地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

聖地  |    2026.01.23

愛知の神社文化を巡る|目的別の選び方と国府宮神社の厄除け信仰1250年の歴史

愛知県は神社仏閣の数が全国で1位。数が多すぎて「どこへ行けばいいのか分からない」と迷う方も多いのではないでしょうか。

順位都道府県神社数寺院数合計
1位愛知県3352(4位)4532(1位)7884
2位新潟県4672(1位)2755(8位)7427
3位兵庫県3857(2位)3286(3位)7143
文化庁『宗教年鑑』(令和5年版)より出典

厄除けや運気アップを願って参拝したいものの、有名だからという理由だけで選ぶと、目的にあったご利益が受けられない可能性も。今回は、わたしが実際に参拝した経験を交えて、神社選びとご利益の特徴を分かりやすく解説します。

この記事を読めば、自分の目的に合った神社が明確になり、目的に合ったご利益を得られるかもしれません。また、おすすめの神社も紹介しますので、最後まで読んでいってくださいね。

失敗しない神社の選び方

とはいっても、「有名な神社にお参りすれば間違いないでしょ?」と考える人もいると思います。正直、わたしもそうでした。愛知県でいえば、一番有名な「熱田神宮」にお参りすればなんでも叶えてくれるでしょ?と。

そこでまずは、目的別に選ぶ重要性と知名度だけで選ぶ危険性を解説します。

目的別に選ぶ重要性

神社選びで最も大切なのは、参拝の目的をはっきりさせることです。神社にはそれぞれ大切にされてきたご利益があり、すべての願いに同じ強さで応えてくれるわけではありません。

厄除け、金運、家内安全など、何を願うのかを先に決めることで、多くの神社の中から自分に合う場所を自然に絞れます。目的が明確な参拝は、参拝後の満足感や安心感にもつながります。

有名だけで選ぶ危険性

有名な神社だからといって、自分に合っているとは限りません。観光客が多い神社では混雑しやすく、落ち着いて参拝できない場合もあります。また、知名度が高くても、ご利益の中心が自分の願いと違う場合もあります。

例えば、日本で最も格式の高い神社「伊勢神宮」。強い開運や厄除けのご利益がありますが、正宮では感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが古くからの風習です。伊勢神宮公式HPには、「感謝の心」と「おかげさまの心」を捧げてお参りする場とされています。

わたしは以前、超絶個人的なお願い「舞台のチケットが当たりますように!」を伊勢神宮で祈りました。結果的にチケットは当たらず「ご利益なかったなぁ」と思っていましたが、そもそも伊勢神宮は個人的なお願いをするのに向いている場所ではなく「感謝の気持ちを神様へ伝える」場所なのでした。

個人的なお願いは、地域ごとの氏神様へ参拝しに行くのが基本。つまり、大切なのは知名度ではなく、今の悩みや目的に合っている神社にお参りしにいくことです。

愛知|神社の主なご利益

愛知県の神社の主なご利益は大きく分けて3つ。ひとつずつ向いている人もあわせて解説していきます。

厄除けが強い神社

厄除けを願う人には、人生の節目や不安な時期に参拝されてきた神社が向いています。災いを遠ざける祈りが長く続けられており、神社ごとに特有のお守りの授与も。 厄除けのご利益は、目に見える変化よりも、心の整理や前向きな行動につながる点が特徴です。

金運が期待できる神社

金運を願う人には、商売繁盛や仕事運にゆかりのある神社が選ばれます。愛知は商業が盛んな地域でもあり、仕事やお金に関する信仰が集まる神社が点在しています。参拝を通じて意識が整い、働き方やお金の使い方を見直すきっかけになることも。

家内安全の神社

家内安全を願う人には、地域と深く結びついた神社が適しています。家族の健康や日々の暮らしを守る祈りが続けられてきた神社は、生活に寄り添った存在です。 引っ越しや結婚、出産など、暮らしの節目に参拝されることが多く、穏やかな日常を願う人にぴったり。

厄年には厄除け神社

厄年とは、人の一生の中でも体力的、家庭環境的、または対社会的にそれぞれ転機を迎える時期でもあり、体調不良や災難といった災厄が起こりやすい時期として忌み慎まれています。(神社本庁より引用)

数年の周期で回ってくる厄年や八方塞がりのときは、厄除け神社に参拝をするのがおすすめ。気持ち的にも前向きになれます。

令和8年(2026年)の厄年と八方塞がり一覧

男性女性
前厄本厄後厄前厄本厄後厄
平成15年生
24歳
平成14年生
25歳
平成13年生
26歳
平成21年生
18歳
平成20年生
19歳
平成19年生
20歳
昭和61年生
41歳
昭和60年生
42歳
昭和59年生
43歳
平成7年生
32歳
平成6年生
33歳
平成5年生
34歳
昭和42年生
60歳
昭和41年生
61歳
昭和40年生
62歳
平成3年生
36歳
平成2年生
37歳
平成元年生
38歳
八方塞
平成29年生10歳平成20年生19歳平成11年生28歳
平成2年生37歳昭和56年生46歳昭和47年生55歳
昭和38年生64歳昭和29年生73歳昭和20年生82歳

愛知で厄払いなら国府宮神社

厄除け神社へは、厄年のみならず新年の初詣や、新しいことを始める時に今後の成功と安寧を願うために参拝するのもおすすめ。わたしは毎年稲沢市にある厄除け神社、国府宮神社に初詣に行っています。

全国有数の厄除け神社

国府宮神社は、正式には尾張大国霊神社といい、「儺追神事(なおいしんじ)」(別名「国府宮はだか祭り」)という厄除け神事が有名な神社です。毎年、神社がある稲沢市を初め、愛知県内や岐阜県、三重県からも多くの参拝客が足を運んでいます。

国府宮神社の御祭神

尾張大國霊神(おわりおおくにたまのかみ)
尾張地方の國霊神(くにたまのかみ)であり、尾張人の祖先がこの地に移住開拓し、その日その日を生きていく糧を生み出す根源である国土の偉大なる霊力を神として敬い、尾張大國霊神としてお祀りしたのであります。(公式HPより引用)

由緒

尾張地方の総鎮守神、農商業守護神、厄除神として広く信仰されております。当社は奈良時代、国衛(こくが)に隣接して御鎮座していたことから尾張国の総社と定められ、国司自らが祭祀を執り行う神社でありました。このことから通称「国府宮」として広く知られております。(公式HPより引用)

つまり、国府宮神社は厄除神として1250年以上の歴史を持っているのです。

儺追(なおい)神事とは

「国府宮のはだか祭」として知られるこの祭は正式には「儺追神事」(なおいしんじ)といい、毎年旧正月十三日に行われています。
その起源は古く、神護景雲元年(七六七年)称徳天皇の勅令によって悪疫退散の祈祷が全国の国分寺で行われました際、尾張国司が総社である当神社に於いても祈祷したのに始まると伝えられ、古い伝統をもった神事といえます。
この神事は祈祷と神籖によって選ばれた一人の儺負人(神男)を巡って、裸男達による肉弾相打つ壮絶な揉み合いを繰り広げるものです。これは、神男に触れれば厄落としができるとの信仰からです。
又、当日は早朝から厄除けの御祈祷を受ける人と、御守りの「なおいぎれ」等を受ける人で雑踏し、午後には裸男の集団が、裸になれない老若男女が厄除けの祈願を込めた布を結び付けた「なおい笹」を捧げて威勢よく拝殿へ駆け込んでいく姿が見られます。(公式HPより引用)

儺追神事は、天下一の厄除けと広く知られており、愛知県の無形民俗文化財に指定されています。

TVで放送される神事の様子は、とんでもない迫力。「神男(しんおとこ)」に触れて厄を落とすべく、熱狂した多くの裸男たちがひしめき合う姿は圧巻です。YouTubeに動画があがっているので、祭りの熱量を一度感じてみてください。人々の想いがぶつかり合うあまりの迫力に、昔からの信仰が現代に受け継がれている伝統的なお祭りだと実感できるはずです。

令和8年の国府宮はだか祭り(儺追神事)は3月1日(日)。詳細はこちらをご確認ください。

なおいぎれの授与

儺追神事を経て授与される国府宮神社特有の厄除けお守り「なおいぎれ」は社務所でいただくことができます。参拝の際には、厄除けのご利益のこもった「なおいぎれ」を忘れずに授かってくださいね。わたしも毎年新しいものを受けにいきます。(なおいぎれ:5本 500円)

【まとめ】愛知の神社の選び方と国府宮神社について解説しました

参拝先は、自分の願いに合わせて適したご利益のある神社を選びましょう。愛知で参拝を考えている人は、ぜひ国府宮神社へ行ってみてください。古くから信仰されてきた厄除けのご利益を授かることで、気持ちを整理し、これからの一年を前向きに過ごすためのきっかけになると思います。

尾張大國霊神社 国府宮
  • 社務所:9:00~16:00
  • 住所:〒492-8137 愛知県稲沢市国府宮1丁目1番1号
  • 電話番号:0587-23-2121
  • アクセス:徒歩・電車で参拝の方
          名鉄本線「国府宮駅」下車 北口より徒歩3分
          JR東海道本線「稲沢駅」下車 徒歩15分
  • 駐車場:無料
  • 正月、儺追神事時交通規制あり

記事をシェアする

この記事を書いた人

koto

愛知県出身のWebライター。「読者が共感できる、行動してみたくなる、わくわくする記事を届ける」ことをモットーに執筆活動をしています。日本文化が好きで、茶道、弓道の経験があり、学芸員の資格も所有。Medialでは、地域に根付いた文化的な視点からも魅力を発信していきます。

関連記事