作り出されるブーケやアレンジメントから感じられるのは、「やさしさ」。なぜ、こんなにも花を見て心が癒されるのか不思議なほど。
そんなやさしさ溢れる、フラワーアレンジメント販売や各種ワークショップを開催する「木胡音(もこね)」。
店舗を持たない花屋木胡音(もこね)を主催する山﨑容子さんに、花屋を始めるまでの経緯と仕事への思いをお聞きしました。
花が好き、仕事にしたいと気づく
花が好き。
自宅でのガーデニングや生け花を楽しんでいた主婦時代。育児で忙しい日々だったけれど、花は容子さんにとっての「楽しみ」でした。
「庭が花だらけだったんですよ。今は建て替えてコンクリートにして、花がなくなっちゃいましたけど、庭木も、花もちょっと変わった感じのものがあったんですよ」
と当時を振り返る容子さん。 お子さんの手が離れた時に一つ目の転機を迎えます。
「ずっとバタバタと忙しくしていたけれど、娘の手が離れた時に、大学に行こうかなと考えたんですね。 自分は大学に行ってないから、改めて何かを学びたいなって…。そんなことを考えた時、好きなものはなんだろうなって改めて考えて。それがやっぱりお花。 それで、色々情報を集めたくなって始めたのがインスタグラムでした」
それまでフリーペーパーや情報誌で得ていた手段を、インスタグラムに変えてみたとき、出合ったのがフラワースクール「TAMO TAMO & FLOWERS」でした。
「実際に通い始めてみると『やっぱり、私花が好きだなぁ』って改めて実感して。それで、次第にこれを仕事にできたらと本格的に考えるようになりました」
4年間の学びを経て踏み出した「一歩」
花屋として活動するために、資格を取りたいと考え始めた容子さん。
「人に教えるならば、しっかり基礎を学びたいというのがありました。ただ、スクールにもそれぞれスタイルがあるんですね。自分がいいなと思ったのは、あまりキッチリした感じではなく柔らかいスタイルのスクールがいいなと。その時に、『教えられるよ』と言ってくれた知人がいたので、やってみようと」
そこへ通うことで花に関する技術を教えてもらえる。容子さんは、スクールでありとあらゆる花の技術の習得に没頭していきます。






「すべてのカリキュラムを終えるのに4年!大学へ通うのと同じくらいの期間です。私は頻繁に通っていたので、これでも早かったかもしれません。カリキュラムを終えるところまで辿り着くことができました」
木胡音という店の名は「大切なあの子の名」
仕事として花屋をやっていく決意をさらに固めたのは、一緒に暮らしてきたお義母さんが亡くなったことが大きかったと、容子さんは振り返ります。
そしてその後…、容子さんの大切な愛犬「モコ」との別れも、容子さんにとって転機となりました。
「木胡音」という店名は容子さんの愛犬モコから由来しています。
「木胡音の木胡はモコから。そして、音は、モコの鳴き声をいつまでも覚えていたいなという思いがあって、この名にしています」
「モコはガンだったんですね。この子を看取ってから自分のことをやろうと決めていました。モコとの別れは9月。10月に事業の立ち上げをしました。日々の仕事に夢中になることで、モコのことを考えないようにしたいというのもあったかもしれません」
仲間たちに背中を押してもらえたからできたこと
フラワースクールの先生や友人の一言も、容子さんの背中を押してくれたのだそう。
「先生には、会うたびに『いつお店をやるの?』と聞かれて…笑。『花のことを、ここまでできたならば、もうあなたはできるから大丈夫だよ』なんて、言っていただけたりして…。ママ友つながりで仲良くなった友人の一言も大きかったですね。彼女はひと足先に事業を立ち上げていて、『応援するよ!』と言ってくれて。それが、とても嬉しかったですね。TAMO TAMO & FLOWERSで出会った花友達も大切な存在です。花が好きという理由で大人になってからできた大切な友人。彼女達にはいつも精神的に支えてもらっています」

一つひとつの出来事を乗り越えて、容子さんは2023年10月に「木胡音」を立ち上げます。その後、早速ブーケやフラワーアレンジメントの受注、ワークショップを開始。
一番初めに受けた仕事は、誕生日のブーケ。ここから容子さんの「やさしい花の世界」が作り出されていきます。
店舗情報
木胡音(もこね)
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