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フード  |    2024.07.29

炭火で焼いた鮭をクマが真っ赤なキッチンカーで販売!究極の鮭とどんぐりご飯弁当はいかが?

炭火で鮭を焼きクマがお弁当を売るという、なんともおもしろいお弁当屋さん「森のコロコロ」は、JR阪和線「南田辺」駅西側の住宅の一角で営業している真っ赤なキッチンカーのお店です。

ただ一つの弁当メニューである「究極の鮭とどんぐりご飯弁当(税込1,000円)」は、古き良き時代のどこか懐かしい味…。

炭火で焼いた香ばしい風味の鮭と、もっちりどんぐりご飯、そして大きくてやわらかい梅干し。シンプルながらも美味しい!が凝縮されていて、ゆっくり丁寧に食べたくなります。

竹皮で包まれた鮭弁当の中には、オーナーである森のおじょうさんの思いがたくさん詰まっています。

この記事では、そんな森のコロコロへの思いやこだわりをお伺いしました。

コンセプトは「絵本から抜け出したリアル」

真っ赤なキッチンカーで人間サイズのクマがお出迎え。森のコロコロのコンセプトは「絵本から抜け出したリアル」です。

「私の好きな映画で、エディ・マーフィ主演の『ドクター・ドリトル2』というコメディ映画があるんです。その中に出てくるアーチーというクマが、かなり癖のあるおマヌケさんで、とても人間味があってかわいらしいんですよ。

アーチーのようにかわいくて個性的なクマであってほしいとの願いを込めて、森のコロコロの看板クマを『マーチー』と名付けました

着ぐるみでは、ただのぬいぐるみ。お店のコンセプトである「絵本から抜け出したリアル」を実現するために、マーチーはぬいぐるみではなくリアルなクマにしたそうです。

マーチーは街で仕事ができるほど知能が高いクマなので、人間の言葉を話せます。マーチーの声はゆったりとしていてなんだかほっと安心できる声です。森のコロコロでは、ぜひマーチーとのおしゃべりも楽しんでくださいね

クマが運転するキッチンカーはリキシャ

ぱっと目を引くおしゃれなキッチンカーは、パキスタン製の「オートリキシャ」と呼ばれる車で、タイやインド等で知られるトゥクトゥクと同じ仲間だそうです。

「キッチンカーにクマが座るなら運転席を見せたほうがおもしろいかな、と思ってリキシャに決めました。おもちゃのようにコロンとした姿が、わたしの目指した世界観にぴったりでした」

来店した子どもたちが運転席に乗り込むこともあるそう。リキシャに乗り込み、クマのマーチーと一緒に写真を撮れば「映える」こと間違いなしです。

鮭弁当の素材にはかなりこだわっています

鮭弁当はどこのお弁当屋さんにもある定番商品。食べたいと思ってもらえるお弁当を作るにはどうすれば良いのか、かなり悩んだとか。

長い時間をかけて考えた結果、素材で勝負する鮭とご飯のみのシンプルなお弁当に決めたそうです。

「メインとなる質の良い鮭を探して複数の卸業者様を検討しました。その中で、ある鮭専門卸業者の鮭が抜群に美味しかったのです。沖獲りならではの脂の乗った鮭は、ふわふわで旨味が凝縮されていて『これだ!』と思いました。

社長さんも『おもしろい、提供しよう!』と一つ返事で乗ってくれて…。もう、本当に感謝しかありません」

以来、森のコロコロでは、こちらの卸売業者さんから最高品質の鮭を安定して仕入れています。

森のおじょうさんをメロメロにした鮭は、北千島海域を回遊している若くて脂の乗った天然紅鮭。最高の鮭を炭火で焼き、じっくりと旨味を引き出して…、これはもう絶品!美味しくないわけがないですよね。

クマの大好物どんぐりをご飯に

鮭にこだわっているとはいえ、ただの鮭弁当…、あと少しだけ森のコロコロならではのパンチが欲しい、と考え、どんぐりご飯を思いついたそうです。

クマの大好物などんぐりなので、コンセプトである「絵本から抜け出したリアル」ともぴったり。

どんぐりには森のスーパーフードと呼ばれるほど優れた栄養が含まれているんだとか。ビタミンCが豊富でアンチエイジングも期待できるそうですよ。

なお、どんぐりに毒性はまったくありません。ただ、どんぐりの中でもアクが強く美味しくない種もあるので野生のものはむやみに拾って食べないで、とのことでした。

笑顔の咲く、温かい場所を皆で作りたい

森のおじょうさんの夢は、実店舗を持つことだそうです。

「キッチンカーでは扱えないメニューもお店であれば提供できます。お店でやりたいメニューや、わあっと驚いてもらえる楽しいメニューを考え、お客様のお顔を想像しながら一人でワクワクしています

また、飲食に限らず、マーチーの存在を必要としてくださる場所があれば出向きたいですね。マーチーが得意なウクレレを披露したり、子どもたちと一緒に遊んだりといったボランティア活動もできたらうれしいです

笑顔が素敵な森のおじょうさん、おしゃべり好きな優しいマーチー。ぜひ、1度会いに行ってみてくださいね。

最後に森のおじょうさんから大切なメッセージを。

「マーチーが蜂蜜に頭を突っ込んでしまった時は、耳がちょっと聞こえにくくなります。その時は大きな声で話してもらえると大変助かります(笑)」

森のコロコロ公式サイト

https://www.morinokorokoro.com

出店場所

大阪府大阪市阿倍野区長池町3−3

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この記事を書いた人

さわ

広島県出身、千葉、京都を経て、現在は大阪府枚方市在住のフリーライター。 幼少期から常にペットがいる環境で育ちました。今はフェレットを飼っています。 食べること、遊ぶこと、そして「人」が大好きです。地方の魅力をどんどん発信していきます!

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