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フード  |    2026.08.19

【はしもとオムレツ】オムレツにトンテキ、そして納豆。「意外と合う」組み合わせで胃袋を掴む|食 めちゃうまあらじん

和歌山県橋本市の中心駅「橋本駅」からJR和歌山線で2駅乗ったところにある「高野口駅」。

「へ」の字を描く瓦屋根の駅舎や懐かしい雰囲気の漂う顔はめパネルが健在しています。

ふーっと駅の椅子に腰掛けていると、ゆっくり時間の流れていく心地よさを感じます。

高野口エリアは、古くからパイル織物のまちとして栄えており、橋本市内でも特にレトロな雰囲気が流れる地域。

昔ながらの平屋木造建築が並び、歴史の趣をすぐ近くで感じられるのどかな場所です。

高野口駅から10分ほど歩いていくと、ガソリンスタンドや飲食店など、時間をふと現代に動かしたような通りへ到着。

交差点の向こうに視線を向けると、はしもとオムレツ公式キャラクター「オムピッピ」の書かれた鮮やかなのぼりが目に留まります。

2027年に創業30周年を迎える創作料理店「食 めちゃうま あらじん」(以下:あらじん)。ここもまた、橋本市のご当地グルメ「はしもとオムレツ」認定店のひとつです。

あらじんで提供するはしもとオムレツは2種類。納豆、トンテキなど、オムレツとの掛け合わせとしては類を見ないユニークな品が並びます。

今回お話を伺ったのは、あらじんの2代目店主、清本智也さん。お話しすれば今にもコントが始まりそうになるほど気さくさに満ちていて、お店に笑いを灯しています。

他店にはない独創的なメニューは、先代店主である清本さんのお父様によるアイデア。思わず突っ込みたくなる品々の裏側には、どのようなエピソードがあったのでしょうか。これまでのお話とともに、興味深く伺いました。

トンテキオムレツは居酒屋メニューから発展。じゅわっ、ふわっ、と何段階も楽しめる一品

「ふわふわ玉子のトンテキオムレツ」は、日替わりで作っていたトンテキを、居酒屋でお馴染みのとんぺい焼き風にアレンジしたもの。

今回は特別に、調理している様子を見せていただきました。

まず、オムレツの下に敷くトンテキを筋切りして焼き上げます。

トンテキの厚さは1cmと大きめ。うまみを閉じ込めるため、凝った味付けはせずさっと蒸し焼き。ジューシーな焼き色がじわじわ付きはじめます。

はしもとオムレツの定義は、市内産のたまごと、地元の農産物を1つ以上取り入れること。

あらじんでは、長年の付き合いである地元の養鶏場「冨岡エッグファーム」のたまごを使っています。

濃厚なうまみが詰まっており、「ぷるぷるや~!」とお客さんから言ってもらうことの多いのだとか。

「冨岡さんのたまご、世界一うまいと思っているねん」と誇らしげに語る表情には、想いの熱さがにじみでます。

トンテキがじゅわっと焼けたところで、手際よくたまごを投入。オムレツ1つあたりにたまご3個分、たっぷり流し入れます。

たまごに熱が入ったあとは、野菜、肉、オムレツの順に重ねていきます。横から見るとボリューム増し増し。「おぉ~!」と見入ってしまうほどの分厚さがあります。

仕上げに、ソース、マヨを細くかけて完成。ビジュアルはまさにとんぺい焼きそのものです。

ぎゅっとうまみの詰まったトンテキに、とろとろのオムレツが融合し、一体感ある味わいに。

ソース、マヨとも風味がマッチし、食べ応え抜群の一品です。

「トンテキオムレツ、最後の方に残っていく野菜もうまいねん」と清本さん。

オムレツをあと少しで食べ終える頃、口休めとして頂くと、トンテキのぬくもりでくたっとした野菜から出た水分と、ほどよく薄まったソースがマッチ。

「後の野菜でご飯がもう一杯頂けますね」と思わず話した筆者に、清本さんは「な、せやろ?」とニヤリ。

最初から最後まで、あらじんの描く独自の味わいに夢中になります。

意外とハマる!納豆オムレツ。納豆が苦手でもお箸が進む人が続出

もうひとつ、あらじんで提供しているはしもとオムレツは、「ふわふわ玉子の納豆オムレツ」。

プレーンオムレツのなかに納豆を丸々ワンパック使用。創業時から29年間継ぎ足したデミグラスソースがたっぷりかかっています。

考案のヒントは、意外と簡単。

「ある日、『たまごと納豆って合うな〜』と思って、納豆でオムレツを作ってみたんです。

ほな、味付けはどないしようか。デミ(デミグラスソース)かけるか〜!って」と、パラパラ漫画をめくるかのように決まっていったと懐古します。

オムレツのなかには、納豆に加えて、橋本市産のねぎをふんだんに使用。たまごのうえに納豆を乗せ、卵焼きを包むようにふんわりくるみます。

納豆とネギがまとまってひとつのタネに。納豆独特の匂いは、たまごとデミグラスソースでマスキングされ、不思議なことにほとんど感じません。

納豆が苦手な人でも「ここのやったらうまい!」とお箸が進むのも珍しくないのだとか。

なかなか思いつかない組み合わせだけれども意外と合う。そのギャップに「家でアレンジしたい!」と言ってくださる方も多いのだとか。

「デミもうまいけど、家でするときはケチャマヨもうまいでっせ」と清本さんは勧めます。

まだまだ認知は伸び代。だからこそ、高野口からも盛り上げていきたい

はしもとオムレツへは、プロジェクトが始まった初年度から認定されているあらじん。参加したきっかけは「巻き込まれてん」と笑いながらも、当時を懐かしく振り返ります。

全国でB級グルメがにぎわいを見せていた平成後期。2016年、橋本市もその一環としてご当地プロジェクトを立ち上げます。

ある日、あらじんのもとに「橋本のたまごで、『はしもとオムレツ』始めます」と、商工会の広報回覧で参加を募る文書がまわってきました。

当初は「ふーん、こんなん来てるわー」と特に気に留めていなかった清本さん。

しかし「『高野口からも出したいねん』って直接打診まで来てもーたもんやから」と、認定店に名を並べることを決意します。

高野口エリアは、市内の中心である橋本駅周辺からは少し離れた地域。

はしもとオムレツ認定店でも、2026年7月現在、最西端に位置しています。

はしもとオムレツマップ(2026.7.6閲覧)より、赤丸部分があらじん※赤丸は筆者が独自で付した

はしもとオムレツに参加して、橋本市役所の方をはじめ市内の人と接する機会が増えたという清本さん。

「宣伝ののぼりは立っているけれど、『見たことはあるな』くらいで、市内の人でも、なかなか知らん人も多いんです」と伸び代を感じています。

だからこそ「高野口からも盛り上げていきたいねん『ここ(あらじん)でもオムレツやっとんで~』って、市内の人にも知ってもらえたらと思いますね」と力強く想いを込めます。

歴史の詰まる高野口からも盛り上げていくはしもとオムレツ。その最前線には、あらじんならではの独自メニューが効いていくことでしょう。

他にはない「意外と合う」組み合わせの品々。ぜひあらじんで堪能してみてはいかがでしょうか。


店舗情報

店名:食 めちゃうま あらじん

住所:〒649-7203 和歌山県橋本市高野口町名古曽949-5

定休日:月曜日

営業時間:11:00〜14:00(火〜金曜日)(L.O.13:30)

    17:00〜22:00(火〜日曜日)(L.O.21:30)

電話番号:0736-43-1991

Instagram:@arajin_1991

ホームページ:こちら

アクセス

JR和歌山線「高野口駅」より徒歩11分

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この記事を書いた人

AZU

大阪府河内長野市出身・在住のアラサー。「大阪(の田舎)生まれ」をアイデンティティとし、あえて地元をめぐる【ジモ旅】が好き。大阪(南河内)和歌山(橋本)を中心に活動しています。本業は学校職員。

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