川口市中青木、中央道路沿いの扉を開けた瞬間——スパイスの香りが体ごと包み込まれます。ひと息吸うだけで、南国の空気に塗り替えられるような感覚。埼玉でも屈指の本格スリランカカレー専門店「壽CURRY(ことぶきカレー)」は、週末には行列ができるほどの人気を誇ります。おいしさだけでは説明のつかない、その理由を探りに行きました。

壽CURRYとは?川口市中青木に根を張る本格スリランカカレー
店内はカウンター5席と2人掛けテーブルが2つ。木の温もりを感じるコンパクトな空間で、おひとり様でも友人同士でも、家族連れでも気兼ねなく過ごせる雰囲気です。
スリランカカレーは「全部混ぜて食べる」のが現地スタイル。一枚のプレートに数種のカレーと副菜が並び、崩しながら混ぜて食べ進める。その過程で味の表情がどんどん変わり、食べるたびに新しい発見がある。それが壽CURRYの魅力です。
今回いただいたのは〈レディースプレート5種盛〉です。ココナッツの香り高いバスマティライスを中心に、個性豊かな一皿が並びます。
スリランカチキンカレー ——骨付き手羽先をじっくり煮込んだ、スパイス薫る深い旨み。
パリップカレー(豆のカレー) ——まろやかで優しい、ほっとする甘さ
ハーブ入りかぼちゃカレー——かぼちゃの甘さがほっこりします
ポルサンボル——ココナッツのふりかけ
大根のテルダーラ——大根を炒めたスリランカの家庭料理
2種類の副菜——紫キャベツのラペ・ズッキーニのテルダーラ
パパド ——生から一枚ずつ丁寧に焼いた薄煎餅。砕いてカレーに混ぜると食感と旨みが加わります。
トッピングのカリッと炒めたエビが、全体をひとつに繋ぎます。
混ぜるほどにおいしくなる。これがスリランカカレーの醍醐味です。

何度でも来たくなる理由——週替わりで変わるプレート
チキンカレーと豆カレーの定番2種のカレーに加え、毎週変わる1種のカレーと2種の副菜。旬の素材を取り入れながら、プレートは少しずつ表情を変えます。
毎日届くフレッシュな素材をその日のうちに丁寧に仕込む。スパイスで飾るのではなく、素材そのものの味を引き出す。それが壽CURRYの流儀です。
「今日はどんな副菜だろう?」そのわくわく感が、根強いリピーターを生む理由のひとつ。何度訪れても、また新しい発見がある。ひと口食べたとき感じるあの素朴でやさしい味は、オーナー・大友さんの人柄が皿に映し出されているからなのでしょう。

壽CURRYの原点——「あのママの味を、もっと多くの人に」
大友さんがスリランカカレーと出会ったのは、東京都葛飾区・お花茶屋の名店「オカスバカレー」
スリランカ出身の“ママ”がつくる家庭の味が、人生を変えたといいます。
「気取らない、母親の手料理そのものでした」
その味を地元川口市でも届けたくて修行を重ね、独立。壽CURRYはその“ぬくもり”を受け継いだ場所です。
川口市内の別の場所で間借り営業からスタート。小さな厨房から一皿一皿を送り出し続け、口コミがじわじわと広がり、やがて中青木に自分の店を構えるに至りました。壽CURRYの味は、地道な積み重ねの上にあります。
「スパイスは、体を整える食の漢方」——健康寿命という哲学
大友さんがよく口にする言葉、「健康寿命」
「スパイスの香りだけでなく、素材や調理にもこだわって、食べた人が元気になれるよう心を込めています」
元アスリートとして体と向き合い続けてきた大友さんは、食べることと健康は切り離せないと考えています。油を控えめにし、副菜を組み合わせ、フレッシュな素材を使うことも、大友さんが大切にしている点です。
スリランカ料理と、アスリートとして培った大友さんの健康への意識が、壽CURRYの一皿に表れています。

スリランカという国が育んだ、食の知恵
スリランカはインドの南東に位置する緑豊かな熱帯の島。ココナッツの木が風に揺れ、スパイスの香りが日常に溶け込む国です。世界的に有名な紅茶の産地でもあり、豊かな自然と食文化が共存しています。
この国では「食べること」と「癒すこと」が自然に結びついています。スパイスをふんだんに使いながら油は控えめ。体を整える知恵が食に凝縮されています。壽CURRYの一皿には、そんなスリランカの食の哲学がそのまま宿っています。
川口・埼玉でスパイスカレーを探しているなら、一度は訪れてほしい
笑顔のスタッフ、丁寧な接客、ひと皿への真摯な向き合い方。間借りの小さな厨房から始まり、川口の街に根を張り、週末には店の外に行列ができる店へと成長した壽CURRY。
「いつか行列のできる店にしたい」——その夢は、着実に現実になりつつあります。
川口・埼玉でスパイスカレーを探しているなら、一度足を運ぶ価値があります。

店舗情報
壽CURRY
住所:埼玉県川口市中青木3丁目15-1
営業時間:ランチ11:30~15:30(15:00LO)
ディナー18:00~21:30(21:00LO)
店休日:日・月
火(ランチのみ営業)
お支払方法:現金のみ
Instagram:https://www.instagram.com/kotobuki.curry/
X:https://x.com/kotobuki_curry




