ゆらゆらと風になびく緑の木々。そのすき間から、真っ白なログハウスが姿を現します。
今回訪れたのは、徳島県板野郡北島町にある「ジェラート&カフェ ミンナノテラス ミオ」です。
徳島市内から北へ向かい、水色の吉野川橋を渡ります。車で15分ほど道なりに進み、スーパーマーケットの手前を左へ曲がると、北島中央公園が見えてきます。
やわらかい日差しの中に、パッと目を引く建物。赤い階段をのぼれば、どんな光景が広がっているのでしょうか?
自然の中にあるログハウス、ミンナノテラス ミオで過ごす、やすらぎの時間をお届けします。
誰もが「自分らしく」輝ける場所
手前の階段を上がると、メイン看板がお出迎え。自然の豊かさと優しい雰囲気が感じられます。
さらに上へ進むと、パキッとした白い壁と、やわらかな赤い屋根のログハウスの入り口が。
ミンナノテラス ミオは「社会福祉法人 徳島県手をつなぐ育成会 ちゅうりっぷ」が運営している就労施設です。
イタリア語で「a modo mio」は「自分らしく」を意味し、徳島県手をつなぐ育成会の理念でもあります。
雰囲気にあった名前でありたいという思いもあり、数ある候補の中から投票で選ばれました。
ロゴマークは翼、ハート、ジェラートをイメージし、みんなが自分らしく毎日輝けますようにと願いが込められたデザインです。
「自分らしくって普段なかなかできないと思うんです。そんな中でも、ここにきて甘いものを食べて、休んで。また頑張ろうって思ってほしいですね」
店長のあたたかい想いも、たくさん詰まった場所です。
自然体でいられる優しい空間
店内に入ると、左側にジェラートがずらりと並んでいます。曜日や日によって数や種類は異なりますが、12種類のフレーバーが楽しめます。
奥の階段をのぼると、光が差す広いスペースでゆったりとジェラートを味わうことも。
「平日の午前中にジェラートを食べながらおしゃべりを楽しまれたり、子どもたちがキッズスペースに喜んでくれたり。さまざまな年代のお客様が、2階でくつろいでくれるのが嬉しいです」
見晴らしのいいテラスも人気です。ハンモックが置かれている場所は、子どもたちに大好評!
店内がのぞける小窓からは、運が良ければジェラートを作る現場を見られるかもしれません。
ハンモックの反対側には、田んぼの風景が広がります。
この田んぼは春になると、チューリップ畑に大変身!一面のチューリップ畑を見ながらジェラートを食べる、そんな贅沢な時間を味わえますよ。
絶品!世界チャンピオン監修のジェラート
ミオのジェラートは、世界大会で優勝に輝いた経験のある職人、柴野大造さんが監修しています。どのフレーバーも気になり、なかなか決められません……。
悩んだあげく、抹茶と白ごまきなこのダブルをチョイスしました。
抹茶は濃厚で、しっかりとした味。なのにしつこさはなく、さわやかな口当たりです。白ごまきなこは、ごまの香ばしさをたっぷりと感じながら、スッと口の中でなくなります。
どちらもほどよい甘さで、最後までさっぱりと食べられました!
また、持ち帰り限定のフレーバーも要チェックです。店頭には並ばない珍しい味が、自宅で楽しめます。
徳島県の特産品、阿波番茶を使用した「ばんちゃ」は、クセのないすっきりとした味わいが魅力です。
ほうじ茶とはひと味ちがう風味で、まったりとしているけれど甘すぎない。お風呂上りにおすすめのジェラートです。
ふとした会話からアイデアを
ミンナノテラス ミオでは、続々と新作のフレーバーが登場しています。
ミルクやいちごといった定番だけでなく、アップルパイやさくらなどの珍しいフレーバーが日替わりで楽しめます。
実は、こうしたアイデアは、スタッフのみなさんのふとした会話から生まれているのだそう。
「普段の会話からポロっと、こういう味が食べてみたい!と教えてくれます。作るのに時間がかかると、まだですか?と急かされることもありますが(笑)」
店長の元山さんは、職員と利用者という関係ではなく、ここでは同じ職場で働く仲間として会話をするように心がけているそうです。
何気ない会話から生まれるアイデアは新しいメニューになって、ジェラートを食べる人も作る人もワクワクさせてくれます。
自分らしくいられる場所で、自分が望む幸せな時間を過ごせるように。
忙しい日々の中でついつい忘れてしまう……そんな時間を、ミンナノテラス ミオで過ごしてみてはいかがでしょうか。
お店の情報
住所:〒771-0203 徳島県板野郡北島町中村中内45-1
営業時間:11:00〜16:00
定休日:水曜・木曜
駐車場:サンビレッジ北島(北島町温水プール)の駐車場と共用(とらまる保育園の横)
売り切れ次第、閉店となる可能性があります。その場合は、Instagram でお知らせします。