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スポット  |    2026.05.27

道後温泉「宝厳寺」で触れる一遍上人の心|松山で開運の旅のススメ

愛媛県松山市、日本最古の温泉地として愛される道後。レトロな街並みや温泉巡りが人気のエリアですが、一歩足を踏み出すと、深い歴史と精神性に触れられる場所があるのをご存知でしょうか?その一つが、道後温泉本館からほど近い丘の上に佇む「宝厳寺(ほうごんじ)」です。

ここは、鎌倉時代に「踊り念仏」を広めた時宗の開祖・一遍上人の生誕地。2013年の火災という大きな試練を乗り越え、地域の人々の手で再建されたこのお寺は、いまや道後を代表する「心の再生」のスポットとなっています。

今回は、一遍上人が大切にした「捨てる」という教えを中心に、宝厳寺の魅力と、道後の街をまるごと楽しむ「開運めぐり」の連携スポットを詳しく紹介します。忙しい日常を少しだけ忘れて、心をととのえる旅に出かけてみませんか?

1.「捨聖」一遍上人の足跡を辿る:宝厳寺が語る1360余年の歴史

御本尊は阿弥陀如来です

宝厳寺は天智4(665)年に創建された、松山市内唯一の時宗寺院です。最大の見どころは、時宗の開祖・一遍上人の生誕地であること。

一遍上人は伊予の豪族・河野氏の出身で、全国を行脚(遊行)しながら「南無阿弥陀仏」の札を配り、人々に念仏を広めました。

本堂

一切の執着を捨てて生き抜いた姿から「捨聖(すてひじり)」と呼ばれました。一遍上人の「一処不住」の精神は、今も多くの人々に感銘を与えています。境内の一遍上人堂には、焼失した重要文化財を精巧に復元した「鋳造一遍上人立像」が安置されています。

その力強い遊行姿から、信念を貫いた偉容をうかがい知れるでしょう。

2.道後の街全体が開運スポット!「道後温泉開運めぐり」との連携

愛媛県指定史跡のお寺

宝厳寺は、道後のまちづくりと共同で進められている「道後温泉開運めぐり」の重要な拠点(第5番札所)となっています。この巡礼ルートは、道後温泉駅を起点に以下のスポットを巡るもので、宝厳寺はその中心的な役割を担っています。

時宗の開祖「一遍上人」の生誕地
  • 伊佐爾波神社(第6番):宝厳寺のすぐ近くにあり、勝負運や数字に強いとされる神社。
  • 圓満寺(第4番):お結び玉で知られる恋愛成就のスポット。ここから宝厳寺へ続く道は、道後らしい情緒が漂う。
  • 道後温泉本館・別館(第2・3番):温泉で体を清めた後に、宝厳寺で心を清めるという流れが、古くからの理想的な参拝ルート。
一遍上人が祖父の墓前で詠んだとされる歌

このように、宝厳寺単体ではなく、道後の神社仏閣や温泉施設と連携して巡ることで、より深く街の魅力を体感できるようになっています。

3.執着を水に流す。一遍上人の思想を体験する「捨莉紙(しゃりがみ)」

一遍上人から学ばせてもらうことは多い

宝厳寺でぜひ体験したいのが、開運アイテム「捨莉紙」です。これは一遍上人の「捨てる思想」をコンセプトにしています。自分の心にある欲望や嫉妬、モヤモヤとした執着を紙に書き出し、手水舎の水で洗い流すというものです。

願いを叶える「足し算」の祈りではなく、余計なものを手放す「引き算」の祈り。鉄のアーティスト・西永拓郎氏が手掛けたスタイリッシュな手水舎で、紙が溶けていく様子を眺める時間は、自分自身を見つめ直す貴重なひとときとなります。

本堂左手にあります

浄財の一部は道後のまちづくりの資金にもなり、参拝が地域の活性化にも繋がっています。

4.「もういっぺん」起き上がる勇気をもらう。地域と歩む再建の物語

 一遍上人が活躍した鎌倉時代中期を想定して建立された本堂

2013年の火災で本堂が全焼した際、宝厳寺と地域の人々を結びつけたのが、一遍上人をモチーフにした起き上がりこぼし「もういっぺん」でした。

再建のための寄付を集めるチャリティーグッズとして誕生したこの縁起物は、地元の方々が一つひとつ心を込めて手作りしたものです。「倒れても、もういっぺん起き上がろう」というメッセージは、お寺の再建だけでなく、訪れる人々の心にも勇気を与え続けています。

5.文豪が愛した四季の景色と、心に寄り添う「季節の御朱印」

見晴らしがよいです

境内には、正岡子規や斎藤茂吉、そして一遍上人を人生の師と仰いだ詩人・坂村真民の碑があり、文学の香り高い場所でもあります。特に坂村真民の「念ずれば花ひらく」の墓碑は、多くの参拝者が訪れる心の拠り所です。

境内の大銀杏や桜など、四季折々の美しさを表現した「季節限定御朱印」も人気です。1〜2ヶ月ごとにデザインが変わるため、訪れるたびに新しい季節の移ろいを感じ、自分自身の変化を振り返るきっかけをくれます。

まとめ

自然も豊かな地域

道後温泉のすぐそばにありながら、どこか静謐な空気が流れる宝厳寺。ここは、一遍上人が生涯を通して伝えた「捨てる」という教えが、今も息づいている場所です。

専用の駐車場があります

「道後温泉開運めぐり」を通じて、近隣の圓満寺や伊佐爾波神社などと連携した歩き旅を楽しめば、道後の街が持つ歴史の深さをよりいっそう感じられるでしょう。捨莉紙で心の重荷を降ろし、「もういっぺん」の精神に触れ、美しい御朱印を授かる……。

道後には注目スポットが多数あります

宝厳寺での時間は、きっとあなたの日常に新しい風を吹き込んでくれるはずです。温泉で体を癒やし、お寺で心をととのえる。次の松山旅行では、そんな「心身のデトックス」をテーマにした、一遍上人ゆかりの地を巡る旅を選んでみませんか?

宝厳寺基本情報
坂を上っていくと宝厳寺があります

参拝の際に役立つ、公式情報をまとめた基本データです。

項目内容
施設名時宗豊国山遍照院宝厳寺(ほうごんじ)
住所愛媛県松山市道後湯月町5番4号
拝観・受付時間9:00〜17:00
電話番号089-946-2418
アクセス(電車)伊予鉄道「道後温泉駅」より徒歩約7分
アクセス(車)松山自動車道「松山IC」より約20分
駐車場あり(40台分)

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・想いを取材し、 文章✕映像✕出版✕AIで編集、 世界に向けて発信しています。 神社仏閣、地域活動、仕事など、 現場に足を運び、空気感を伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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