シカゴギャラリーは大阪のなんばウォークの一角にあります。
大阪市とシカゴ市の姉妹都市提携30周年を記念して、世界的に有名なシカゴ美術館にある所蔵絵画のレプリカが陶板の作品として展示されています。シカゴ美術館と言えばアメリカ三大美術館の一つで年間約150万人もの人がやってくる美術館です。中には有名な絵画もたくさんあります。
レプリカとはいえ、買い物ついでのような気楽さで、いつでも無料で有名絵画を見られるだなんて、大阪の芸術文化の豊かさに感動する人もいるかもしれませんね。今回は、なんばウォークを散策してきたので、その様子をご紹介します。
シカゴギャラリーがある場所は?

シカゴギャラリーに行くには、なんばウォークを目印に行きましょう。なんばウォークは、大阪府大阪市中央区の千日前通にある地下街です。東西に堺筋から四つ橋筋まで広がり、Osaka Metro御堂筋線・千日前線・四つ橋線各線のなんば駅、近鉄の大阪難波駅、南海電鉄のなんば駅などに直結しています。シカゴギャラリーがあるのはなんばウォークからJR難波駅に向かう途中にある空間です。
なんばウォークの全景はこんな感じ

今回はOsaka Metro千日前線のなんば駅から歩いて行きました。ニュースパークから撮ったなんばウォークの全景はこんな感じです。なんばウォーク自体は長く、ニュースパーク、フォレストパーク、クジラパーク、アートパークと続いているのですが、シカゴギャラリーとして絵画が飾られているのはニュースパークは5点、アートパークが55点の全60点です。ニュースパークからアートパークまではずいぶん離れているので要注意です。

ちなみにフォレストパークはこんな感じに森をイメージした空間になっています。

そして、クジラパークはクジラが顔を出していますよ。これを目印にニュースパークからアートパークまで歩いて行きましょう。
道々はたくさんの飲食店やお店が勢ぞろい。そんななんばウォークをぶらぶら歩くのも楽しいですね。
シカゴギャラリーの名画をいくつかご紹介

こちらがシカゴギャラリーです。このようにずらっと陶板画が並んでいます。まるで美術館のように圧巻ですね。

こちらはジョルジュ・スーラの「グランド・ジャッド島の日曜日」です。学校の美術の本でよく見る作品です。パリのセーヌ川に浮かぶグランド・ジャッド島で暑い夏の日を楽しむ人々の姿が描かれています。日傘をさしている人や濃い影から日の強そうな様子が感じられます。こちらの作品は点描法で描かれた作品。陶板画でも同じように点描法の雰囲気が出ています。こちらの作品、実際に展示されたら床や天井が圧迫され、とても大きいことがわかります。シカゴギャラリーは原寸大で陶板画にしているので、本物もこれだけ大きいのでしょうね。

こちらはカイユボットの「パリの通り、雨の日」です。シカゴ美術館の目玉作品がここでも見られました。19世紀後半のパリの情景で、雨で濡れた道に傘をさして行き交う人々が描かれています。陶板画でも雨に濡れた石畳が光っていて、見事にリアリティを再現しています。

こちらはファン・ゴッホの「アルルの寝室」です。フランスのアルルでゴッホが暮らした家の2階の部屋を描いたものだと言われています。同じようなバージョンの作品が3点あり、その中の1点がシカゴ美術館に所蔵されているのでこちらで陶板画になって飾られています。実は「アルルの寝室」は大塚国際美術館にも陶板画が飾られています。

こちらはベルト・モリゾの「庭の女」です。こちらも学校の美術のテキストでよく見る絵画ですね。ベルト・モリゾといえば、当時には珍しかった女性画家で、女性や子供をたくさん描いてきた一人です。ご本人は結婚や出産もされていて、当時には珍しい家庭とアーティスト業を両立した職業婦人だったようです。
いかがでしたか?そのほかにも美術のテキストに載るような有名な絵画が壁や柱に飾られています。オープンなスペースで気軽に鑑賞ができるので、子供が騒いでも安心です。是非、なんばに来た際には、ついでに見て行ってはいかがでしょう?美術の造詣が深まりますよ。
シカゴギャラリーの詳細情報
住所:〒542-0074 大阪府大阪市中央区千日前1丁目
電話番号:06-6643-1641
アクセス:Osaka Metro四つ橋線、近鉄「大阪難波駅」すぐ(アートパーク)
Osaka Metro堺筋線、近鉄「日本橋駅」すぐ(ニュースパーク)
「なんばウォーク」はアートパークとニュースパークを結ぶ地下街




