地方創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地方創生メディア

スポット  |    2025.10.20

かつて小説や映画の舞台になった法善寺横丁!今では恋のパワースポット!?|大阪府大阪市

大阪には小説や映画の舞台になった場所が多くあります。なんばにある法善寺横丁もその一つ。法善寺横丁にある有名なぜんざい店を中心に繰り広げられた大阪の夫婦の泣き笑い人生は『夫婦善哉』という小説になり、映画化するほどに人気を博しました。

法善寺横丁は今なおなにわの粋と人情が感じられる場所でもあります。そんな大阪らしさを感じに法善寺横丁を訪ねてみませんか?

法善寺横丁で昭和の世界へワープしよう

法善寺横丁は、大阪府大阪市の難波にあります。

道頓堀のすぐ裏手にあるのですが、路地裏なのでうっかり見落としてしまうかも。法善寺横丁に入る路地には、看板や石の案内板がかけられています。

繁華街の中にありながら、法善寺横丁に一歩足を踏み入れると、突然昭和にワープしたような趣きが感じられます。喧騒から少し離れた場所にあるこの地は石畳の路地沿いに老舗の飲食店や甘味処が並ぶ風情あるスポットです。

この先にお寺があるなんて思いもしない雰囲気なのですが、そんな風情ある街並みの先に法善寺があり、水掛不動尊は祀られています。

多くの人に水をかけられて苔むしてしまった法善寺水掛不動尊

法善寺の中心に位置するのが水掛不動尊。この日も数名お参りにきていました。この像に参拝者は柄杓で水をかけて願い事をします。長年にわたり多くの人々が水をかけ続けてきたため、今は像全体が緑の苔に覆われており、まるで自然と一体化したかのような神秘的な姿になっています。

「煩悩を洗い流す」「心を清める」「願いを届ける」といった意味を込めて水をかけます。商売繁盛、縁結び、病気平癒など、さまざまな願いを込めて多くの人が訪れます。

「夫婦善哉」は恋愛成就のパワースポット

「夫婦善哉」は、大阪・法善寺横丁にある創業明治16年の老舗のぜんざい店の名前です。織田作之助氏の代表的な小説『夫婦善哉』に出てきたお店でもあり、石川さゆりさんの楽曲にもなりました。もとは「お福」というお店だったのですが、『夫婦善哉』の小説が人気を博して一気に全国で話題になりました。

かつての人情物語が繰り広げられた場所も、今では知る人ぞ知る恋愛成就の隠れパワースポットに。ぜんざい店のぜんざいは、昔から1人前を2つのお椀に分けて提供していました。もとはといえば、2椀にした方が量が多く見えるという動機からだったのですが、そのスタイルが人気になり、今はこれをカップルで食べると恋愛成就すると言われているようです。

ちなみに1人前が2椀なので、2人では2人前の4椀となります。夏には冷やし善哉もあるので、一年を通じて人気のお店です。朝の10:00から夜の22:00まで営業しているので、夜遅くの観光客にもお勧めです。2025年は関西万博にも出店しました。

「月の法善寺横丁」という歌にも登場

法善寺横丁といえば、作家・織田作之助氏の『夫婦善哉』が知られていますが、もうひとつ有名なのが、藤島桓夫氏が歌った歌謡曲『月の法善寺横丁』。歌詞に「燈」「夫婦善哉」「水掛不動尊」などが歌われているのですが、これらのキーワードは今なお健在です。この曲では、法善寺横丁の情緒と人情を歌い上げ、昭和の人々の心を深く揺さぶりました。そんな世界観を体感できる場所となっています。

昭和時代、道頓堀は日本の食と劇場の都として繁栄しました。法善寺の水掛不動尊で駆け出しの役者や芸人たちがテレビに出られるよう願い、出番を終えた役者や芸人が法善寺横丁の居酒屋で一杯やったとも言われています。そんないにしえに思いを馳せながら法善寺横丁を訪ねるのもお勧めです。夕暮れから夜にかけて提灯の灯りがともり、石畳に映る光の幻想的な雰囲気を体験できますよ。

法善寺横丁の詳細情報

住所:〒 542-0076 大阪市中央区難波1丁目付近
電話番号:06-6211-4152(代表)
定休日:各店舗による
アクセス:Osaka Metro・南海電鉄「なんば駅」、近鉄「大阪難波駅」より徒歩5分

記事をシェアする

この記事を書いた人

kisaragisyu

如月柊 大阪を中心とした京阪神、奈良を担当します。大阪に住んでいるからこそ知ることができる旬の情報を皆さんにお届けしたいと思います。是非、大阪に遊びに来てくださいね。

関連記事