栃木県の県庁所在地である宇都宮市には、多くのカフェが存在します。インテリアにこだわっていたり、写真映えするデザートがあったりと、個性豊かなお店を巡るのは楽しいもの。
ある日、カフェ好きの筆者がふと訪れたのは、あたたかい空気が流れる居心地のいいログハウス。3歳の息子の手を引いて木のドアを開けると、素敵な笑顔の女性店主が出迎えてくれました。
扉を開けると広がる、ほっこり空間
「まぁむとんかふぇ」は、2023年4月にオープンした小さなカフェ。
ガーデン・エクステリア資材を扱う「ジャービス商事」の敷地内にあります。現在の店主は友人の前オーナーから引き継ぎ、「まぁむとんかふぇ」をオープンすることになったそうです。
お店の中は、木のぬくもりを感じる明るい空間。壁や天井は木材を使用しています。
たくさんの花が咲く中庭を眺めながら、テラス席で食事をするのも素敵だなと感じました。店内には、4名掛けのテーブル席が3つとカウンター席があります。カウンターとテラスでは、愛犬と一緒に過ごせるそうですよ。
店内の改装やメニュー作成、ショップカードにいたるまで、青木さんと友人が作り上げたそう。青木さんの素敵な人柄が、自然と人を呼び寄せたんですね。
健康を考えた、野菜たっぷりのヘルシーカフェご飯
店主の青木さん（写真左）に店名の由来を聞いてみました。
「まぁむとんかふぇ」（Momton cafe）は、青木さんがお母さまから受け継いだ味を伝えていきたいという想いから、「 Mom to n cafe」と名付けたとか。（nは青木さんの名前の頭文字）
お店を始める前は、長く教育関係の仕事をしていた青木さん。あるとき体を壊してしまい、仕事を辞めて治療に専念することになりました。
治療をするなかで、体は食べたものでできていることを実感し、食の大切さを知ったそう。自身の経験から、健康にいい食事を提供するお店を作りたいと奮い立ち、「まぁむとんかふぇ」をオープンすることにしました。
写真右の久郷さんは、まぁむとんかふぇで木曜日から日曜日まで、食事の前後でハンドマッサージやクイックマッサージをされていて、15分500円とお手軽価格でマッサージが受けられるそう。
（筆者が初めて訪れたとき、隣の席でハンドマッサージを受けられている方がいて驚きました。）
食事メニューは「週替わりランチ」と、各限定5食の「生姜焼きランチ」「ナポリタンランチ」から選べます。筆者が初めて伺った際はシャキシャキのれんこんがたっぷり入ったハンバーグ、改めて取材をした際は鶏むね肉のチキン南蛮でした。
家ではいんげんを一切食べない息子も、こちらのごま和えはあっという間に完食！あまりの食べっぷりに、母として少し嫉妬してしまうくらいでした。
青木さんのモットーは「野菜をたくさん使うこと」「できるだけ添加物を使わないこと」。バランスのとれた食事を毎日しっかり摂るのが大切だと語ってくれました。
毎週木曜日と日曜日には、ヘルシーな竹炭こんにゃくジェル入りの「まぁむとんろーる」が販売されています。限定10個なので、購入できたらラッキーです。シナモンの風味が香る体にやさしい味で、筆者も息子もぺろりと平らげました。
ちなみに毎週土曜日には、「まぁむとんいなり」と「発芽玄米いなり」が販売されているそう。いつか土曜日を狙って訪れたいものです。
かわいらしいお店のイラストは、青木さんの妹さんが描かれたもの。中心にいるのは青木さんのお母さまです。果物をやさしく剥くお母さんの周りには、青木さんと妹さん・弟さんが描かれています。青い鳥は、青木さんのお父さんだそう。「お母さん、みかん早く剥いてよ！」という声が聴こえてきそうな、温かいイラストに心が和みますね。
自然と笑顔になれる、やさしい場所を目指して
青木さんの願いは、訪れた人がゆっくりできる、まるで実家のような温かいお店にすること。忙しい毎日に疲れた人でも、「まぁむとんかふぇ」に来れば元気になれるよう、常に笑顔で料理を作っています。
キッチンの上には「私の家にようこそ」と描かれた看板が。青木さんの大切な人はもちろん、お客様にくつろいでほしいという気持ちが表れています。
ときには青木さんに会うために訪れた友人が、ほかのお客様と仲良くなっていくこともあるそうです。
人と人とのつながりを生み出す、笑い声が絶えない素敵なカフェ。ぜひ皆さんも訪れてみてくださいね。
お店の情報
まぁむとんかふぇ
住所：栃木県宇都宮市西川田本町3-25-25 ジャービス商事敷地ログハウス内
電話：090-7229-6202
営業時間：11:30～16:30 (LO 16:00)
定休日：月曜日、火曜日
