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もの・こと  |    2026.01.20

ユネスコ協会と短期留学生がつなぐ国際交流|奈良県天理市

天理市役所

2025年12月20日(土)、奈良県天理市の天理市役所に、天理大学の短期留学生が集いました。

この日開催されたのは、天理ユネスコ協会が主催し、20年以上にわたり続けられている国際交流イベント「天理大学短期留学生との交流会」。

毎年、異なる国・地域から来日した留学生を迎え、日本文化を通じた交流を深めてきました。

今回は、国際交流の場で交わされた笑顔や会話など、当日の雰囲気をレポートします。

ユネスコ協会とは?

天理ユネスコ協会旗

ユネスコ(UNESCO)は、教育・科学・文化を通じて国際平和の実現を目指す国連の専門機関です。
世界遺産の登録や義務教育の普及など、国境を越えたさまざまな活動を行っています。

日本国内では、
・みんなでつなぐ子ども応援プログラム
・災害子ども教育支援募金
・世界寺子屋運動
・世界遺産活動・未来遺産運動
・東日本大震災子ども支援、減災教育・SDGs達成に向けた次世代育成
など、地域に根ざした活動も展開されています。

1947年7月19日に、世界で最初の民間ユネスコ団体である仙台ユネスコ協力会(現・公益社団法人仙台ユネスコ協会)が誕生しました。天理ユネスコ協会は、1992年11月12日県下で奈良市に続いて2番目の協会として設立されました。

天理大学短期留学生との交流会

「天理大学短期留学生との交流会」は、年に1回、年末に開催されている恒例行事です。
天理大学に在学する短期留学生を対象としており、今年は計28名の学生が参加しました。

短期留学生に人気!毎年欠かせない「お餅つき」

教えてもらいながら少しずつお餅をつきます

交流会の中でも、特に留学生から好評なのが「お餅つき」です。
餅米を蒸すところから丸めるまで、昔ながらの方法で行われます。

留学生たちは、天理ユネスコ協会の方々と一緒に、臼と杵を使った餅つきを体験。
多くの学生にとって初めての経験で、持ち慣れない杵に苦戦しながらも、会場には自然と笑顔があふれていました。

お餅丸めは柔らかくてきれいな丸にするのが難しかったそうです

つきあがったお餅は、会話を楽しみながら一つひとつ丁寧に丸められ、その場で食べられるようにパック詰めされました。

今年は、天理市内で栽培された「古代米」を使ったお餅も登場。
古代米についての説明もあり、日本の伝統文化と地域の特色を同時に学べる時間となっていました。

古代米が入ったお餅

各国の文化が集結、アトラクションで盛り上がる会場

マルバツゲームで賑わう会場

お餅つきの後は、代表者の挨拶に続き、短期留学生による各国のアトラクションが披露されました。

自国の楽器を紹介&演奏

参加した留学生は、韓国・台湾・アメリカ・ブルネイ・キルギス・ブラジル・フランスなど11カ国。
マルバツゲームや楽器演奏、歌、ダンスなど、それぞれの国の個性が感じられる演目が続き、会場は大いに盛り上がりました。

国を越えて親しまれている有名な楽曲を熱唱

国際交流から願う「世界平和」

天理ユネスコ協会会長の森継隆さん

天理ユネスコ協会の主催者である森継さんに、イベントへの思いを伺いました。
この交流会の目的は、「世界平和を願う国際交流」だといいます。

1本ずつ丁寧に手作りされた竹とんぼを体験。参加者へプレゼントされました

「海外から来た学生さんたちが楽しみ、喜んでくれる姿を見ることが、イベントを続ける原動力です。
交流を通して日本文化に触れ、日本の良さや考え方を感じ取って帰ってもらえたらと思っています」

天理市にある大和(おおやまと)神社の竹を使ってご利益祈願された竹とんぼだそうです

イベント内容は毎年会議で見直されますが、「お餅つき」だけは欠かさず続けられているそうです。

「準備は大変ですが、学生さんたちが本当に楽しんでくれている。
その姿が、私たち運営側のやりがいや喜びにもつながっています」

そう語る森継さんの表情からは、この活動への深い思いが伝わってきました。

お餅つき前に事前準備をするスタッフの方々

世代も国境も超える交流の力

コマ回し体験。巻き方や回し方を習います

このイベントの魅力は、国際交流を通じて双方が元気をもらえる点にあります。
留学生は日本の人々の温かさに触れ、主催者側は海外の若いエネルギーを感じています。

コマの紐を巻くためにコツが必要で、皆さん真剣です

以前のイベント後に、留学生代表の感想文には
「年齢の違う日本の方々と交流できたことが新鮮で楽しかった」
といった内容が書かれていたそうです。
留学生の感想や笑顔は協会の方々にとって大きな活力となっているそうです。

ランチには出来たてほやほやのお餅と奈良ちらし

中には、この交流会をきっかけに、留学生とその後も連絡を取り合い、交流が続いている方もいます。
短期留学生は毎年入れ替わりますが、日本での短い体験が、将来の国と国との関係を考えるきっかけになっているようです。


若い世代と関わりながら、「世界平和」という思いを次の世代へつないでいく活動が続けられています。

日本の音楽とともに、ひとつの輪に

ひとつの輪になり踊りを教わる留学生

イベントの締めくくりは、日本の民謡「炭坑節」です。
参加者全員が輪になり、留学生は見よう見まねで踊ります。

最初は緊張気味だった留学生たちも、次第に表情がほぐれ、笑顔に。
音楽と動きを通じて、言葉の壁をこえた交流の時間となっていました。

集合写真

日本文化を通して人と人がつながる、温かな国際交流の場。
こうした取り組みが広がっていくことを願い、天理ユネスコ協会の活動は続いています。

興味を持たれた方は、日本ユネスコ協会連盟の公式HPもあわせてご覧ください。

イベント概要
  • イベント名: 天理大学短期留学生との交流会
  • 開催期間: 2025年12月20日(土) 9時30分〜13時
  • 取材場所:天理市役所
  • 住所:奈良県天理市川原城町605番地
  • アクセス:天理駅より南東へ徒歩15分、天理駅より桜井方面行きバス「天理市庁舎前」下車後徒歩3分西名阪自動車道「天理IC」から 2.3km
  • 主催:天理ユネスコ協会
    日本ユネスコ協会連盟公式ホームページ:https://www.unesco.or.jp/
    後援:天理市教育委員会
    共催:天理ライオンズクラブ
  • 開催場所Google マップ:

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この記事を書いた人

牧平 京子

奈良県在住のライターです。3人の子どもを育てながら、地域や旅先で出会った人・お店・モノなどの魅力を記事にします。非常勤で訪問看護師としても働いており、人の話を聴くことが好きで、地域の方々の物語や想いに出会うたび、元気をもらっています。

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