地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

スポット  |    2026.07.04

さわって感じる!知的好奇心が刺激される「南山大学人類学博物館」|愛知県名古屋市

もし、本物の縄文土器や珍しい海外の民族資料にさわることができたら!?

そんな貴重な体験ができるのが、南山大学人類学博物館です。

多くの美術館や博物館では、「展示品は見るだけで、さわってはいけないもの」とされています。ところが南山大学人類学博物館の資料の脇には、「Please Touch!(さわってください)」の表示があり、直接手に取ってさわることができるのです。

今回は、そんな全国でもめずらしい南山大学人類学博物館をご紹介します。

さわるから始まる発見

南山大学人類学博物館のコンセプトは「全ての人の好奇心のために」。

館内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁や棚に備えられた資料の数々。一般の博物館にあるようなガラスケースはごくわずかで、コレクションのほとんどは露出展示されています。

来訪者はそれらの資料を実際に手に取り、じっくり観察することができます。見るだけでは決して得られない、手から伝わる感覚。そこから「何だろう?」という好奇心がうまれます。

膨大な展示資料は、南山大学の母体である「神言修道会」の神父たちが収集した旧石器時代の石器や縄文時代の土器から始まります。

ほかにも国内外から寄贈されたアフリカ・アメリカ・アジア・オセアニアなどの珍しい民族資料、地元名古屋市の遺跡から発掘された弥生土器や挂甲(けいこう/古代の鎧の一種)、馬具など、さらには昭和のくらしの品々まで、その幅広い資料はどれも貴重で興味がそそられるものばかりです。

なかでもパプアニューギニアの民族資料は、どれもユニークで思わず笑みがこぼれてしまう造形ばかり。見たことのない世界にワクワクしてきます。

資料にさわってみよう!

初めて貴重な展示資料にさわるのは少し緊張しますね。でも大丈夫!「資料をさわるコツ」 が紹介されています。

・博物館の資料には、作った人や使った人、調査した人など、多くの人々の思いが詰まっています。敬意を持って丁寧に扱いましょう。 

・資料を傷つけないよう、腕時計や指輪は外し、ポケットの中身(ペンなど)もカバンにしまっておきましょう。 

こうした「資料を丁寧に扱う」ことをしっかり心にとめたら、実際に展示されている資料にさわってみましょう。

「思ったより、滑らかな肌ざわり!」
縄文土器を実際にさわったり、両手で持ち上げてみると、その質感や大きさ、厚み、また重さなど、見ただけでは分からないことを手から感じることができます。

「この土器はどうしてこんな形をしているのだろう?」「どうやって作ったのだろう?」など、土器を通じて、数千年前の人々の暮らしに思いを馳せます。

民族資料など複雑な形をしているものは、壊れないように、そっと指先でさわったり、両手で包むように全体の形を感じてみましょう。

ぱっと見た時は「面白い!」と思っただけの、パプアニューギニアで儀礼の際に使われた《小型ヤムイモ収穫儀礼用仮面》や、ムラの記憶や神話が一枚の板に刻まれている 《ストーリーボード》。やさしくさわって、ゆっくり、じっくり観察すると、とても繊細で丁寧に作られていることが分かります。鮮やかな色使いやユニークな形に、南国の島で暮らす、エネルギーに満ちた人々の姿が目に浮かんでくるようです。

全ての人に開かれたユニバーサル・ミュージアム

「全ての人の好奇心のために」のコンセプトは、展示資料の解説にも生かされています。日本語や英語など複数の言語と、点字の解説書が用意され、年齢や性別、心身の障がい、文化的背景など、さまざまな違いを持つ私たちが等しく、展示資料を見たりさわったり、さらに調べることができるように配慮されています。

展示室は全体的にゆったりとした空間になっており、椅子に座ってじっくりと資料を観察することもできます。こうした細やかな配慮も、知的好奇心を心ゆくまで満たしてくれるポイントではないでしょうか。

また博物館のホームページでは、展示室を紹介した動画に加え、所蔵資料の一部が「コレクション紹介」として公開されています。興味はあるけれど直接足を運ぶのが難しいという方は、まずは画面越しにその世界観にふれてみてはいかがでしょうか。 

日本や世界の広範囲にわたる資料に直接さわることで、さまざまな地域に興味深いもの・ことがあると知り、またその違いにも気づかされます。

さわることで、きっと新たな好奇心が目覚めるはず!ぜひ一度訪れてみてください。

南山大学人類学博物館の基本情報

住所:愛知県名古屋市昭和区山里町18
   南山大学R棟地下1階

アクセス:地下鉄名城線 八事日赤駅 1番出口より徒歩約8分

開館日時:火曜~土曜日 10:00~16:30

入館料:無料

電話番号・Fax:052-832-3147


ホームページ:https://rci.nanzan-u.ac.jp/museum/

*開館日は、各種イベントや大学行事によって変更になる場合があります。事前にホームページでご確認ください。

記事をシェアする

この記事を書いた人

のんてり

神奈川県在中の元インテリアコーディネーター・アート好き / 偶然に出会った縄文土器や土偶の魅力に憑りつかれ、以来10数年、全国各地の縄文時代の遺跡や博物館を訪ね歩いています。その土地土地で出会った摩訶不思議な縄文の世界を紹介します。

関連記事