豊島公園(てしまこうえん)は本格的な野球場のある公園です。野球場は通称豊中ローズ球場と呼ばれて地元で親しまれています。豊中は高校野球発祥の地と言われているだけに、ローズ球場は野球設備がとても充実しています。それだけでもなかなかすごいのですが、球場内には「高校野球発祥の地・豊中ミュージアム」が新設されて、高校野球の歴史を知ることができます。
また、ローズ球場という名前にちなんだ豪華なバラ園もあり、プレーヤーだけでない楽しみ方もいっぱい。そんな豊島公園をご紹介します。
豊島公園の全景

こちらが豊島公園の全景図です。豊中ローズ球場が半分ぐらいを占めています。ですが、そのほかにもバラ園、児童遊具コーナー、テニスコートなどもあり、いろんな遊び方が楽しめそうですね。
高校野球の歴史を知るには「高校野球発祥の地・豊中ミュージアム」

豊中ローズ球場は高校野球発祥の地と言われていますが、その中でも是非見てもらいたいのが豊中ミュージアム。ここは無料で入れる小さなミュージアムなのですが、高校野球ファンなら思わず唸ってしまうようなお宝グッズもたくさん。

こちらが入り口です。無料で自由に入れます。
そもそも豊中がなぜ高校野球発祥の地になったのか。それは、大正時代に日本を代表する総合運動施設「豊中グラウンド」が豊中に誕生したからです。ここから多くの市民スポーツはスタートし、高校野球もそのうちのひとつでした。
高校野球といえば、甲子園球場が有名ですが、実は高校野球が甲子園球場に移ったのは第10回大会から。第1回大会は大正4年で「豊中グラウンド」で開催されました。全国10校が集まって開かれた野球の1万人以上の観衆が詰めかけたほどの人気ぶりだったようで、それを皮切りに回数を重ねるごとに人気がうなぎのぼりだったそう。
とうとう交通機関も渋滞し、収容できなくなってしまう事態となり、第10回大会から甲子園に試合の場を移したと言われています。

「豊中グラウンド」ではまだ当時も珍しかった高級洋食のサンドイッチやソーセージ、サイダーなども売られていたようです。この時代では高校野球は立派な娯楽だったのかもしれませんね。また、当時は「婦人観覧席」なるものもあったそう。試合が白熱するとすぐ乱闘騒ぎになるところから、こういう席もできたそうです。そういう歴史を知れるのは面白いですね。

こちらは優勝旗ペナントです。古いものはもう原型をとどめていませんでした。汗と涙の結晶だと思うと、とても貴重なものです。


また、球児たちのユニフォームや甲子園に出場した学校のサイン色紙です。こういうのを見ると、球児たちの熱い思いを感じます。こういうものひとつひとつが高校野球の歴史を刻んでいるんだと感じられました。
豊中ローズ球場では本格的な野球の試合も可能

こちらが豊中ローズ球場です。ちゃんと夜でも試合ができるようナイター設備が整えられています。ホームランでもボールが球場から出てしまわないよう、ちゃんとネットも張られています。

球場内は芝生席や車いすの回転スペースまであります。球場は芝がよく整備されていて広々としています。スコア表もあって、本格的な野球の試合が楽しめそうですね。
噴水を中央にして作られた豊島バラ園

こちらは豊島バラ園です。かなり本格的なバラ園で、真ん中には噴水もあって、まさにイングリッシュガーデン。バラの花が満開になれば豪華な庭になりそうですが、この日はあまり咲いていませんでした。色んな種類のバラが植えられているので、開花時期に合わせて長く色んな種類のバラが楽しめるようですよ。
豊島公園はいかがでしたか?「高校野球発祥の地・豊中ミュージアム」には今も高校野球で活躍している高校の栄光が多数収められているので、思わず胸が熱くなってしまうこと間違いなしですよ。
豊島公園の詳細情報
住所:〒561-0804 大阪府豊中市曽根南町1丁目地内
電話番号:06-6843-4000
アクセス:阪急宝塚線「曽根」駅下車南へ徒歩5分
豊中ローズ球場 
営業時間:午前9時~午後9時(12月1日~3月31日は、午後5時まで)
休館日:12月27日~1月5日
高校野球発祥の地・豊中ミュージアム
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週月曜、12月27日~1月5日




