甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養価が高く、優しい甘さとそのまま飲める手軽さなどから、とても人気があります。古くから続く日本の甘酒文化。一時はあまり飲まれなくなったものの人気が復活して久しい現在、生活にかかせないものになった甘酒は、飲むだけでなく料理にも利用されています。
今回は、明治創業の「坂口屋醸造店」で製造・販売している甘酒を紹介します。
坂口屋醸造店について
富山県下新川郡朝日町に位置し、明治から100年以上続く「坂口屋醸造店」。伝統を守る4代目ご夫婦が、受け継いだ製造方法にこだわり、生糀・糀味噌・甘酒・塩糀などを製造販売しています。
人気の甘酒
受け継いだ米糀の製造方法にこだわりながらも試行錯誤を重ね、飲みやすく美味しい甘酒に仕上がりました。この甘酒は、富山県を代表する商品として「べつばら富山」に認定。また、富山県ふるさと納税の返礼品としても選定されています。
米糀から製造された甘酒にはアルコール分が含まれていません。お子さまからお年寄りまで、安心して味わうことができます。味はコクがあり優しい自然の甘さ。後味はスッキリしているので飲みやすく、とっても美味しいです。「甘酒は苦手だったけど坂口さんの甘酒なら美味しく飲める」という方も多くおられます。
また、甘酒はそのまま飲むだけでなく、砂糖の代わりとして料理やパン作りなどに使うことができます。県内の飲食店でも多く利用されている「プロが使う甘酒」です。家庭料理で使用するのは贅沢な使い方ですが、コクや旨味が増すのでかなりオススメです。
美味しい甘酒の秘密は「こだわりの米糀」
甘酒の原料となる米糀を作っている作業場と、室温30度、湿度90パーセントに設定された発酵する糀室(こうじむろ)を見学させていただきました。
~ 美味しい米糀ができるまで ~
作業は、朝の5時から始まります。
1、浸水させた米を蒸し、粗熱を取る
2、蒸米に手作業で種麹を混ぜ合わせる。
3、一晩発酵させる。
4、翌日、朝5時と昼の2回に分けて再び手作業で混ぜる。
お米一粒一粒に麹菌をいきわたらせるため丁寧に。
5、さらに、一晩発酵させる。
6、美しい花が咲いた米糀を冷却させる。
2日半かけて米糀が完成!
約2日半という時間をかけ、お米の一粒一粒に美しいお米の花が咲いた米糀が完成しました。すべて手作業で製造される米糀の生産数は、一日に約36枚です。この米糀で甘酒が作られています。
生米糀で調味料作り
糀を購入し、手前味噌や塩麹などを作る人が増えています。「坂口屋醸造店」では、自宅で味噌を作るために米糀を購入された方に、大豆をミンチするミンサーのレンタルを行っています。ご自宅で手前味噌を作ると、お好みの塩加減で作れたり、熟成させている期間にワクワク感を感じられたりするので楽しいです。
最近は、塩糀・しょうゆ糀・玉ねぎ糀なども人気です。混ぜるだけで手軽に作れる、糀で作る調味料。コクが出てワンランク上の料理に仕上がります。
最後に
明治から100年続く「坂口屋醸造店」。伝統を守りながらも、美味しい甘酒の追求や塩麹の開発・販売など、時代に合った取り組みをしています。これから100年先も続いてほしい老舗店です。
「坂口屋醸造店」の甘酒を見かけたら、明治から続く貴重な味わいを、ぜひお試しください。
「坂口屋醸造店」の甘酒が購入できるショップ
富山県東部の道の駅やJA直売所、富山駅前や東京都のアンテナショップでもご購入いただけます。観光やお買い物の際に、ぜひお立ち寄りください。
- 坂口屋醸造店
- まめなけ市場(富山県朝日町)
- JAみな穂 あいさい広場(富山県入善町)
- 道の駅KOKOくろべ JA直売所(富山県黒部市)
- 宇奈月麦酒館(富山県黒部市)
- 魚の駅生地(富山県黒部市)
- 富山駅前CiC1階「ととやま」(富山県富山市)
- JA富山市 まんなか市場(富山県富山市)
- 日本橋とやま館(東京都中央区日本橋) など
坂口屋醸造店
住所:富山県下新川郡朝日町大家庄573
電話番号:0765-82-2548
坂口屋醸造店ホームページ(外部リンク)
お車で行く場合:朝日ICから車で約5分