世の中には横浜家系ラーメン、喜多方ラーメンなど様々なラーメンがありますが、大阪にもご当地ラーメンがあります。その中でも特に大阪市東部や東大阪市西部で発展したご当地ラーメンが高井田ラーメン。その元祖といえば光洋軒です。
今回は光洋軒で実際に高井田ラーメンを食べてきたのでご紹介します。
高井田ラーメンってなに?

高井田ラーメンとはいったいどんなラーメンをいうのでしょう?
実は、大阪市東成区の高井田周辺に由来したご当地ラーメンで1950年頃に町工場で働く労働者のために発展したそうです。ラーメンの多くは肉体労働者が短い時間でがっつりカロリーがとれ、腹持ちがいいように作られたと言われていますが、高井田ラーメンも同じような流れの中で誕生したようです。
高井田ラーメンの特徴としては、極太のストレート麺と、鶏ガラと昆布をベースにした濃い醤油スープです。具材はチャーシュー、ねぎ、メンマが基本です。早朝から食べる人も多かったようで、早朝から営業する店も少なくないようです。
高井田ラーメンの元祖光洋軒
高井田ラーメンの元祖は1953年創業の光洋軒と言われています。
大阪メトロや近鉄線などいくつかの方法で行くことができるのですが、今回私は大阪メトロ千日前線の新深江駅から行きました。3号出口から徒歩8分ぐらいなのですが、国道308号線沿いに東へ進むと到着します。

こちらが光洋軒です。店舗の看板屋根が色あせていて、時代を感じさせますね。

小さな店内は調理場を囲んだコの字型のカウンターがメインです。カウンター席はやや高い椅子になっていて、足元にはブロックが積んでいます。昔の昭和のラーメン店を彷彿とさせますね。

メニューはこちら。ラーメンとは呼ばず中華そばって呼ぶんですね。ちなみに一番安いもので650円から。このご時世に650円はかなり破格値です。今回はこの650円の中華そばを注文してみました。
ちなみに、チャーシュー麺大盛りが人気だそうです。やっぱりがっつり食べたい欲求は高いみたいですね。

こちらが中華そばです。器に年季が感じられます。麺がうどんのように太いですね。具材はチャーシュー、メンマ、ネギとシンプルです。
食べてみると歯ごたえがなかなかすごい。スープの色が濃いので辛そうですが、まったくそんなことはありません。すくってみると澄んだスープでした。逆に意外とあっさりで醤油の香りが鼻腔をくすぐり、食欲をそそります。塩分はやや強め。
まさに、昔ながらの中華そばといった感じで、懐かしい味を堪能しました。
小さな店なのですぐに満席

こちらの光洋軒なのですが、小さいお店なのですぐに満席になってしまいます。お昼時には混んで入れず、待つ人も。
店の中には待合用の椅子も用意されていますが、小さなお店なのですぐに人でいっぱいになってしまいます。カウンター席で長居をする感じでもないので、回転率は良さそうですが、それでもお昼時は混んでしまうようです。
いったん混めば身動きがとれないぐらい人でいっぱいになってしまうので、お昼の時間帯を避けるのがお勧めです。早朝からやっているのが高井田ラーメンの特徴でもあるので、早朝から行ってみるのもおすすめです。
光洋軒いかがでしたか?高井田ラーメンは昭和の古き良き時代の素朴なラーメンと言った感じの味なので、案外さっぱり食べられてしまいます。おやつ代わりにちょっと寄っていくのもいいですね。
光洋軒の詳細情報
住所:大阪府大阪市東成区深江南3-20-14
電話番号:06-6972-8833
営業時間:平日9:00 – 19:00 土・日・祝日8:00 – 18:00
定休日:火、毎月第一月曜
アクセス:Osaka Metro千日前線の新深江駅3号出口から徒歩8分ぐらい
近鉄大阪線・奈良線の布施駅西北出口から徒歩8分ぐらい
大阪市バス86号系統 高井田バス停すぐ




