地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

バックストーリー  |    2026.04.16

伝統をつなぎ、その先へ。浜松・光緑園が取り組む、三方原茶の新しいかたち

温暖な気候に恵まれ、茶づくりが盛んな浜松市三方原町。車通りの多い浜松環状線に面しながらも、どこか穏やかで、緑の気配を感じさせる一角があります。

ここは、三方原茶の生産・加工・販売を手がける光緑園。店のまわりをぐるりと囲む茶畑と、気軽に立ち寄れる開放的な佇まいが印象的なお茶屋さんです。

昭和30年の創業以来、60年以上にわたり三方原の地でお茶づくりを続け、現在は4代目・萩原 裕(はぎわら ゆたか)さんがその歩みを受け継いでいます。

本記事では、光緑園のお茶づくりと、その背景にある歩み、そして未来につながる取り組みを紹介します。

三方原でお茶づくりを続けてきた、光緑園の歩み

光緑園は、昭和30年に浜松市三方原の地で創業しました。温暖な気候と水はけのよい土壌に恵まれた三方原は、古くから茶づくりが盛んな地域として知られています。その環境の中で、光緑園は茶葉の生産から加工、販売までを一貫して手がけ、地域に根ざしたお茶づくりを続けてきました。現在は4代目の萩原 裕さんがその歴史を受け継ぎ、日々の茶づくりに向き合っています。

長年にわたる真摯なお茶づくりの姿勢は、外部からの評価にも表れています。これまでに農林大臣賞を受賞したほか、第39回浜松新茶品評会・深蒸しの部で金賞を受賞。浜松新茶品評会では、毎年のように入賞を重ねています。

三方原の茶畑を、身近に感じられる場所

光緑園の店舗は、周囲をぐるりとお茶畑に囲まれています。「茶畑を見ていってもいいですか?」と尋ねると、快く応じてくださり、眺めさせてもらえるのも、この場所ならでは。娘と一緒に買い物に訪れた際には、茶畑を眺めながら道沿いをゆっくり歩く時間も、お店を訪れる楽しみの一つになっています。

一方で、店舗は車通りの多い環状線に面しており、初めてでも迷わず立ち寄りやすい立地。お茶屋さんというと、どこか敷居が高いイメージを持つ人も少なくありませんが、光緑園には、用事のついでにふらっと立ち寄れる気軽さがあります。

目の前の茶畑を眺めながら、その茶葉からつくられたお茶を選ぶ。茶畑と店舗が近いからこそ、お茶との距離がぐっと近づくような場所です。

暮らしに寄り添う、お茶と道具

棚には、緑茶をはじめ、ほうじ茶や和紅茶が並び、お茶請けや急須、茶筒、冷茶を楽しめるポットなど、お茶の道具類もそろっています。

伝統的なデザインのものだけでなく、モダンなものや、やさしいイラストが描かれたものまで種類はさまざま。訪れるたびに、つい手に取って眺めてしまう楽しさがあります。

贈る人にも、飲む人にもやさしいお茶を

光緑園では、日常のお茶やおもてなしとして楽しめる緑茶をはじめ、香ばしく飲みやすいほうじ茶、やさしい味わいの和紅茶まで、幅広いラインナップがそろっています。贈答用のお茶も充実しており、ギフトボックスから、ティーバッグが入ったメッセージ付きの商品まで、用途や贈る相手に合わせて選べます。

また、急須がなくても楽しめるティーバッグタイプや、マイボトルに入れて持ち歩けるお茶もあり、「きちんと淹れなければならない」というハードルを感じさせません。無理をせず、生活の中で自然にお茶を楽しめる選択肢があるのは、うれしいポイントですね。

我が家では、子どもたちも飲みやすいほうじ茶が定番です。低カフェインでやさしい味わいのため、幼い頃から親しんでおり、冬には温めて水筒に入れると、「ほっとする味がする」と喜んで飲んでいます。

生産地からその先へ。T-GATEがつなぐ新しいお茶のかたち

光緑園では、個としてのお茶づくりに向き合う一方で、茶業界全体のこれからを見据えた取り組みにも参加しています。その一つが、静岡県内の茶農家が枠を超えて集まったチーム、T-GATEです。

T-GATEは、お茶の新たな可能性を追求することを目的に結成されたチーム。複数の茶農家が連携し、イベント出展などを通して、従来のお茶の枠にとらわれない発信を行っています。

お茶のイベントはもちろん、カフェ主催のイベントや、コーヒーをテーマにした催しなど、出展の場は多岐にわたります。生産地の中だけで完結するのではなく、暮らしや趣味、食のシーンへとお茶を広げていく。光緑園がT-GATEの活動に参加している背景からは、三方原茶の伝統を守ることと、新しいかたちで次の世代へつないでいこうとする、確かな意志が感じられました。

店舗情報

光緑園
住所:静岡県浜松市中央区東三方町235-11
電話番号:053-436-0072
営業時間:9:00-18:00
定休日:なし(元旦のみお休み)
駐車場:専用無料駐車場あり
公式HP:http://www.kouryokuen.net/

記事をシェアする

この記事を書いた人

AYA

静岡県在住のフリーライター。自然豊かな環境で子育てをしながら、日々サステナブルな暮らしを楽しんでいます。暮らしの中で出会う小さな幸せや心を満たすストーリーを紐解き、一つひとつ丁寧にお届けします。

関連記事