地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

フード  |    2026.02.11

大地の恵みを存分に楽しめる!有機野菜中心の「地球畑カフェ 草原をわたる船」|鹿児島市

鹿児島市の市電通り沿い、荒田八幡駅から徒歩4、5分の場所に有機野菜を使用したオーガニックレストラン・カフェ「地球畑カフェ・草原をわたる船」があります。

こちらは、かごしま有機生産組合の直営店で、組合の生産者が育てた有機野菜や無農薬野菜をふんだんに使った料理が楽しめます。
有機野菜とは、農薬や化学肥料を使わず、自然の力を生かした農法で育てられた野菜のこと。

隣接する荒田店では、カフェで味わった野菜をそのまま購入でき、「おいしい」と感じたものをすぐに買って帰れるのが魅力です。

まさに、有機野菜とその生産者、そして私たち消費者をつなぐ”窓口”のような存在といえるでしょう。

その日にある野菜で組み立てる、一期一会のメニュー

ランチでは、有機野菜の濃厚な味わいを堪能できる野菜中心の「本日のお膳」を提供しています。

メニューはストック前提ではなく、その日に届いた野菜と向き合いながら組み立てていくそう。

この日いただいた料理は、冬瓜の玉子スープ煮、小松菜と白菜のなめたけ和え、里芋・はやとうり・車麩のみそ炒め、かぼちゃ・レンコン・紫芋の天ぷら、小松菜の味噌汁。

ごはんは、有機米の白米・玄米・黒米から選べ、2種類を半分ずつの「ハーフ&ハーフ」も可能です。この日は玄米と黒米を選びました。

ランチには、有機野菜の彩り豊かなサラダがついてきます。玉ねぎドレッシングとにんじんドレッシングのいずれかを選べ、どちらも自家製です。

ドレッシングはほどよい酸味があり、すりおろした野菜のつぶ感が残っていて食べごたえも十分。にんじんはややスパイシー、玉ねぎはクリーミーな味わいです。

メインの冬瓜の玉子スープ煮は、食べた瞬間にほのかな酸味が感じられ、まるで酸辣湯のような風味。シークワーサーが隠し味として使われていました。

仕入れる野菜や果物は日によって異なり、無駄にしないようにさまざまな料理に活用する工夫が随所に見られます。

素材の味を最大限に生かすため、調味料は必要最低限に抑えているそうです。

小鉢に入った「里芋・はやとうり・車麩のみそ炒め」も印象的でした。はやとうりは、ウリ科の野菜で、漬物では歯ごたえがあり、加熱するととろっとした食感に変わります。
里芋のねっとりとしたとろみと絡み、車麩にはみそダレがしみ込み、噛むほどに旨みが広がります。

みそ汁には、シャキシャキとした食感を残した小松菜が入り、一晩じっくりと水出ししたいりこだしの香りとみその甘みが口の中に広がります。使用しているのは、2種類の麦みそをブレンドしたオリジナルのみそです。

野菜中心のランチで、ここまで満足できるのは、店長をはじめとするスタッフの皆さんが「有機野菜をいかにおいしく届けるか」を真剣に考え抜いた結果だと感じました。

「ここは野菜の窓口」店長・久野さんが紡ぐ、家庭の延長にある幸せ

店長の久野(きゅうの)さんにお話を伺いました。

彼女はオープン当初からこの店を支えてきた存在で、一度子育てで現場を離れたものの、今も厨房に立ち続けています。

2006年のクリスマスにオープンして約20年。彼女が野菜と向き合い続ける理由は、「この場所が、畑と食卓をつなぐ窓口でありたい」という想いにあります。

ーー メニューはどのように決めているのですか?

「その日、生産者や本部から届いた野菜を見て決めるんです。レシピが先ではなくて、『今日は冬瓜があるからスープにしよう』とか『昨日は揚げ物だったから、今日は煮物にしよう』とか。毎日バランスを考えながら、じゅんぐり、じゅんぐりと」

久野さんの言葉には、気負わないやさしさが感じられます。
形が整っていなくても、少し傷があっても、味は最高においしい有機野菜たち。久野さんの手にかかれば、大根の皮はきんぴらに、葉っぱはふりかけに。あますことなく使い切るその姿勢には、生産者さんへの深い敬意が込められています。

ーー 有機野菜へのこだわりについて教えてください。

「野菜をただ棚に並べても、本当のおいしさや魅力は伝わりにくいんです。だからこそ、私たちがここで調理して、実際に食べてもらう。それが野菜の力強さを知ってもらう一番の方法なんです」

そう語る久野さんが目指しているのは、シェフが作るような特別な料理ではなく、家庭でも再現したくなる「親しみやすい味」です。
「食べてみて『これ美味しい!』と思ったら、隣の荒田店で同じ野菜を買って帰っていただける。ここでお出しする料理が、お客さまのお家での献立のヒントになれば嬉しいです」
「もっと野菜を食べてほしい」。そのまなざしは、まさにお客さまの健康を気遣う「食卓のお母さん」そのものです。

「草原をわたる船」でゆったりとした時間を

店名「草原をわたる船」には、船で旅をするようにゆっくりと過ごしてもらい、おいしいものを食べながら皆でコミュニケーションを取ってほしいという願いが込められています。

店内には掘りごたつやロフト席があり、小さなお子様連れのお母さんたちも安心してくつろげる空間が広がっています。キッズメニューもおすすめです。

「家では野菜を食べない子が、ここのニンジンなら食べるんです」
そんなお母さんたちの驚きの声を聞くのも、久野さんの喜びの一つなのだそう。

「20年経ちましたが、まだまだ知らない野菜や食べ方があって、毎日が発見です」
そう目を輝かせる久野さん。

「今日はどんな野菜が届いているだろう? どう調理したら喜んでもらえるだろう?」
そんなワクワクした気持ちで、久野さんは今日も厨房に立ち続けています。

おいしい野菜と、お母さんのような温かさに出会える「地球畑カフェ」の扉を、ぜひ開けてみてください。
きっと、心と体に優しいエネルギーが満ちてくるはずです。

お店の情報

地球畑カフェ 草原をわたる船

住所:鹿児島県鹿児島市下荒田3-17-1
定休日:毎週月曜日、年末年始
営業時間:(ランチ)11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
     (カフェ)15:00~16:30(16:00ラストオーダー)
電話番号:099-201-7000
駐車場:18台(隣の店舗・地球畑荒田店と共同)
Instagram:https://www.instagram.com/chikyubatake_cafe/

記事をシェアする

この記事を書いた人

竹原とも

鹿児島在住10年以上の鹿児島エリア担当です。 保育園の調理師として働きながらライターやってます。 取材・インタビュー・食に関する様々な記事を執筆中。 元水産女子で海好き。船好き。ウミウシ好き。

関連記事