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フード  |    2026.09.18

台湾で惚れ込んだ味を池袋へ。日本初上陸「梁山泊小籠湯包」が一皿に込める想い|東京・池袋

箸で持ち上げた瞬間、まずその大きさに驚く。一般的な小籠包のおよそ1.8倍だという「小籠湯包」をそっと口へ運ぶと、内側から熱いスープがあふれ出す。想像を超えるボリュームに、思わず声がもれてしまうほどだ。

2026年7月、池袋駅直結の複合商業施設「LINKS IKEBUKURO(リンクス池袋)」8階にオープンした「梁山泊小籠湯包(リョウザンパクショウロンタンパオ)」。台湾・台北発の小籠湯包専門店の日本1号店である。

なぜ、日本で最初の店舗を池袋にオープンしたのか。「梁山泊小籠湯包」を運営するフークル株式会社の小峯祐一郎さんに話を伺った。

台湾の「知る人ぞ知る味」を、口説いて池袋へ

「梁山泊小籠湯包」入口
「梁山泊小籠湯包」入口

本店があるのは、台北のカルチャー発信地・西門町(シーメンディン)。「梁山泊小籠湯包」は、2000年のオープン以来、地元で行列が絶えない人気店として旅行者のブログやSNSで語り継がれている。

その味を日本に持ち込んだのは、海外の魅力的なブランドを発掘し日本で店舗展開をしているフークル株式会社の小峯さんだ。

「まずは自分たちが食べて感動して、”これなら日本でも絶対に喜んでもらえる”と思えるものだけを日本で展開しています」。

台湾といえば、小籠包。すでに名の知れた有名店もあるなかで、「もっともっとおいしいものがあるはず」と現地を歩き、たどり着いたのがこの店だった。マニアックな立地にもかかわらず行列ができていることに惹かれ、実際に一口食べて納得。その場でオーナーに直談判し、条件面の壁を一つずつ越えながら、日本出店を実現させたのだという。

台湾以外に店舗があるのは、池袋の1店舗のみ。まさに”知る人ぞ知る”味だ。

なぜ、池袋だったのか

店内は落ち着いた雰囲気
店内は落ち着いた雰囲気

数ある街のなかで、なぜ池袋を選んだのか。小峯さんが挙げたのは、池袋ならではの「人の集まり方」だった。

「池袋にはサンシャインシティがあるので、若い方が多くいらっしゃいます。さらに台湾や中国から来日し、池袋に住んでいらっしゃる方も多い。そして何より、埼玉・茨城・千葉など、いろいろな地域から人が集まってくるターミナルなんです」。

さまざまな世代や地域の人に、この小籠湯包を味わってほしい──その想いに、池袋という街はぴったりだったと語る。メインの客層として考えているのは、台湾好きの人たち。台湾旅行を重ねてきた層や、少し落ち着いた世代の女性グループ、子育てを終えた夫婦など、じっくりと食を楽しむ人たちの姿を思い描いている。

一個ずつ、職人が包む”水風船”のような一皿

全て手作りの小籠湯包
全て手作りの小籠湯包

看板の「梁山泊小籠湯包」は、極薄でもちもちとした食感の皮に、うま味たっぷりのスープとジューシーな肉餡を閉じ込めた一品。この皮こそ、最大のこだわりなのだという。

「普通の倍ほどある大きさの餡をこの薄さの皮で包むと、たいていは割れてしまう。それを、特殊な配合と製法で、薄くても割れないように作っています。水風船のようなイメージですね」。

現地で修行した3人の職人の手によって作られている
現地で修行した3人の職人の手によって作られている

餡に使用されている肉はスープを煮るところから準備し、皮は台湾から輸入した粉をベースに生地から発酵させて仕込む。手間を惜しまないその製法は、誰にでもすぐに真似できるものではない。小峯さん自身も台湾へ渡り、現地の厨房で修行を積んだひとり。現地での修行を経て、3人の職人が一つひとつの小籠湯包を丁寧に包み上げている。

日本限定のメニューも充実

本場の味を再現した看板メニュー「梁山泊小籠湯包」
本場の味を再現した看板メニュー「梁山泊小籠湯包」

台湾の本店で提供しているのは、小籠湯包と酸辣湯(サンラータン)のみ。対してリンクス池袋店では、日本人にも楽しんでもらえるよう、約40種類の日本限定メニューを揃えている。小籠湯包の味は本場そのままに、メニューのラインナップは日本人向けに広げているのだという。

「五目チャーハン」や「海老のチリソース炒め」、本場の味わいの「麻婆豆腐」など一品料理も充実。台湾ならではのドリンクも充実し、ショッピングの合間や仕事帰りに気軽に利用できるメニューが揃っている。

店舗拡大ではなく、「一皿」を大切にしたい

「梁山泊小籠湯包」店内
「梁山泊小籠湯包」店内

店内は、台湾・西門町の空気感をとり入れつつ、落ち着いたモダンな設え。あえて本場とは少し違う、老若男女問わず居心地よく過ごせる空間に仕上げたのだそう。

今後の展望を尋ねると、小峯さんの答えは意外なほど穏やかだった。

「一つひとつ、職人が気持ちを込めて小籠湯包を包むのが大前提。場所があるから職人を集める、というのは違うと思うんです。人が育つのに合わせて、少しずつ店舗を拡大できたらと考えています」。

何十、何百店舗と店舗を増やすのではなく、一店ずつ、そして一皿ずつを大切に育てていく。台湾で惚れ込んだ味を、池袋の街でも味わってもらいたい。その願いが、小籠湯包一つひとつに込められている。

店舗情報
  • 店名:梁山泊小籠湯包 リンクス池袋店
  • 住所:東京都豊島区南池袋1-28-1 ヨドバシ池袋「LINKS IKEBUKURO」8F
  • アクセス:池袋駅直結
  • 営業時間:11:00〜23:00
  • 定休日:施設に準ずる
  • 予約:不可
  • 公式サイト:https://www.ryouzanpaku.jp/
  • Instagram:https://www.instagram.com/ryozanpaku_japan/

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この記事を書いた人

大崎 沙織

宮崎県出身、東京都中野区在住のWebライター。 結婚を機に住み始めた中野区の面白さに魅了され「中野のディープな魅力をもっと広めたい!」との思いからMediallで執筆することになりました。 前職はホテルマン・ソムリエ。シャンパンと唐揚げが大好物です。

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