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聖地  |    2025.09.03

世界に一冊、心にひとつ。弥生神社の御朱印帳づくり体験|神奈川県海老名市

御朱印帳

海老名市内の緑豊かな小高い丘に佇む弥生神社は、長きにわたり地域の人々に親しまれてきた由緒ある社です。

その神聖な空間で「夏の御朱印帳づくり」ワークショップに参加しました。一冊の御朱印帳を心を込めて手作りする体験は、特別なひとときでした。

海老名・弥生神社の歴史と由緒

海老名駅から徒歩約17分の風光明媚な場所に鎮座する弥生神社は、地域に根ざし長年にわたり人々に大切に守られてきた神社です。

1909年(明治42年)に、国分の八幡社、上今泉の比良神社、柏ケ谷の第六天社、望地の大綱神社の四社を合祀して創建されました。御祭神は、誉田別命、猿田彦命、高産霊命、日本武男命です。

「弥生」という社名は、創建された3月にちなんで名付けられたもので、「万物が栄え行くように」という願いも込められているそうです。

参道の石段はやや急ですが、上り切ると海老名市内や丹沢の山々を一望できる絶景が広がります。

「夏の御朱印帳づくり」ワークショップ

弥生神社では、毎月の書写会や季節に合わせたワークショップが定期的に開催されています。これらの催しは、神社に足を運ぶきっかけとなるだけでなく、地域の人々が交流しつながりを深める大切な場にもなっています。

「御朱印帳づくり」は、季節ごとに年に2〜3回行われておりリピーターも多い人気の企画です。

御朱印帳作りは全国の神社等で行われていますが、蛇腹から一枚ずつ丁寧に折り上げて作るのは珍しいそうです。手間はかかりますが、その分完成したときの達成感と愛着はひとしお。

まずは、表紙に使う布を選びます。ずらりと並べられた100種類以上の布から、2枚を選ぶのは大仕事。御朱印帳らしい和柄も魅力的でしたが、今回は夏らしい色柄の布を選んでみました。

さらに、仕上がりのデザインにさりげないアクセントを加える、手作りの紋切り型も1枚選びます。

この日の参加者は6名。普段は常連の方が多いとのことでしたが、私も含めて初参加の方も半数ほど。温かい雰囲気の中で、初めてでも安心して制作に取り組むことができました。

リピーターの方が見せてくれた過去に作った御朱印帳は、季節ごとに異なる柄で彩られていたり、小さなサイズで作られていたりと、工夫やこだわりが随所に感じられ思わず見入ってしまいました。表紙に使用したい布を持参して、自分だけのオリジナル作品を制作するのも可能ということです。

御朱印帳づくりの工程

御朱印帳の制作は、大きく3つの工程に分かれます。

1、中身(蛇腹)を作る

奉書紙24枚を1枚ずつ丁寧に二つ折りにし、輪を外側にして交互に重ねます。片側ずつクリップで固定し、糊付けして乾かすと蛇腹状に仕上がります。

2、表紙を作る

布の柄を確認して、慎重に位置決めをしていきます。台紙に布を貼り付け、角は包装紙を包むように折り込んでいきます。裏側には、白紙を貼って補強します。

3、表紙と中身を貼り合わせる

右開きになるよう表紙の上下を確認しながら接着します。最初に選んだ紋切り型を、裏表紙と蛇腹の間に挟み込むことで、ほのかに透ける上品なアクセントが生まれます。最後に、お好みで「御朱印帳」の札を付ければ完成です。

完成した御朱印帳と特別なひととき

作業を終えると、見た目にも美しい軽食と飲み物をいただきました。とうもろこし御飯のおにぎり、胡瓜・ゴーヤ・コリンキーの塩麹漬け、白桃の生八ツ橋、まくわ瓜と、夏らしさを感じる品々です。

メニュー表には、弥生神社の社務猫・ちょろちゃんの姿が描かれていました。真っ黒でツヤツヤの毛並みにとても人懐っこい性格で、作業の合間にも顔を出しては撫でられるのをねだる、とても愛らしい猫ちゃんでした。

御朱印帳

完成した御朱印帳は、世界に一冊だけの特別な作品。丁寧な指導のおかげで、手先が不器用な私でも満足のいく仕上がりとなり、手間をかけた分だけ思い入れも深まりました。ひとつひとつの作業を通して日本の伝統文化の奥深さに触れ、心が満たされる特別な体験となりました。

弥生神社で過ごす癒しの時間

今後も弥生神社では、様々なワークショップが予定されています。「小花のリースを作る会」や「紙衣(かみこ)と七夕飾り」「紫陽花リースを作る会」、さらに「大祓詞(おおはらえのことば)」書写会や宗教・文化講座など、多彩なプログラムが用意されています。

四季の移ろいを感じながら神聖な空間で手を動かす時間は、心を穏やかに整え深い癒やしを与えてくれるはずです。日常から少し離れて、特別な体験を味わってみませんか。気になった方は、弥生神社の公式ホームページやXで詳細を確認してみて下さい。

「弥生神社」の情報

公式ホームページ:https://ebina-yayoijinja.work/

公式X:@yayoi_jinja

住所:神奈川県海老名市国分北2-13-13

アクセス:(電車)小田急・相鉄・JR相模各線 海老名駅東口 徒歩17分
(バス)海老名東口駅より相武台下駅行(海10)で「弥生神社前」下車

駐車場: あり(10台)

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この記事を書いた人

神楽 直子

神奈川県海老名市在住のフリーライターです。海外3カ国で暮らしてきましたが、地元・神奈川が大好きです!海老名市を中心とした県央地区の「オンリーワン」な物語を丁寧に取材し、読者の「行ってみたい」「応援したい」という気持ちを引き出す記事をお届けします。

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