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もの・こと  |    2024.10.14

クラファン最終日!巴製作所、160%達成で見えた未来のものづくり

巴製作所(愛知)が取り組むクラウドファンディングが本日まで実施されています。また、同社は先日、ものづくりの魅力を伝えるイベントを開催しました。
これらの取り組みを通じて、巴製作所が目指す未来とは何か、そしてどのように地域や顧客との絆を深めようとしているのかを探ります。
70年以上の歴史を持つ巴製作所が、伝統を守りながらも新しい挑戦に踏み出す姿に注目が集まっています。

本日(10月14日23時59分)までクラウドファンディング挑戦中!

巴製作所:70年の歴史と未来への展望

巴製作所は鍛造と切削のエキスパート

巴製作所は1948年の創業以来、日本のものづくりの最前線で活躍してきた中小製造業です。主にトヨタ自動車の一次サプライヤーとして、高品質な工具、特に自動車に搭載される純正ホイールレンチを製造してきました。同社の強みは、長年培ってきた高度な鍛造技術と切削技術、そして厳格な品質管理システムにあります。

トヨタ車に搭載ほぼ100%のシェア

特筆すべきは、巴製作所がトヨタ車に搭載されるホイールレンチにおいて、ほぼ100%のシェアを誇っていることです。この実績は、同社の技術力と信頼性の証といえるでしょう。また、ランドクルーザーに搭載される歴代の純正レンチも巴製作所が手掛けてきました。
近年、巴製作所はデザイン経営の理念を取り入れ、伝統的な製造技術と現代的なデザイン思考の融合を図っています。この新しい取り組みは、より付加価値の高い事業展開につなげることを目指しています。
同社の経営理念は「日本のものづくりの誇りを次世代に継承し、製造業の新たな可能性を切り開く」ことです。この理念のもと、巴製作所は単なる工具メーカーではなく、日本の製造業の未来を担う挑戦者としての役割を果たそうとしています。
またMediallのタニマチシッププログラムに賛同いただいている企業です。

1948年創業!トヨタ自動車Tier1サプライヤー

株式会社巴製作所Mediall公式ページ

クラウドファンディング:伝統と革新の融合

クラウドファンディングが本日まで!

巴製作所が実施しているクラウドファンディングは、「時を超えて、今も輝く。ランドクルーザー純正レンチ復刻。」というプロジェクトです。このプロジェクトは、ランドクルーザーの過去モデルの純正レンチを復刻するという画期的な取り組みです。
本日時点で、目標金額の160%を達成するという大きな成功を収めています。この結果は、巴製作所の技術力と、クラシックカーオーナーやランドクルーザーファンからの強い支持を示しています。
このクラウドファンディングは、単なる資金調達の手段ではありません。巴製作所にとって、以下のような重要な意味を持っています:

1.技術の継承:過去の純正レンチを復刻することで、かつての工具製造技術を若い世代に引き継ぐ機会となります。
2.ファンとの絆強化:クラシックカーオーナーやランドクルーザーファンの要望に直接応えることで、顧客との絆を深めています。
3.新たな挑戦:クラウドファンディングという新しい手法に挑戦することで、企業としての革新性を示しています。
4.ブランド価値の向上:このプロジェクトを通じて、巴製作所の技術力と企業理念を広く知ってもらう機会となっています。

東京で開催されたファン交流イベント

先日、巴製作所は東京のカフェAにて、ものづくりの魅力を伝えるイベントを開催しました。このイベントには、多くのランドクルーザーファンが駆けつけ、大盛況となりました。
イベントでは、クラウドファンディングの返礼品であるレンチやTシャツ、さらには開発中のオリジナルアウトドアグッズなどが展示されました。参加者は、実際に復刻されたレンチを手に取り、その品質の高さを実感していました。
イベントの目的は、単に製品を展示するだけでなく、巴製作所のものづくりの哲学や技術力を直接伝えることでした。社長の坂井氏自ら、製造過程や技術的な特徴について詳しく説明し、参加者との活発な質疑応答が行われました。
このイベントを通じて、巴製作所は「日本のものづくりの素晴らしさ」と「製造業が直面する課題」の両方を伝えることに成功しました。参加者からは、「日本の製造業の底力を感じた」「もっと巴製作所の製品を知りたい」といった声が多く聞かれました。

リターンはランドクルーザー各シリーズ搭載のL型レンチ
人気の返礼品(復刻レンチ記念Tシャツ)

まとめ:新たな時代へ向けた巴製作所の挑戦

クラウドファンディングが目標金額の160%を達成したという結果は、巴製作所の取り組みが多くの人々の共感を得たことを示しています。この成功は、同社が伝統を守りながらも、新しい時代のニーズに応える柔軟性を持っていることの証明といえるでしょう。

巴製作所の取り組みは、単に一企業の事業展開にとどまらず、日本のものづくりに対して重要な示唆を与えています。伝統的な技術を守りつつ、新しい販路や顧客とのコミュニケーション方法を模索することの重要性を示しているのです。
今後、巴製作所はこの経験を活かし、さらなる製品開発や顧客との関係構築に取り組んでいくことでしょう。同社の挑戦は、日本のものづくりの未来を明るく照らす一つの道標となるかもしれません。私たちは、巴製作所のさらなる発展と、日本のものづくり全体の活性化を期待しています。

取り組みはメディアでも取り上げられました
▶︎レンチメーカーの巴製作所 調理スタンドを開発 車以外の個人向け第1弾(中部経済新聞)
▶︎トヨタ「ランクル」の純正レンチ復刻…巴製作所、クラファンの返礼に(ニュースイッチ)

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この記事の地域応援ブランド企業

株式会社巴製作所

株式会社巴製作所(愛知県丹羽郡大口町)は、ハブナットレンチの専門メーカーとして長年の実績を持つ。しかし需要減少に直面し、同社は「デザイン経営支援プログラム」に参加。そこで自社のアイデンティティと強みを再確認し、伝統的なモノ作りの価値観を大切にしつつ、新規分野に果敢に挑戦することの重要性を学びました。自社の本質を見つめ直すことで、未来に向けた新事業の芽を見出した同社は、伝統と革新を両立させた新たな方向性を模索し始めています。

この記事を書いた人

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