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フード  |    2024.09.11

西東京市の野菜がウンマイ!FioNuku(貫井農園)で味わう、畑の恵みたっぷり絶品パスタ

知っていましたか?実は東京でも、新鮮野菜が採れるんです。
西東京市には30軒以上もの農家があり、直売所もたくさん!畑のパワーと美味しい野菜が楽しめ、ベジ好きにはたまらない町。

この記事では、筆者が特に推したい「貫井農園」とその敷地内のキッチンカー「FioNuku」を特集します。

今回、貫井農園の長男であり、FioNukuシェフの貫井昭洋さんにインタビュー。野菜と食を愛する皆さんは、ぜひ最後までご覧ください。

西東京市に農家が多いワケ

西東京市には、なぜ30軒以上もの農家があるのでしょうか?

その理由は、地形と風土、歴史にあり。平坦な地形と豊かな土壌に恵まれ、野菜や果物が元気に育つ環境が整っています。中には江戸時代からの知恵を受け継ぎ、代々営んでいる農家も。

畑の恵みがここに!FioNukuと貫井農園

地元民にも大人気の、FioNukuと貫井農園。西武池袋線の保谷駅からバスで12分と、少しの旅をしてでも訪れたくなる場所です。

その理由は、貫井農園で採れたばかりの新鮮野菜を、キッチンカーFioNukuで絶品パスタとして味わえるから!それでは、FioNukuと貫井農園にご案内しましょう。

貫井農園の中にある、キッチンカーFIoNuku

FioNukuで味わう、ここだけの絶品パスタ

園内に入ると、イタリアンの良い香り!その正体は、キッチンカー「FioNuku」。

FioNukuの貫井昭洋シェフは、ここ貫井農園の長男として生まれ、野菜とともに育ちました。
なんと、五つ星ホテルのグランドハイアット東京、神楽坂のソプラアクアなど数々の名店で経験を重ねた方。
独立準備をしていた矢先、脳腫瘍が発覚。自分に合ったスタイルで働けるよう、キッチンカーの道を決意したそうです。

FioNukuの貫井昭洋シェフ

パスタは時期変わり。取材時は『揚げなすと万願寺とうがらしのプッタネスカスパゲッティ』(各1,100円/税込)が登場していました。
調理しているところを覗くと、なすと万願寺とうがらしのツヤが凄い!色が濃く、とても鮮やかです。

FIoNukuのパスタに入れる、なすと万願寺とうがらし

「キッチンカーは早めに提供しなくてはいけないので、しっかりと仕込みをしています」と貫井シェフ。

なすと万願寺とうがらしは素揚げし、ニンニクもあらかじめ炒めておく。乾麺は100gずつ水に漬け、短時間で茹であげる。ちなみに、一つのフライパンで最大3〜4人前まで作れるそうです。

そうこうしているうちに、手際よくパスタが出来上がっていきました。最後にオリーブオイルで仕上げ、完成です。さっそく頂きましょう。

なすと万願寺とうがらし入りのトマトソースに、パスタを入れる様子

一口目、野菜がウンマイ!!
野菜だけでこんなに旨味が出るとは、純粋に驚きです。味つけも絶妙で、塩分は控えめ。旨味のパンチがきいていて、最高なんですよ。

試作の際はシェフの両親が味見をし、率直に意見交換することも、美味しさのヒミツかもしれません。

さらに興味深いのは、季節によっては、西東京市の別農家(ファーム柳沢)の野菜を使うこともあるということ。

「季節によっては、貫井農園で採れる野菜が限られる時がある。そういう時は知り合いの農家さんにお願いして、分けてもらいます」とシェフ。

足りないものを分け合う文化が、FioNukuでは農家同士のコラボとなり、ここだけの味を生み出しているのですね。

晴れた日には、キッチンカー横のテーブルで食べることもOK!ステキなお皿に乗せられた絶品パスタを、のどかな畑を眺めながらいただく時間は、ただただ幸せ。これからの季節、秋の行楽にもぴったりです。

FioNukuのパスタ「スナップエンドウのペペロンチーノ」
春に登場したスナップエンドウのペペロンチーノ

貫井農園の畑にいざ潜入!そこは野菜のオアシスだった

「野菜はこっちです^^」と、ほがらかな笑顔で案内してくれる貫井シェフ。

大人が走り回れそうなほど広い畑で、茄子やトマト、バジルにきゅうりにモロヘイヤなど、さまざまな野菜が育てられています。ここで採れた野菜は直売所で購入でき、FioNukuではパスタに変身。

貫井農園で栽培される茄子
貫井農園で育つ「なす」
貫井農園、FioNukuシェフの貫井昭洋シェフ
キッチンカーが休みの日も、一日中野菜で仕込みをしているという貫井シェフ

この夏、太陽の下で育つ梨も見逃せません。梨は「根圏栽培」(根圏制御栽培)という方法で育てられています。

「土は植木鉢のようになっています。上からワイヤーで水と栄養をひき、下の土に届けているんです。管理がしやすく、収穫量も違いますね」

貫井農園で根圏栽培で育つ梨
根圏栽培で育つ「梨」

なるほど。農作物の栽培はただ美味しく作るだけではなく、効率も重要ということです。

農業といえば、人の手で育てるイメージがあります。でも実は、最近は若い人も農家を営んでいるように、少しずつ進化していて、より良く作るための工夫が続けられているのですね。

貫井農園の直売所
梨やほかの野菜は、農園内の直売所で購入できる

ベジライフがますます楽しみになる町

インタビューを通して感じたのは、令和の農業はただ栽培するだけでなく、柔軟でクリエイティブな仕事だということ。

FioNukuのキッチンカーはまさにそれで、さらに周りの農家との協力、効率的な栽培方法など、いろいろなアプローチで農業は進化しているのでした。

そう考えると、西東京市はこれからのベジライフがますます楽しみになる町。
そんなワクワク感と、格別の美味しさを届けてくれるFioNukuと貫井農園。野菜と食を愛する皆さんは、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう?

お店の情報

FioNuku
〒202-0013 東京都西東京市中町5-3-20  貫井農園敷地内
営業日時:ホームページまたは公式Instagramをご確認ください。

貫井農園
〒202-0013 東京都西東京市中町5-3-20
直売所の営業日時:上記FioNukuの公式Instagramをご確認ください。

参考文献

西東京市Web 「西東京ってどんなまち?」
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/daisuki/donnamachi.html

西東京たっぷり畑の恵み 〜西東京農のあるまちサイト〜「西東京市の農家情報」
http://farm-nishitokyo-city.jp/farmers

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この記事を書いた人

水島みほ

東京歴約30年のフリーランスWebライター。 おいしいグルメと商店街、そして「人」が大好きです! まちのいろいろな魅力を熱量たっぷりにお届けします。

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