地元の恵みを食卓に！農家直送の新鮮野菜が集まる「ファーマーズマーケット二子玉川店」

東京・世田谷で採れた新鮮な旬の野菜が集まるファーマーズマーケット二子玉川店。農家直送の季節の野菜が豊富にそろっています。

さらに、世田谷産の野菜を使った手作りの総菜やスイーツも評判です。このマーケットの人気ぶりは、開店前から並ぶ行列を見れば一目瞭然。そんな活気あるお店の雰囲気を感じたくて、ファーマーズマーケット二子玉川店を訪れてみました。

農家直送！朝採り野菜が勢ぞろい

ファーマーズマーケット二子玉川店は、開放的なガラス窓が目を引く、印象的な外観が特徴です。陽光が差し込む明るい店内には、近隣の農家がその日の朝に収穫した新鮮な野菜が並びます。

野菜は早朝4時頃に収穫され、午前7時には農家から店舗へ直送。農家の方とスタッフが協力し、丁寧に店頭に並べています。午前中にはほとんどの野菜が売り切れてしまうほどの人気ぶりです。

売れ残りがあった場合は、午後4時に農家が引き取りに来ます。ただし、じゃがいもや玉ねぎのように翌日もおいしく食べられると判断された野菜は、一度農家の人が持ち帰り、翌朝に新たに収穫された野菜と一緒に再び店頭に並ぶこともあります。厳密なチェックと手間を惜しまない心配りがあるからこそ、毎日新鮮でおいしい野菜が揃うのがこのお店の魅力です。

葉物から根菜まで。ユニークな地場野菜たち

農家から直送される野菜は、季節ごとに主役が変わります。春には菜の花や新じゃがいも、新キャベツなど。夏にはレタス系の葉物やキュウリ、トマト、ナス、とうがらしなどの実物が店頭を彩り、そして秋は地場野菜の大蔵大根やジャガイモ、冬には白菜やキャベツ、春菊やホウレンソウといった葉物のほか、秋から引き続き青首大根やカブなどが並びます。

世田谷ではさまざまな野菜が栽培されています。中でも代表的なのが大根です。青首大根のほか、地場野菜として知られる「大蔵大根」は、江戸東京野菜の一つで、11月中旬から12月中旬に旬を迎えます。青首大根より煮崩れしにくく、おでんなどの煮込み料理に重宝されています。

「ほかにも珍しい野菜がありますよ」と内野店長。「たとえば、『もものすけ』というカブはひょうたんのような形をしていて、煮物にすると甘みがしっかり感じられます。『万願寺とうがらし』はとうがらしですが辛くなく、食べやすいのが特徴です。一方で、『福耳とうがらし』は耳のような形をした辛みが際立つ品種です。黄緑色でユニークな形をした『ロマネスコ』はカリフラワーの仲間で、見た目でも楽しめます。そして、里芋は不動の人気ですが、里芋の芽である『ずいき』もお浸しにするとおいしいんですよ」

さらに内野店長は「シャインマスカットの栽培を始めた農家があり、今年初めて店頭でシャインマスカットを販売しました。これが予想以上に好評をいただいており、今や人気の売れ筋となっています」と話します。

シャインマスカットといえば、長野や山梨といった広大な農地や豊富な日差しに恵まれた地域が主な産地です。そのため、都市部である世田谷のような場所でシャインマスカットを育てるのは非常に珍しいこと。限られた土地や環境で工夫を凝らし、手間をかけて育てられた世田谷産のシャインマスカットは、まさに特別だといえるでしょう。