
札幌を拠点に活動するクラフトバンド作家のYUIさんが手がけるのは『おいしそうなモノ。』をテーマにした雑貨たち。
スイーツやフルーツを模した小物入れ、アクセサリー、チャームなど、見ているだけでお腹が空いてきそうな作品は、パティシエとして10年以上のキャリアを持つYUIさんだからこそ生み出せる世界です。
パティシエの目線で作る、おいしそうな雑貨
YUIさんがクラフトバンドで作品を作り始めたのは今から3年ほど前。
小さい頃から編み物やビーズなど、手を動かすことが好きだったというYUIさん。
出身は秋田県で、高校卒業後は進学のため函館へ。パティシエとして函館で2店舗を経験し、結婚を機に退職。2024年秋、函館から札幌に越してきたタイミングで「何か新しいことをしたい」と考えた時に選んだのが、クラフトバンドを使った雑貨を作ることでした。
作りながら「ケーキに見える」「プリンに見える」と、パティシエの目線になってしまっていたそう。

クラフトバンドを使った作品は、カゴバッグなどボリュームがあるものが多く、「カゴバッグといえば夏」というイメージも強い。
季節を問わず手に取ってもらえるようなものを作りたいと考えていたYUIさん。制作を始めた時に感じた「お菓子に見える」という感性とパティシエの経験を活かし、「食べ物との融合」というテーマにたどり着きました。
元パティシエという経歴は、色選びにも表れています。同じ「黄色」でも、「プリンは牛乳が多いから薄めの黄色、スポンジは卵の色が出やすいから濃い目の黄色」と使い分けているそう。パティシエならではの目線が、作品のリアリティを生み出しています。
万人受けじゃないかもしれない。でも刺さる人には刺さる

YUIさんはもともと食品サンプルやフェイクスイーツが好きで、昔から「おいしそうに見える」という感覚に敏感だったといいます。
「高校生の頃、四角い形の茶色い車に雪がうっすらかかっているのを見て『おいしそう』と思ったんです。友人は共感してくれなかったんですけど、同じように思う人もいるはず、と思っていました」
自分の作品を好んでくれるお客様は、もしかしたらそういう感覚を持っている人が多いのかもしれない。万人受けはしないかもしれないけど、刺さる人には刺さる。他の人とは違う道を選んでいるかも、とYUIさんは笑います。
「『好きなもの』を自分で作れる楽しさもあります。そういうのが好きなお客さんがハマってくれたり、反応をくれたりするのも嬉しいし楽しいです」
季節やイベントに合わせて広がる、おいしそうな世界
YUIさんの作品は、アクセサリーや小物、ミニカゴバッグなど小ぶりなサイズが多く、価格帯は1,000〜3,000円程度。オーダー品で大きいサイズになると5,000円前後になります。

基本は「食べ物」モチーフで制作しており、季節やイベントに合わせて商品の幅を広げているのも特徴です。夏はビールジョッキ型のボトルホルダーや枝豆のキーホルダー。縁日を連想してたこ焼きやりんご飴。和をテーマにしてお団子やカステラなど、「おいしそうなモノ。」というコンセプトを守りながら、様々なアイテムを生み出しています。

「制作の発想は日常の中にあります。出歩いたり食べに行ったりして、『このデザインおもしろいかも』と想像したりしています」
個別のオーダーも可能で、ティッシュケースやカゴバッグ、トレイなど、もちろん食べ物以外のものもOK。気軽に相談してみてほしいといいます。
お菓子作家とのコラボで、もっと多くの人に届けたい

今後の活動で考えているのは、お菓子を作って販売している人とのコラボ。
「カゴなどの商品は『欲しいけど何に使おうか』と迷われるお客様も多くて。そんな方に使い方のひとつとして提案したいと思い、コラボを考えました。お菓子とセットにすることで、なんとなく使い道がイメージしやすくなるし、そのままプレゼントにもできますよね」
実際に食べておいしいのはもちろん、普段の活動の場があまり一緒にならない方に声をかけているそう。コラボレーションを通じて、お互いの作品を知らなかったお客様同士がつながり、新しい出会いが生まれたら嬉しい、とYUIさんは話します。

「お客さんや作家さんとの交流は楽しいです。特に自分がスイーツに見える作品を作っているので、お菓子を作っている方とは自然に話が盛り上がります」
出たことのないイベントにも出てみたい。お菓子作家さんとのコラボも実現させたい。
『おいしそうなモノ。』をもっと多くの人に届けたい。
YUIさんの挑戦は、まだ始まったばかりです。

YUI craftband
Instagram:https://www.instagram.com/yui_craftband/
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