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フード  |    2026.08.25

「コーヒースタンド ソラシト」こだわりの一杯と空間【愛媛県松山市】

「コーヒーがおいしい」「居心地がいい」と多くの人から愛されるコーヒースタンド ソラシト(以下、ソラシト)。松山市内に姫原店と千舟町店、さらに八幡浜市にも店舗を構え、それぞれの地域で親しまれています。

今回お話を伺ったのは代表の萩田さん。大学生の頃から抱いていた夢や、お店づくりへの想い、そして一杯のコーヒーに込めるこだわりについてお聞きしました。

「好きな空間で働きたい」から始まった

2022年2月、1号店の「そらしと珈琲」の姉妹店として、ソラシトがオープンしました。

実は萩田さんがカフェを始めようと思ったきっかけは、「コーヒーが好きだから」ではありませんでした。

大学生の頃から「30歳までに自分のお店を持ちたい」という夢を抱き、卒業後は広告代理店へ就職。その後、夢を実現するためにカフェで経験を積み、30歳になる年に念願のお店をオープンしました。

「自分が好きな空間で働きたい。それが一番の理由でした」

インテリアが好きで、おしゃれな建物や空間を見るためにカフェへ足を運ぶようになり、そこから「自分もこんな空間をつくりたい」という想いが膨らんでいったそうです。

コーヒーを提供すること以上に、お客様が心地よく過ごせる場所をつくること。それがソラシトの原点です。

店名に込めた右肩上がりの願い

「ソラシト」という少し珍しい店名にも、萩田さんらしい想いが込められています。

由来は、飼っていた愛猫の名前「シト」と、「ドレミファソラシド」の音階を掛け合わせたもの。

さらに、「音階のようにお店も少しずつ右肩上がりに成長してほしい」という願いも込められています。

その想いは店名だけではありません。

店内のPOPやシロップのラベルデザインなどにも、右肩上がりをイメージしたデザインがさりげなく取り入れられています。

細かな部分にまでブランドの世界観がちりばめられているのも、ソラシトならではの魅力です。

また来たいと思える空間づくり

ソラシトを訪れると、落ち着いた雰囲気や心地よい距離感が印象に残ります。

その理由は、家具や器、レイアウトまで萩田さん自身がこだわって選んでいるからです。

姫原店ではランチも提供していますが、料理そのものだけではなく、器によって食事がより豊かに感じられることも大切にしているそうです。

「器に興味がなかった人がお店で食事をして興味を持ち、作家さんの器を見に行ってくれたらうれしい」と萩田さん。

そんな想いから、店内では家具や器も含めて1つの空間を演出しています。

また、居心地の良さにつながっているのが席の配置です。

一般的なカフェより席数を抑え、お客様同士の距離にゆとりを持たせることで、周囲を気にせずゆっくり過ごせる空間を実現しています。

一人で読書を楽しむ人、友人との会話を楽しむ人、それぞれが自然体で過ごせる雰囲気が、多くのリピーターを生んでいる理由なのかもしれません。

一杯のおいしさを引き出すための丁寧な仕事

千舟町店限定で楽しめる人気メニューが、エスプレッソマシンで抽出するカフェラテです。

おいしいと信頼する焙煎所から、コーヒー豆を仕入れています。

萩田さんは「素材のポテンシャルを100%引き出せるように、丁寧に淹れることを心掛けています」といいます。

ソラシトのコーヒーは、酸味を抑え、しっかりとした苦味とキレのある味わいが特徴です。

また、ロック氷を使用して溶けにくくすることで、最後まで味が薄まりにくい工夫もしています。

細めのストローでゆっくり飲み進めることで、時間とともに変化する味わいも楽しめます。

手づくりだからこそ届けられるおいしさ

ソラシトでは、自家製シロップやガムシロップ、コーヒーミルクなども可能な限り手づくりしています。

保存料や添加物をできるだけ使わず、自分たちでつくれるものは自分たちでつくる。それが萩田さんの考えです。

「自分がお客さんだったら、市販のものより手づくりの料理を食べたい」

その想いから、ひと手間を惜しみません。

さらに、自家製ジンジャーシロップをつくる際に残る生姜も、生姜焼きのタレとして活用するなど、素材を無駄にしない工夫もされています。

また、毎月内容が変わるクッキー缶も人気商品の1つ。

「常に新しいことをしたい」という想いから始まり、今では毎月楽しみにしているファンも多いそうです。

人気のアイスラテをいただきました

今回いただいたのは、千舟町店限定のアイスラテ。一口飲むと、エスプレッソのしっかりとしたコクと香ばしさが口いっぱいに広がります。

苦味はありながらも角がなく、ミルクのまろやかさと絶妙に調和。酸味が控えめなので飲みやすく、最後まで飽きずに楽しめる一杯でした。

ロック氷を使用しているため時間が経っても味が薄まりにくく、ゆっくり過ごすカフェタイムにもぴったり。

お店の空間とともに、一杯のコーヒーをじっくり味わいたくなる、そんなアイスラテでした。

自由に過ごせる場所であり続けたい

お店を始めてから12年以上。

オープン当時、小学生だったお客様が社会人になって再び来店することもあり、長く続けてきたからこその喜びを感じるそうです。

「いろいろな人と出会えることが、この仕事の一番の魅力ですね」

朝食を楽しむ人、仕事の合間に立ち寄る人、本を読む人、友人と語り合う人。

ソラシトは、それぞれが思い思いの時間を過ごせる場所です。

「使い方はお客様次第。自由に過ごしてもらえたら」と萩田さん。言葉どおり、コーヒースタンド ソラシトは、おいしいコーヒーだけでなく、心までほっと落ち着ける時間を届けてくれる一軒でした。

基本情報

コーヒースタンド ソラシト

営業時間:8時から19時

住所:愛媛県松山市千舟町4-1-1

駐車場:なし

SNS:Instagram

公式サイト:そらしと珈琲

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この記事を書いた人

世界のわたなべけん

地域に眠る人・場所・会社を取材し、 世界に向けて発信しています。 現場に足を運び、丁寧に伝えることを大切にしています。 地域の価値を最大化し、世界に届けるのがテーマです。

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