地域創生メディア  Mediall(メディアール)

オンリーワン・ナンバーワンがそこにある 応援の循環を作る 地域創生メディア

スポット  |    2026.02.04

グランフロント大阪の「イベントラボ」で新しい美術館の形を体験しよう

大阪のグランフロント大阪に「イベントラボ」はあります。イベントラボはおもにアート作品を展示しているのですが、美術館のようであって、一般的な美術館という枠に収まらない特殊な場所です。むしろ、美術館といえば当然あるべき静けさや鑑賞のための空間とは、根本的に性質が異なるのです。そのため、展示される作品も一般の美術館とはちょっと違って個性的。今回は、イベントラボで「藤城清治101歳展 生きている喜びをともに」を鑑賞してきたので、ご紹介します。

「イベントラボ」はグランフロント大阪の北館にあります

イベントラボは、JR大阪駅から2階デッキで直結しており、グランフロント大阪の北館の端にあります。

入り口はこんな感じでかなり控えめなのですが、イベントがある時は一面に大きな作品を貼ったり、スタッフが出そろっていたりするので、間違えることはなさそうです。

地下をエスカレーターで下っていったところがイベントフロアになります。グランフロント大阪はショッピング施設なのですが、ただのショッピング施設とはちょっと違います。南館と北館に分かれているのですが、北館はオフィス、ホテル、ナレッジキャピタルなどのイベントスペースや住宅設備のショールームなどがあります。

イベントラボもその中にあり、隣のカフェ「ザ・ラボ」では、イベントラボで扱ったテーマにちなんだ食事やドリンクを提供することも。そんな雰囲気なので、わざわざ美術館に行くというよりは、たまたま通りかかって気になるイベントがあったからふらっと寄るというような、そんな美術館でもあります。

美術館のようでありながら全く違う新しいスタイル

イベントラボが他の美術館と違う点は、施設で作品を所有していないというところです。そのため常設展などはありません。多くの美術館が作品を適切に保存するため、証明や湿度、鑑賞距離などを重視しているのに対し、イベントラボは空間が常に変化し、空間に作品が合わせるという感じです。

今回は「藤城清治101歳展 生きている喜びをともに」に行ってきました。藤城清治氏といえば、影絵作家で有名な方なのですが、御年101歳の現在も、まだ精力的に創作活動をされています。彼の長い人生の中には、戦争の辛い思い出もあれば、影絵作家としてたくさんの作品を生み出した時期もあります。有名なものには、宮沢賢治原作の影絵絵本『銀河鉄道の夜』、『暮しの手帖』で連載していた『西遊記』、70年代にケロヨンというおっちょこちょいでお人好しなカエルの着ぐるみキャラクターなどがあります。ケロヨンはブームになって、テレビだけでなく、遊園地やデパートなどでもキャラクター商品になったようです。

そんな彼の作品展なのですが、作品の展示が素敵すぎました。影絵だけに、後ろからあたった光が幻想的で、一瞬にして彼の世界に誘われます。カラーの作品は、カラーの濃淡も光で緻密に表現されていて、新しいアートの表現方法を見た感じがしました。

また、作品の中には水槽が置かれていて、水辺にある花や水生動物たちをイメージさせたり、アクリルパネルになった屏風にマジックで描いたような作品も。一般的な美術館では客観的に鑑賞するスタイルになりがちですが、イベントラボでは空間が観客を巻き込み、鑑賞者自身が参加し体験する場所になっています。故に等身大の藤城清治氏が感じられる展示となっていました。

そして、会場内では「懐かしい、この作品どこかで見たことがある」「昔、ケロヨン好きだった」など鑑賞者の声が聞こえてきます。一般的な美術館は静かに鑑賞するものなのに対して、イベントラボではみんな自然とおしゃべりしてしまう。そして、それがむしろ自然な感じに思えてしまう、そんな不思議な場所でもあります。そういう意味では、イベントラボはただ作品を鑑賞する場所ではなく、体験を共有する場所でもあるんでしょうね。

今まで開催された作品たちも個性的

イベントラボがほかの美術館と違うのは、開催されたイベントにもあります。今まで開催された主な作品は
芥見下々『呪術廻戦展』
『木梨憲武展-TOUCH-』
『中島みゆき展 時代2024』
『ポール・マッカートニー写真展』
『DESIGNS 永野護デザイン展』
『アール・ヌーヴォーの女神たち』
などです。その中身は、アニメだったり、ミュージシャンだったり、動きのあるものだったり。人気のあるものは入場制限がかかるほどです。そんな一般の美術展とは違った実験的なところもイベントラボならではです。

新しい気づきの場として、「イベントラボ」に是非足を運んでみてくださいね。

イベントラボの詳細情報

住所:〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館B1F
電話番号:06-6372-6434
営業時間:9:00~21:00
定休日:年中無休(年末年始除く)

記事をシェアする

この記事を書いた人

kisaragisyu

如月柊 大阪を中心とした京阪神、奈良を担当します。大阪に住んでいるからこそ知ることができる旬の情報を皆さんにお届けしたいと思います。是非、大阪に遊びに来てくださいね。

関連記事