松山市で、おにぎりを主役にした店が注目を集めています。
その名も「一汁おにぎり壱」。
おにぎりといえば、日本人にとって昔から身近な食べ物です。だからこそ、シンプルな料理に思えるかもしれません。
しかし、「一汁おにぎり壱」の店主が大切にしているのは、「お米そのものの美味しさを伝えること」。
今回は、そんな思いから店を始めた店主に、お店を始めたきっかけやお米へのこだわりについて伺いました。
「お米の美味しさを伝えたい」から始まった

店主はもともと料理を趣味として楽しんでいました。
そんな中で、お店を始めようと思ったきっかけのひとつが、お米の美味しさをもっと伝えたいという思いです。
「お米って、日本人のソウルフードじゃないですか」
パンなど小麦を使った食べ物とは違う、お米ならではの美味しさ。それを改めて味わってもらいたいと考え、おにぎりという形で届けることにしました。

近年、おにぎり専門店が増え、おにぎりそのものが注目されるようになったことも後押しになったそうです。
YouTubeなどでさまざまなおにぎり専門店を見ていく中で、「これなら面白いかもしれない」と感じ、自分自身で一から店を作っていきました。取材時は20種類ほどのおにぎりが用意されていました。
ただ、種類を増やすことだけが目的ではありません。
「お客さんが喜んでくれるような、面白い組み合わせを考えたい」
そんな思いで、新しい具材や組み合わせも試しています。
お米は「にじのきらめき」ふわっと握るのが特徴

「一汁おにぎり壱」で使っているお米は、愛媛県産の「にじのきらめき」。
お米を美味しく炊き上げるため、水に一晩浸してから炊くというひと手間を加えています。そして、もうひとつ特徴的なのが「握り方」です。
おにぎりというと、手でぎゅっと握るイメージがありますが、「一汁おにぎり壱」では少し違います。
店主が目指しているのは、お茶碗にふわっとご飯を盛るような感覚のおにぎり。空気を含ませるように、ふわっと仕上げています。

実際にいただいてみると、口に入れた瞬間にその違いが分かります。
ご飯はふわふわとしていながら、もちもちとした食感も。ぎゅっと固められていないため、口の中でご飯がほどけていくような感覚です。出来立てのおにぎりだからこそ味わえる、やさしい食感。
「お米って、こんなに美味しかったんだ」
そんなことを改めて感じさせてくれる味わいです。
具材だけじゃない「塩」にもこだわる

おにぎりの美味しさを左右するのは、もちろん具材だけではありません。店主がこだわっているのが「塩」です。
具材によって使い方を考え、複数の種類の塩を選んでブレンドしています。
実際にいただいたおにぎりも、塩味が強すぎることなく、具材とご飯の美味しさを引き立てていました。
シンプルな料理だからこそ、ちょっとした違いが味に表れます。
「お米」「炊き方」「握り方」「塩」。一つひとつを丁寧に考えることで、一個のおにぎりが完成しているのです。
おにぎりと一緒に楽しみたいこだわりの味噌汁

「一汁おにぎり壱」では、おにぎりだけでなく副菜や味噌汁、漬物なども楽しめます。なかでも印象的だったのが味噌汁です。
2種類の味噌をブレンドして仕上げているのが特徴で、ほどよく甘みがあり、出汁の旨味もしっかり感じられる味わい。おにぎりを頬張ったあとに味噌汁をいただくと、ほっとする美味しさがあります。
日本人にとって、お米と味噌汁は昔から馴染み深い組み合わせ。「一汁おにぎり壱」での食事には、「日本の食卓」を感じさせる魅力があります。
「一汁おにぎり壱」を松山から育てていく

今後について尋ねると、まずは現在のお店を安定させることが一番だと店主は話します。
そのうえで目指しているのが、「一汁おにぎり壱」というブランドを育てていくこと。
そして将来的には、松山という観光地の立地を活かし、もっと多くの人に知ってもらえる店にしていきたいと考えています。
「お米の美味しさを伝えたい」

そんなシンプルな思いから始まった「一汁おにぎり壱」。
ふわっと握られたおにぎりを頬張れば、お米そのものの美味しさはもちろん、店主が一つひとつ丁寧に作っていることも伝わってきます。
松山で暮らす人の日常にも、愛媛を訪れる人の旅の一食にも。
「今日は、おにぎりにしよう」
そんな気軽な気持ちで立ち寄りたくなる店が、松山に誕生しています。
基本情報
一汁おにぎり壱
住所: 〒790-0813 愛媛県松山市萱町一丁目2−6
営業時間:
【昼】11:00から15:30
【夜】18:00から22:00(L.O.21:30)
不定休
電話:080-1305-0101
SNS:Instagram




