いっぱいになる弁当」を軸に、多くの利用者に支持されています。

今回お話を伺った店主は、「やりたかったから始めたわけではない」と語ります。再就職が叶わなかったことをきっかけに、自らの手で店を立ち上げたその背景には、飲食業のリアルと、日々を積み重ねる覚悟がありました。本記事では、惣助の魅力とともに、その裏側にある店主の想いに迫ります。

惣助|松山市で支持されるコスパ最高の弁当店

安くてボリューム満点なだけでなく味もGOOD!

愛媛県松山市にある「惣助(そうすけ)」は、手作りの弁当と惣菜を提供するお店です。

店名の「惣助」は、「惣菜の“惣”」から取られたものです。弁当だけでなく、日常の食事として惣菜も気軽に利用してほしいという考えが込められています。一方で、店主は「特別な意味があるわけではない」と語り、自然に呼べる名前として決めたといいます。

惣助の特徴として印象的なのが、「こだわりがない」という店主の言葉です。

一見ネガティブにも聞こえますが、実際にはこのスタンスこそが惣助の強みとなっています。お弁当のパックなどにも必要以上にコストをかけず、必要な価値だけを提供しています。

「特別なもの」ではなく、「日常に必要なもの」を作るという姿勢が、多くの利用者にとって使いやすいお店につながっています。

惣助の人気の理由①弁当1つで満足できるボリューム設計

一つひとつの所作がとても美しい

惣助の最大の特徴は、圧倒的なボリューム感です。

ご飯の量も選べるようにしており、利用者の食べる量に合わせて調整が可能です。価格だけでなく、「満足できるかどうか」を軸に設計されている点が、惣助の大きな強みです。

惣助では、一般的な弁当店とは異なる考え方で商品が作られています。

通常はメニューごとに価格を設定しますが、惣助では「販売価格を先に決める」という方法を採用してきたそうです。その価格の中で提供できる内容を組み立てることで、日々変動する食材の仕入れに柔軟に対応しています。

このスタイルにより、メニューごとに細かく価格を分けるのではなく、「この価格でしっかり食べられる」という価値を維持できます。結果として、利用者にとっても分かりやすく、安心して選べる仕組みに。

惣助の人気の理由②食材に合わせて変わる日替わりメニューと安さ

実年齢より10歳以上若く見える店主

惣助では、あらかじめ細かいメニューを固定していません

仕入れの段階で、その日に手に入る食材や価格に見合うものを選び、それに応じてメニューを決定します。魚であればその日に安く仕入れられるもの、肉も価格を見ながら選定するなど、柔軟な対応が特徴です。

メニューを先に決めて仕入れるのではなく、「食材に合わせてメニューを決める」というスタイルは、コストを抑えつつ手作りの弁当を提供するための工夫でもあります。日によって内容が変わるため、飽きにくい点も魅力の一つです。

「日替わり朝ごはん600円」「日替わり弁当650円〜」(4月末より価格改定の予定)など、手作りの料理を格安で提供できるのには、理由があります。

惣助の人気の理由③定番メニューと“日常使い”のしやすさ

予約で購入する方も

惣助で安定して人気を集めているのは、からあげやとんかつといった定番メニューです。誰にとっても選びやすく、日常的に利用しやすい内容となっています。

一方で、売上データを細かく分析するような運営は行っていません。「何が一番売れているか」にこだわるのではなく、その日の状況や食材に応じて柔軟に提供するスタイルを大切にしています。

また、ご飯の美味しさにも定評が。愛媛県産の米を使用し、品質の良いものを選ぶことで、弁当全体の満足度を支えています。特別なブランドや強いこだわりを打ち出すのではなく、「安心して食べられる美味しさ」を重視しています。

店主の考え|現実と向き合う働き方

食材と真剣に向き合う姿勢が印象的

惣助の店主は、「やりたかったから始めたわけではない」と率直に語ります。

再就職が叶わなかったことをきっかけに、自分で店を始めるしかなかったというのが実情でした。求職活動をする中で偶然テナント募集を見つけ、「もう自分でやるしかない」という思いで始めたのが惣助です。

これまでに、和食や洋食、ホテル、居酒屋、喫茶店、結婚式場など、さまざまな現場での経験がありますが、店主はそれをアピールしません。「昔の話」として淡々と受け止めています。

飲食業のリアルと続ける覚悟

店内の魚たちに癒やされます

飲食業は決して楽な仕事ではありません。

長時間の立ち仕事や休憩の取りづらさ、仕込みや片付けを含めた労働の厳しさなどがあげられます。特に冬場は冷水での作業が続き、手荒れも避けられないそうです。

店主は「傍から見るよりも労働がきつい」と語ります。それでも続けているのは、「生活ができればいい」という現実的な理由です。

また、飲食業界の廃業率の高さにも触れながら、「続けること自体が簡単ではない」と語ります。そうした状況の中で、無理をせず、自分のペースで続けていくことを選んでいます。

まとめ

お客さんに喜んでほしいという覚悟と責任感が伝わります

惣助は、華やかなストーリーや強いこだわりで勝負するお店ではありません。しかし、「しっかり食べられること」「無理のない価格で提供すること」という本質的な価値を徹底することで、日常に寄り添う存在として支持されています。

店主の言葉から見えてきたのは、理想ではなく現実と向き合い続ける姿でした。だからこそ、その弁当にはどこか温かさがあり、食べる人の生活に自然に溶け込んでいきます。

特別ではないけれど、確かに必要とされる存在。それが「惣助」というお店の魅力です。

住所〒790-0807
愛媛県松山市平和通6丁目4−2むらかみビル 1F
営業時間8時から15時まで
定休日毎週木曜日
電話番号090-5210-5948
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※掲載情報は2026年3月執筆時点のものです

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・想いを取材し、 文章✕映像✕出版✕AIで編集、 世界に向けて発信しています。 神社仏閣、地域活動、仕事など、 現場に足を運び、空気感を伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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