地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

フード  |    2026.03.12

【はしもとオムレツ】地元食材を活かした「麻婆オムレツ」。若き店長の挑戦|中華ダイニング裕昇

なんばから50分ほどでアクセスできる「橋本市」。和歌山県北東端に位置し、和歌山市、田辺市に次いで3番目に人口の多い市です。金剛山地、紀泉山地、紀伊山地を間近に臨み、緑豊かな風景と住宅街がほどよく共存しています。

和歌山県の地図(Map-It マップ・イット(c))赤い部分が橋本市

そんな橋本市の密かな特産品は「たまご」。和歌山県内生産量の5割を橋本市が占めており、近年では「はしもとオムレツ」の材料として町おこしにも活用されています。

はしもとオムレツの条件は、橋本市産の卵と、地元の食材を1つ以上使うこと。市内13店舗(※2026年2月現在)が認定されており、個性豊かなオムレツが並んでいます。

今回は、2025年6月に開店した「中華ダイニング裕昇」の店長、菖蒲英司さんにお話を伺いました。

幼い頃から料理が好きだったという菖蒲さん。「いつか自分の店を開きたい」という熱い想いを胸に、中学卒業後、高校には進学せず、料理人の世界にまっすぐ飛び込みます。

町中華で13年、大阪のホテルで2年の修行を経て、生まれ育った橋本市で念願の自店をオープン。同年10月より、オリジナルメニュー「麻婆オムレツ」が、はしもとオムレツに仲間入りしました。

中華料理とともに歩んで15年。なぜ、人生の半分以上を中華に捧ぐ若き店長が、オムレツ開発を試みたのでしょうか。菖蒲さんに麻辣オムレツの誕生について尋ねると「もともと予定されていなかったメニューだったんです」と、意外なコメントが返ってきました。

とろとろのオムレツに、さわやかな山椒。特製麻婆との相性抜群!

麻婆オムレツにレンゲをさっとくぐらせると、スパイスの風味がふわっと広がります。辛さはさほど強くないので、激辛が苦手な人でもすっといただけます。

さらに食べ進めていくと、中から顔を出すのは鮮やかなオムレツ。麻婆のマイルドな辛さと、とろとろの卵が相まって、セットで頂いた白米への手がぐいぐい進みます。

そして、アクセントとして効いているのが、オムレツに使われるのが珍しい「山椒」。はしもとオムレツでは「地元食材を1つ以上使うこと」を条件としており、当店では市内産の山椒をチョイス。

橋本市の山奥、谷奥深(たにおぶか)で育つ山椒は、一般的なものに比べて香りが豊かなのが特徴。辛さはさほど強くなく、さわやかな香りが広がります。

橋本市・谷奥深産の山椒(菖蒲さんご提供)

中華店でオムレツ。考案のヒントは「知人のひとこと」にあった

洋食としての印象が強いオムレツ。なぜ、町中華でオムレツの提供を始めたのでしょうか。菖蒲さんに尋ねたところ、意外にも、当時は予定していなかったメニューだったのだそう。

「知人が橋本市役所に勤めていて、開業にあたっていろいろお世話になっていました。それで、『お店を開くんだったら、はしもとオムレツ、やってみたらどう?』と打診を受けたんです」

それまで、はしもとオムレツは「聞いたことのある程度だった」という菖蒲さん。とはいえ、「もともと麻婆豆腐を看板メニューにしていましたし、オムレツと組み合わせたら面白そうだな」と、登録を承諾。今では人気の一品となっています。

調理中のご様子(菖蒲さんご提供)

「まだまだ新しいお店なので、『最近橋本にできた町中華』として来られる方も多いです。ただ、麻婆とオムレツを組み合わせているのって珍しいじゃないですか。そこに新鮮さを感じて『こんなのあるんだ!』と注文いただいているのを見ると嬉しいですね」と菖蒲さんは頬を緩ませます。

今後の目標を伺うと「自分の味がどこまで通用するのか試してみたいんです」と力強く語ります。「だからこそ、まずは地元の橋本で実績を残して、有名になりたいですね」と、未来を見据えた熱い意思を感じました。

念願の自店を開いて8ヶ月。菖蒲さんの挑戦は、まだまだ続きます。

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものです。

店舗情報

店名:中華ダイニング裕昇

住所:〒648-0066 和歌山県橋本市胡麻生435-1

定休日:月曜日

営業時間:11:00~14:00(L.O.13:30)

     17:00~22:00(L.O.21:30)

電話番号:070-2490-0925

Instagram: @yusho_chinesedining

アクセス

南海高野線「御幸辻駅」より徒歩10分

記事をシェアする

この記事を書いた人

AZU

大阪府河内長野市出身・在住、もうすぐアラサー。「大阪(の田舎)生まれ」をアイデンティティとし、あえて地元をめぐる【ジモ旅】が好き。大阪(南河内)和歌山(橋本)を中心に、学生時代を過ごした京都でも時々活動しています。本業は学校職員。

関連記事