私がタケシゲ醤油さんと出会ったのは、約7年前です。
幼かった娘と一緒に幼稚園から歩いて帰っていると、タケシゲ醤油さんの看板を見つけました。
こんな所にお醤油屋さん??と気になりつつ、毎日同じ通りを歩いていました。
ある日、ついに決心してお店に飛び込むと、笑顔で「いらっしゃいませ」とご夫婦で出迎えてくださいました。
はじめて手に取ったお醤油とニワカそうす。
自宅で料理に使ってみると、その美味しさにびっくり。
それからは、ニワカそうす無しではいられなくなり、現在も通い続けています。
私が通ってきた約7年の間にも、日々新しい商品が開発されており、オススメしたい絶品調味料はまだまだあります。
まだまだあります!タケシゲ醤油の絶品調味料!!
ハカタトビウメソース
キラキラとろとろ「トビキリウマイ梅ソース」は、まろやかな梅のすっぱさと甘さが調和したとびきり旨い和風梅ソースです。
揚げ物にかければサクサクの衣と相性抜群!
卵かけ醤油 はかたまごはん
卵屋さん絶賛の卵かけ専用醤油!
いりことかつおと昆布の天然だしが自慢のとろ〜り甘い醤油が、卵の旨みを倍増させます。
甘口九州醤油【寿】
昨年からタケシゲ醤油で一番人気の濃口醤油。
「九州の甘いお醤油」のイメージにピッタリの味ですが、後味のキレが良く、甘ったるさを感じさせません。
白くとろける梅ドレ
クリーミーでとろけるような食感。まろやかな梅の香りと醤油の風味が折り重なった複雑な味わいです。
サラダドレッシングとして、フライソースとして是非。
タケシゲ醤油が愛される理由とは?〜お客さまと共に歩み、進化し続ける調味料〜
食材と調味料、調味料と調味料〜お客さまのために「最高の相性」を発見する
醤油は、日本全国、見た目は同じです。
だからこそ「タケシゲ醤油のこれでなくちゃだめなんだよ」というものを作っています。
「この季節のこの魚なら、この銘柄の醤油が合う」など、食材と調味料の最高の相性を常に考えて、商品研究をしています。
前編でも紹介した、魔法のタレ・ニワカそうす。
単体でも十分美味しいのですが、他の調味料と足し算すると更にレパートリーが広がります。
【ニワカそうす+なんでん酢】で酢豚のタレ、【ニワカそうす+ケチャップ】でハンバーグソース、【ニワカそうす+生姜】で生姜焼きのタレになります。
ちなみに、「ハカタトビウメソース」という商品の開発秘話も面白いです。
ニワカそうすに何かを混ぜ合わせてこういう味になりますとお客さんにプレゼンしていたとき、ケチャップやマヨネーズが手元に無くて、たまたまベランダで干していた梅で作った梅酢があったのでこれをニワカそうすと混ぜてお客さまに出したところ、「これを売ってください!」と。
そしてお客さまが帰られた後、自分たちで味見すると「これすごい美味しい!」となり、「トビウメソース」ができたのだそうです。
このように、「これはすごく美味しいものができた!」という想いが新商品につながるのです。
お客さまや他の企業、みんなを巻き込んで新しい商品が生まれる
タケシゲ醤油では、お客さまから「こういう商品があったら良いよね」、企業さんから「うちのこの商品と合わせたら美味しいものができるよね」など、みなさんからの意見を積極的に取り入れています。
今や全国にファンがいる「にんにくポン酢」誕生秘話。
最近は酸っぱい物が苦手なお客さまが増え、「まろやかなポン酢はありますか?」と問合せがあったそうです。
ポン酢といえば、酸味があるのは当たり前。
酸味に強い人も弱い人も万人に好まれるポン酢を探究するために、にんにくポン酢が誕生するまで毎週土曜日に色々な人に声をかけて、多い時では30人くらいの鍋大会を開いていました。
買いに来たお客さんから、例えばマッサージを受けに行けば施術を担当してくれたマッサージ師の方に声をかけ、カーテン越しの隣で施術を受けている見ず知らずのお客さんにも声をかけ(笑)。
さまざまなポン酢を作ってはたくさんの方たちに食べてもらって調査し、最終的に全員「美味しい!」と言ったのがにんにくポン酢でした。
臼杵のにんにく農家の方から「にんにくは旨みを引き出す力がある」と聞き、これを元にしてにんにくポン酢を作ったのだそうです。
「助かってます」〜幸せな気持ちになる魔法の調味料
タケシゲ醤油の魔法のタレ・ニワカそうすにまつわる、もうひとつの物語を最後にご紹介します。
ある日、おばあちゃんからタケシゲ醤油さんに「ニワカそうす1リットルを3本ください」と注文の電話がありました。
聞くと、おばあちゃんは一人暮らし。
「味をみてから買われてはどうですか?1本からお売りしますよ」と言っても、「いや、3本買う」と言います。
気になったので、このおばあちゃんのことを記録しておきました。
3ヶ月後、また同じおばあちゃんから「また3本」と注文の電話がありました。
「もう使ったんですか?」と聞くと、おばあちゃんは話をしてくれました。
昔は孫がおばあちゃんの家に来てくれていたのに、大きくなるにつれ来なくなってしまったそうです。
テレビでニワカそうすを生姜焼きのタレにしているのを見て、「オムライスに合う」と考えたおばあちゃんは、ニワカそうすを購入し、孫に「オムライスを作るからおいで」と誘いました。
最初は渋々来た孫も、おばあちゃんの特製オムライスを食べたら、今では「おばあちゃんのオムライスじゃなからないかん(おばあちゃんのオムライスでないとだめだ)」と、やって来るようになったのです。
このように、ニワカそうすからたくさんの物語が生まれており、多くのお客さまから「助かっています」と言われるたびに、明るく、幸せな気持ちになると言います。
タケシゲ醤油さんは、商品でお客さまが幸せになって、「今日も美味しいご飯が食べられる」というもののひとつになって欲しいと語ってくれました。
取材時点での注目商品は、アジフライの聖地「長崎・松浦のアジフライ」。
お刺身の様な新鮮なアジフライで、生姜醤油も美味しいですし、先ほどご紹介した梅ドレッシングもオススメです。
なぜ醤油屋さんがアジフライ?と思いませんか?
コロナ禍の頃、タケシゲ醤油さんはさまざまなキッチンカーの方たちに敷地を開放されていました。
そのなかでも、アジフライの三陽食堂さんの意気込み、熱量に打たれ、今では店舗でも仕入れて販売させてもらうようになったそうです。
このように、タケシゲ醤油さんは、調味料に合うものは何か常にアンテナを張り、他の企業も巻き込んで、お客さまの幸せな食卓を創り上げています。
「助かりました!」と声をかけてくださるお客さま。
「ありがたくてしょうがない」その想いをどうにかしてお客さまに伝えたい、と語ってくださいました。
この記事を最後まで読んでくださったみなさま、ぜひこれらの絶品調味料を求めに、タケシゲ醤油さんに足を運んでみてください!
アクセス
タケシゲ醤油(有限会社タケシゲ)
営業時間:10:00〜18:00 定休日:日祝・盆・正月
福岡県福岡市南区平和1丁目23-6
TEL 092-526-9682 FAX 092-526-1990
公式ホームページ:オンラインショップ
ホームページ・cookpadでレシピ掲載中(タケシゲ醤油で検索)
※2023年9月にタケシゲ醤油さまと福岡雙葉中学校のみなさんにインタビュー取材を行いました。お忙しい中、快く取材に応じてくださったみなさまに、厚く御礼申し上げます。
※今回の記事の情報は、取材時点(2023年9月時点)の情報です。