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フード  |    2024.06.26

だれもが気軽に味わえるプロテインスープを届けたい!「KOREDE」の挑戦(前編)|東京都国分寺市

「プロテインは運動の前後に飲むもの」と思っていませんか?実はプロテインは、老若男女問わず多くの人に摂取してもらいたいパワーフードです。

2024年3月、東京都国分寺市にオープンした路面店「KOREDE(コレデ)」は、子どもから高齢者までが気軽に味わえるプロテインスープを提供しています。運営元企業「MEFREE(ミフリー)」の代表取締役・古賀沙恵さんに、開店の経緯やプロテインの重要性などについて詳しく伺いました。

「これで」簡単に栄養補給!プロテインスープで食の楽しみを

▲ジムのイントラクターとしても活躍中の古賀沙恵さん

「最近、少し太ったね」

学生時代、沙恵さんが摂食障害になったきっかけは、周囲の人からの何気ないひと言だったそう。無理なダイエットを始めた沙恵さんは、「食べること」への罪悪感を強めていきます。

「当時は周囲の目が気になる年頃だったのに加え、美しさを求められるダンスをしていました。成長期による体の変化が、どうしても受け入れられなかったんです(沙恵さん)」

8年ほどかけて摂食障害を克服し、現在はジムのインストラクターとして会員の食事指導にも携わる沙恵さん。ダイエットに苦しんだ経験が、プロテインスープのアイデアにつながります。

「食べることって本来、楽しいことだと思うんです。けれど、ジムの会員さんからは、『今日はキャベツしか食べていない』という声も聞きます。昔の私と同じように、間違ったダイエットに苦しめられている人は少なくありません。

ただ、食べることに抵抗がある人にとって『もっと食べて』の言葉はキツイんですよ。プロテインスープなら少量でおなかにたまるので、罪悪感を持たずに”食”を楽しんでもらえると思いました(沙恵さん)」

▲100円プラスで、市内のパン屋さん「nagomi bakery」のバゲットを味わえる

KOREDEのプロテインはチョコ・ストロベリーといった甘い系ではなく、サッパリとしているのが特徴。専用のスプーン1杯のプロテインを水やお湯で溶かすだけなので、ズボラな筆者も続けられています。

「『甘くて口に残る感覚が苦手で、プロテインを飲めない』という声も聞きます。ただ、プロテイン自体には味がないので、おいしくするためには人工甘味料(添加物)を使わざるを得ないんです。

弊社のプロテインスープには添加物がほとんど入っていないので、甘さが苦手な人もスッキリと飲んでいただけると思います(沙恵さん)」

▲新発売の「トマトチリ」を選択。スパイスが効いていて暑い季節にもピッタリ!

筋肉づくりだけではない!あなどるなかれ、タンパク質の可能性

プロテインを飲む目的は、タンパク質の補給です。筆者は、タンパク質といえば”筋肉づくり”を連想しますが、沙恵さんは「それだけではない」と語ります。

「タンパク質は免疫や肌・髪の毛のツヤ、内臓にも関わる栄養素です。あまり知られていないのですが、骨にもタンパク質が関係しています。

骨を丈夫にするために、カルシウムを摂取している人は多いです。もちろん間違いではありませんが、カルシウムは丈夫な一方、衝撃にはもろい傾向にあります。強い衝撃を受けたときに、ポキッと折れてしまうんですね。

タンパク質を摂ることで、骨にしなやかさが加わります。関節の痛みを緩和するのはもちろん、手足を動かしやすくなるともいわれています。実は年齢を重ねた人ほど、タンパク質を摂ることが大切なんですよ(沙恵さん)」

さらに、沙恵さんはタンパク質は食事のリズムにも関係していると指摘します。

「タンパク質は、食欲にも関係する栄養素です。タンパク質を体内に入れておくことで、食事のリズムが整ってくる傾向にあります。特に朝は体内のタンパク質が不足するため、食欲が乱れやすいといわれています。食事のリズムが乱れがちな人は、朝食にプロテインスープを飲むところから始めていただきたいです(沙恵さん)」

KOREDEのプロテインスープは、大豆ベースで作られています。スプーン1杯の量に、約10gのタンパク質が含まれているのだとか。いわゆる健康食品ではなく、子どもから高齢者まで気軽に飲めるのもポイントです。

散歩のついでに立ち寄れるような「交流スペース」にしたい

路面店「KOREDE」は、レトロな雰囲気のお店です。引き戸タイプのドアを開けると、右側手前にプロテインスープの販売スペース、奥には最大で2人が座れるカウンターがあります。

路面店の大きな特徴は、セルフサービスを基本にしていること。注文をすると、店主からプロテインスープの粉末が入ったカップが手渡されます。

ご近所さん(自称でもOK)・カップ持参で、半額の100円(1杯)になるそう

店内に設置されたウォータークーラーを利用し、カップに水またはお湯を注いで混ぜ合わせるとスープの完成です。

▲ボタン式で操作は簡単。ホット・コールドから選べる

カウンターでは、店主と会話しながら作ったスープを味わうことが可能です。

筆者も何度か訪れていますが、ほぼ毎回、たまたま居合わせた人との会話が盛り上がります。取材日も、たまたまお店を訪れたママさんと沙恵さんと、3人で国分寺のおすすめパン屋さんを紹介し合いました。

▲オープンの時間は決まっていないそう。SNSをチェックしてみて

「路面店は、利益よりも交流を重視しています。常連さんからもよく『最初、商品を買わされるのではないかと不安だった』とのお声を聞きますが、そんなことはないので安心してくださいね。

お店に入ってすぐの場所に、犬のリードを留められるフックを設置しています。ワンちゃんの散歩のついでに、フラッと立ち寄ってもらえたらなと思って。もちろんベビーカーで入店していただいても構いません。実際、子ども連れのお客さんもたくさんいらっしゃるんですよ(沙恵さん)」

▲リードを留める用の金具を店内に設置。ワンちゃんを見守りながら過ごせるのがうれしい

オープンから3カ月以上が経過した路面店「KOREDE」は、どのようなお店を目指しているのでしょうか。

「まだまだ、プロテインの可能性に気付いていない人が多い印象です。当店のスープを通して、もっとたくさんの人にプロテインの重要性を知ってもらいたいと思っています。

スペースには限りがありますが、混んでいないときはコワーキングスペースとして活用していただいて構いません。在宅ワークの休憩中やお仕事帰りなど、地域の人たちが気軽に立ち寄れる場所にしていきたいですね(沙恵さん)」

KOREDEのプロテインスープは、味のバリエーションが豊富。さらに、ひと工夫するとスープ以外の楽しみ方もできます。

後編では、おすすめのプロテインスープと、アレンジ方法について伺います。

路面店「KOREDE(コレデ)」

住所:東京都国分寺市東恋ケ窪4丁目20-12
電話番号:070-8442-0276
営業時間:11:00〜15:00/17:00〜19:00
※プロテインスープのオーダータイムは11:00〜15:00(開始時刻の変更あり)
定休日:不定休
駐車場:なし
※近くに大型コインパーキングあり(30分まで無料・サンドラッグで買い物をすると1時間まで無料)

Instagram:https://www.instagram.com/korede.life/
ホームページ:https://shop.korede.life/
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この記事を書いた人

伊藤 サクラ

大阪出身、東京・多摩地域で合計20年近く暮らすフリーライター。累計250以上のインタビュー記事を作成。地道な取り組みをしている方々にスポットライトを当て、地域を、日本を盛り上げていきたいと思っています。第二の故郷・東京多摩の魅力を記事に載せて発信中。

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