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フード  |    2023.07.06

一度食べたら忘れられないあの食感!昭和の街並みを眺めながらいただく「絶品アジフライ」

今年は大型連休を外して、5月末のオフシーズンに1週間ほど家族で私たち夫婦の故郷・鹿児島に帰省してきた。

鹿児島に帰るのは2022年末以来なので約半年ぶりになる。たった半年、されど半年。そこに暮らす地元の人たちにとっては代わり映えしない景色や街並みなのかもしれないが、少し離れただけで鹿児島もまたアップデートされていることに気づく。

そして、そこを離れているからこそ感じるまちの魅力や面白さ、可能性がある。

今回はその帰省期間中に出会った鹿児島のディープスポットを紹介したい。

昭和の下町情緒溢れる「名山堀」

その名は「名山堀(めいざんぼり)」と呼ばれる、昔ながらの建物が現存するエリア。鹿児島市の繁華街「天文館(てんもんかん)」から徒歩で10分ほどのところに位置する。昭和、いや、なかには昭和以前に建てられたであろう建物が隣同士ぎゅっとくっつくように集合している。また、建物自体の高さも低く、手を伸ばすと軒や天井が届いてしまいそうだったり、腰を屈めて建物の中に入る小さな扉があったりする。

そんな現代人には不向きなこのエリアだが、意外なことに食、アート、コミュニティなどをテーマにした飲食店やギャラリー、カフェ、コミュニティスペースなどが連なっている。古民家を自らリノベーションして新たな命を吹き込み、人が集まる若き次世代がこのまちにイノベーションを起こしているのだ。

名山堀にオープンした「かごしま食堂あじとみ」

「アジフライが美味しい」と地元民の間では口コミが広がっている「かごしま食堂あじとみ」。この定食屋が名山堀に誕生した。場所は電車通りから錦江湾の方角に向かって名山堀の大きめの路地を入りしばらく進むと、お店が右側に見えてくる。入り口が2箇所あるのだが、こちらの方が初めて訪れる方にとっては分かりやすいと思う。

リノベーションされた「かごしま食堂あじとみ」の外観

いつも行列ができてるお店。前回並ぶも諦めちゃったので、リベンジランチ。市場で仕入れた肉厚なアジフライ定食をいただきました。大根おろしにポン酢、梅をつけてオーダー。こんなにふわふわなアジフライは初めての食感╰(*´︶`*)╯♡ 

れいきち さん  (女性/鹿児島市/30代/Lv.23)

アジフライ定食 タルタルでいただきました。 子鯵の開きではなく、肉厚なアジがサクサクな衣に包まれてふっくらほっこり。ご飯も美味しかった。 並んで待った甲斐がありました。

shinemuscat6969 さん  (女性/鹿児島市/40代/Lv.2)

(引用元:https://www.kagobura.net/shop/shop.shtml?s=2721)

私が訪れたのは平日の13時頃。近くのサラリーマンや市役所の職員らが昼休憩を終えるであろう時間帯だ。お店の前に到着すると、既にお店の外には1組の女性たちが椅子に腰掛けて順番待ちをしていた。

「さすが、美味しいと言われているだけあるな」と感じた瞬間だった。入り口前に設置された黒板には本日のメニューと「アジフライ定食は限定30食」という注意書きが書かれているのが目に留まった。

お店の外に設置されたメニュー

到着してから待つこと約10分、店内に通してもらい、私はカウンターに着席。「黒豚ロースチーズ詰めカツ」「桜姫鶏ムネ肉のチーズ詰めカツ」「ハンバーグ」などメニューの選択肢がいくつかあったが、迷いもなくもちろん「絶品アジフライ」を注文。ソースは4種類のなかから選ぶことができ、「タルタルソース」にした。後から気づいたのだが、初心者には「大根おろし+ポン酢」をおすすめしているらしい。

初心者には「大根おろし+ポン酢」をおすすめ

いざ、注文の品が目の前に。アジフライといえばアジ一匹、開いた状態で揚げられている姿をイメージしたが、ここのアジフライは二口、3口ほどで召し上がれるような大きさのアジフライが4つ。

アジフライにタルタルソースを添えて

見た目からふわふわ、サクサクしている食感が伝わるので、これはもう美味しいこと間違いなし!

早速いただいて驚き!想像以上にふわふわ、サクサクしていて、今まで食べたアジフライで一番美味しくて感動。メニューに「絶品」と自負しているだけある。確かに「絶品」だった。

この定食にはサラダ、ご飯、味噌汁、漬物が付いており、栄養満点。とても美味しかった。

体が喜びそうな定食

店内はカウンターとテーブル席があり、テーブル席は個室のようになっており、混み合っていない時にはゆったり過ごすことができそうだ。

散策しているだけでタイムスリップしたかのような感覚に陥る「名山堀」

今回紹介したのは「名山堀」の一部に過ぎない。このエリアは昼と夜で別の顔を持つ。夜で独特の味わい深い雰囲気がある空間に生まれ変わる。本格的なスペイン料理が味わえるバルや、カウンター席5名ほどしかない小さなバー、地元の大手ホテルで修業を積んで独立した大将が営む料亭など、それぞれのコンセプトとストーリーを持った個店がたくさんある。

鹿児島に観光や出張などで訪れることがあれば、いやそのような機会を自主的に作って鹿児島を訪問する際には是非名山堀の昼の顔と夜の顔を楽しんでもらいたい。

店舗情報

住所:鹿児島県鹿児島市名山町3-9
TEL:099-213-9412
定休日:毎週日曜・祝日・第3月曜日
営業時間:11:30〜15:00(L.O 14:30)
駐車場:なし(周辺にコインパーキングあり)
Instagram:https://www.instagram.com/kagosyoku_ajitomi/

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この記事を書いた人

きゃんまり

鹿児島出身、関東在住。広告代理店に勤務し、ライターとしても活動中。取材ありの記事執筆やイベントレポートの作成が得意。一歩鹿児島を出ると、「鹿児島の本当の魅力が知られていない」「鹿児島と無縁の人が多い」と痛感しています。大好きなふるさと鹿児島を一人でも多くの人に知ってもらい、ファンになってもらうために、鹿児島のモノ・コト・ヒトに関する情報をお届けします。

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