
2026年4月24日(金)から26日(日)まで、第37回 国際古楽コンクール〈山梨〉が開かれます。甲府商工会議所と山梨県立図書館を中心に、甲府の街なかで繰り広げられる、三日間の音楽祭です。
このコンクールは1987年に始まり、古楽と向き合う音楽家たちの歩みを長年支えてきた「古楽の分野で日本唯一のコンクール」。37回目を迎える今回も、演奏者や楽器製作者、聴衆が同じ時間と場所を分かち合う場として開催されます。
【開催概要】
| 項目 | 詳細 |
| 開催日程 | 2026年4月24日(金)〜26日(日) |
| 会場 | 甲府商工会議所、山梨県立図書館 |
| 応募部門 | 鍵盤楽器(チェンバロ、フォルテピアノ)/アンサンブル |
| 観覧料 | 予選・本選は無料 /夜のコンサートは1,000円 |
最新情報や詳細は、国際古楽コンクール〈山梨〉公式サイトをご確認ください。
鍵盤楽器とアンサンブル——それぞれの聴きどころ
今回の応募部門は二つ。それぞれに異なる魅力があります。
鍵盤楽器部門(チェンバロ、フォルテピアノ)

現代のピアノとは構造も音の生まれ方も異なるチェンバロやフォルテピアノ。同じ作品でも、楽器や解釈によって響きは大きく変わります。
アンサンブル部門(2〜6人編成)

ピリオド楽器や声楽によるアンサンブルです。
ピリオド楽器とは、作曲された時代の様式や構造を踏まえた楽器のこと。当時の音色や響きを通して、作曲された時代の空気を感じられるかもしれません。
専門的な知識がなくても大丈夫です。
こぢんまりとした会場で、演奏者と聴衆の距離が近いため、演奏家の表情や指の動き、音の間合いが、自然と目や耳に入ってきます。音が鳴る瞬間の緊張も、曲が終わったあとの静けさも、その場にいる人みんなで感じることになります。
聴いているうちに、作曲家がどんな音の流れを思い描いていたのか、演奏者がどこに力を込めて音を選んでいるのかが、ふと伝わってくる瞬間があるかもしれません。一方で演奏者も、客席の空気を受け止めながら、その場で音楽をつくっています。
このコンクールが大切にしているのは、順位だけでなく、そこで生まれる音楽との出会いなのです。
三日間のプログラム——予選、本選、そして夜のコンサート

コンクールは予選から本選まで、すべて無料で公開されます。夜には有料コンサート(1,000円)も開かれ、世界で活躍する審査委員や、前回の入賞者たちの演奏を楽しめます。
4月24日(金)
- 14:00頃〜19:00頃 予選(甲府商工会議所)無料
- 19:30〜20:30 審査委員コンサート(甲府商工会議所)1,000円
4月25日(土)
- 10:00〜19:00頃 予選(甲府商工会議所)無料
- 20:30〜21:30 入賞記念コンサート(Cotton Club)1,000円
- 22:00頃 本選出場者発表(Cotton Club前)
4月26日(日)
- 11:00〜16:00頃 本選(山梨県立図書館多目的ホール)無料
- 17:00〜18:00 入賞記念コンサート(山梨県立図書館)1,000円
- 18:00頃 表彰式(山梨県立図書館)
2日目の夜、会場は甲府市内のジャズバー「Cotton Club」。古楽とジャズ——一見遠い存在のようですが、どちらも即興性や対話を大切にする音楽です。バーの少し薄暗い空間、グラスを傾けながら聴く古楽は、また違った表情を見せてくれるはず。本選出場者の発表も、このバーの前で行われます。
予選からじっくり聴くのもよし、夜のコンサートだけ立ち寄るのもよし。会場が街の中心部にあるので、演奏の余韻を残したまま、すぐ近くのカフェで語り合ったり、甲府の夜の空気を味わいながら歩いて帰ったり。音楽と日常が地続きになっている感覚も、このコンクールの魅力です。
悠久の調べを世界へ、才能を未来へ

1987年に始まった国際古楽コンクール〈山梨〉は、2026年で第37回を迎えます。
毎年舞台の裏では、地元・印傳屋上原勇七氏をはじめとする多くの関係者の支援と、丁寧な調整や工夫が積み重ねられてきました。37年という歳月が、続けることの意味を物語っています。
このコンクールには、「こう聴くべき」という決まりはありません。どの演奏に心が動くかは、人それぞれでいい。心に残る音や、もう一度聴いてみたいと思える演奏との出会いを、ここでは何より大切にしています。
お気に入りの演奏者や、応援したいなと思える人を見つけに来てほしい——ふと気になる音に出会えたなら、それがあなただけの音楽体験になるはずです。
春の甲府で、音楽との新しい出会いを、ぜひ味わってみてください。
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▼公式サイト
国際古楽コンクール〈山梨〉
https://icemy.jp/




