愛媛県松山市でえひめ夢プロジェクトが開催しているのがロケット教室です。
「どうせ無理」から「こうしてみては?」と、主に子どもたちが夢に向かってチャレンジするきっかけを作ってきました。
教育の現場では、長所を伸ばすよりも欠点を改善する方に重点が置かれやすいため、子どもたちは自信を持ちにくいのかもしれません。
「自分のやりたいことにチャレンジしてほしい」「自立した大人になってほしい」など、子どもの成長を願う保護者の方は、ロケット教室への参加について要検討です。
今回は、ロケット教室の特徴や当日取材させてもらった様子などを紹介します。最後まで読めば、ロケット教室の概要について理解できるでしょう。
えひめ夢プロジェクト主催・ロケット教室とは

ロケット教室とは、本物のロケットと同じ仕組みの小型ロケットの制作・打ち上げの体験を通し、子どもたちの自信を育むことを目的とするものです。
TVドラマ「下町ロケット」のモデルとして有名な「植松電機」社長の植松努さん(以下、植松さん)が考案し、全国でロケット教室が開催されています。
愛媛県でロケット教室を主催する「えひめ夢プロジェクト」は、74歳の堀内章さん(以下、堀内さん)が代表を務めています。

2024年2月、松山で開催された植松さんの講演会に出席した堀内さんは「思うは招く」の思いに共感し、ロケット教室を主催することを決意。
同年6月には植松電機の講習会に参加し、資格を取得します。

「どうせ無理ではなく、思い続ければ叶うと、子どもの夢を後押しする社会に変えていきたい。ロケットを飛ばすのは手段」と、堀内さんは熱い思いを抱いています。
同じ志の仲間を集め「えひめ夢プロジェクト」を設立、2025年5月時点で、4回のロケット教室を開催してきました。
ロケット教室に密着取材【説明からロケットの組み立てまで】

ロケット教室当日、会場には子どもから大人まで多くの方が集まりました。
子どもと一緒に参加する保護者のほか、1人で参加する大人の方もいました。
4人1組でテーブルを囲み、保護者と子どもはなるべく分かれて座るように促されます。
主催者の堀内さんは「私は74歳なんですけど、今でもやりたいことを思い続けています。諦めずに夢を追い続けてもらいたいなというふうに思ってやっている」と挨拶。

4名のスタッフさんの挨拶・参加者さん同士での自己紹介などが行われ、会場は和やかなムードに。
スタッフのマロさんは「今日は自分の力で作るのが目標で、わからないことは周りの仲間や僕たちに聞いてください。わからないときに助けてって言うことが大事です」と語りかけます。

続いて、植松さんのビデオを10分ほど視聴しました。
「大好きなことが人生のパワーになるから、大好きなことを増やしてほしい。失敗はダメじゃない。山のてっぺんに行くために道は1本だけじゃないから、いろんな道を探してほしい」と植松さんからのメッセージが。

ビデオの視聴後、説明書を見ながら約1時間かけてロケットの制作に入ります。
参加した小学校の先生が「わかりやすさにこだわり抜いた説明書ですね」と話していた通り、工作が苦手な子どもも安心して参加できます。
参加者の子どもと大人が協力しながら作業を進めるシーンも見受けられました。

保護者の方からは「わからないときは自分から聞いてほしいなと思いながら見ていました。周囲の子どもたちと協力する姿勢も見られ、知らない間に成長していたんだなと感じました」という声が。子どもの新たな一面を見る機会になるかも知れません。
ロケット教室に密着取材【ついにロケット発射】

ロケットを組み立てたあとは、松山城跡を都市公園として整備した「城山公園」に移動しました。
スタッフさんから、打ち上げに関する注意点などの説明を受けます。
安全に配慮し、参加者さん用とスタッフさん用の2つの発射ボタンがあり、両方押すことでロケットが発射されます。

「右よし左よし、安全確認よし、5・4・3・2・1・発射!」の掛け声のあと、「バシュッ」という音とともに、時速200kmのロケットが打ち上げられました。

本物のロケットと同じ仕組みであるため、あまりの速さに驚き、子どもも大人も「おーーー」と歓声があがりました。

ロケットが打ちあがったあとは、パラシュートをキャッチするために走ります。
パラシュートをキャッチすると再び「おーーー」と歓声があがり、大人も子どもも笑顔に。

スタッフのシニティーさんの掛け声とともに、全員で「大成功!」と声をあげます。
パラシュートがうまく広がらない方もいたものの、全員がロケットの発射に成功し、感動に包まれました。
参加者の方からは「失敗してもいいから、これからいろんなことにチャレンジしていこうという気持ちになりました」「飛ぶかなーって不安だったんですけど、無事に成功しました。失敗を恐れず作ったからこそ成功したんだなぁと」という感想が。
ロケット教室を盛り上げるスタッフさんの紹介

以下の通り、ロケット教室は社会の発展に貢献するリーダーがスタッフとして参加しています。
- 「マロ」こと菊間彰さん:一般社団法人をかしや・代表理事

ロケット教室には自分で事業を始める予定の方も参加していました。
ビジネス経験が豊富なスタッフさんとつながることで、ビジネスの発展を加速させることも期待できます。
ロケット教室・基本情報

えひめ夢プロジェクト・ロケット教室の基本情報は以下にまとめました。
電話 | 090-7582-7878 |
メール | ehime.yumeproject@gmail.com |
費用 | ・大人(18歳以上):5,500円 ・子ども:3,300円 |
開催日 | 不定期 |
公式サイト | えひめ夢プロジェクト│ロケット教室 |
SNS | えひめ夢プロジェクト |
YouTube | えひめ夢プロジェクト |
関連動画 | 日テレNEWS |
えひめ夢プロジェクトでは寄付・協賛を募っており、具体的には以下の特典を得られます。
- 1口5,000円:年度末の報告の便り・缶バッチ・ホームページへの掲載
- 2口10.000円:年度末の報告の便り・缶バッチ・ホームページへの掲載
- 6口30,000円:年度末の報告の便り・缶バッチ・オリジナルTシャツ・ホームページへの掲載
- 10口50,000円:年度末の報告の便り・缶バッチ・オリジナルTシャツ・ホームページへの掲載・ロケット教室1名参加権

ロケット教室は寄付・協賛金によって支えられています。
愛媛の子どもたちへ夢を与える活動であるため、知名度アップのほか社会貢献したい企業・個人事業主の方は要検討です。
子どもも大人もロケット教室への参加で人生が変わるかも

ロケットを自分たちで作り飛ばす中で、考える姿勢を養い、挑戦する力と未来への夢を育むロケット教室。
「まずは自分でやってみる。わからないときは調べたり自分から聞いたりする」体験を通し、生きるうえで大切な自信、行動力を養うことが期待できます。
ロケットを飛ばしたり、知らない大人や子どもと触れ合ったりした経験は、子どもにとって一生の思い出となるでしょう。
後編では、えひめ夢プロジェクト代表の堀内章さんにインタビューさせてもらった内容を紹介します。
74歳でありながら、次々と新しいことにチャレンジし続ける行動力やマインド、習慣などから多くを学ばせてもらいました。
お楽しみに。