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スポット  |    2026.03.23

平安貴族の生活を体感するなら源氏物語ミュージアムがいいかも?|京都府宇治市

源氏物語の舞台は主に平安京ではありますが、最後の10帖は「宇治十帖」と呼ばれ、舞台が宇治市に移ります。宇治十帖は光源氏の死後、源氏の子である薫と孫である匂宮を主人公に、大君・中の君・浮舟という宇治の姫君たちと繰り広げられる物語なのですが、悲恋や、切ない人間模様が描かれ、その根底には「もののあわれ」という世界観が流れていると言われています。そして、宇治の川霧、宇治の山々の景観なども情緒あふれる世界観を醸し出し、「宇治十帖」の物語に花を添えます。

そんな宇治には源氏物語の世界観を展示した源氏物語ミュージアムがあります。ここでは、物語の中で描かれた貴族の生活や文化、宇治十帖のあらすじなどを映像や展示などを通じて知ることができます。実際に体験してきたので、さっそく源氏物語ミュージアムの様子をご覧ください。

源氏物語ミュージアムの全容

源氏物語ミュージアムは常設展示室と企画展示室に分かれています。そのほかにもエントランスや喫茶コーナー、図書室などがあります。入場料は大人600円です。

エントランスはこんな感じで、外が見渡せるようになっていておしゃれです。お庭の様子を見ながら、常設展示室に進みます。

平安の間は平安京での貴族の生活が中心

最初にあるのが平安の間です。こちらでは『源氏物語』の中でも光源氏の物語や、物語の中で実際に描かれた貴族の生活や文化など、平安京が舞台となった部分を紹介しています。

こちらにあるのが烏帽子と扇子です。こちらの2点は平安時代を物語る小道具としてはとても重要なものでしょう。ちなみにこちらの烏帽子は透けていますが、このような烏帽子もあったのかと驚きました。

そしてこちらは牛車。平安時代は籠を牛にひかせていました。この籠の中に貴族が乗っていたのですが、牛車は身分を表すものでもあったそうです。

貴族の中でも特に女性は、自由に外に出られたわけでもなく、人目につかないようにしていたため、案外日々退屈していたのではと思います。どうしてもインドア派になりがちですが、そんな時に遊ばれていたのが囲碁です。平安時代からあった囲碁が現代も受け継がれていると思うと、囲碁には長い歴史があると感じさせられます。

そのほかにも当時の遊びといえば、貝合せ。貝の中には美しい絵が描かれていて、なんとも優雅な遊びです。

また双六などもありました。これも現代に受け継がれている遊びです。しかし、出た目の数だけ進むという点は同じではあるものの、平安時代と現代とでは双六の様子もずいぶんと異なっていたようです。

こちらは貴族のお召し物です。籠にかかった衣類は籠の中でお香を焚いて香りをつけるためのもの。こちらは源氏物語の話の中でもよく出てきた情景です。

古文の中でよく出てくる言葉に「垣間見る」というのがあります。それがこちら。

御簾越しからお姫様を垣間見て、恋に落ちるのがお約束ではあるのですが、物語の中では、御簾越しから美人と思っていた人が、実際はそうでもなかったなどという話はよくあること。

平安時代はぼんやりとした灯火しかなく、薄暗い中、こんな御簾からではなかなかしっかりと相手の顔を確認することはできないでしょう。そんな状況なら、美人に見間違えることがあっても仕方ありませんよね。

宇治の間は宇治十帖のあらすじが中心

こちらは宇治の間です。ここからは宇治が舞台の宇治十帖の話が始まります。宇治十帖は光源氏の死後、残された光源氏の子である薫と孫の匂宮を中心に物語が進められていきます。

宇治の間は、そんな宇治十帖のあらすじを映像とともに幻想的に紹介しています。

物語の間では源氏香が体験できる

物語の間では、江戸時代初期に成立したと言われている代表的な組香の一つである「源氏香」が体験できます。

こちらは香図です。香道では、5種類の香りの組み合わせを当てる遊びがあるのですが、その際答えを5本の縦線と横線を組み合わせて図式で表します。その中に、全52通りの図に源氏物語の巻名が配された「源氏香」があります。「源氏香」は江戸時代に広まり、幾何学的で雅な意匠として様々なもののマークとして使われたそうです。

それがこちら。スタンプになっているので、気に入ったものがあれば押すことができますよ。幾何学的な模様に源氏物語のストーリーが込められていて素敵です。お気に入りのものが見つかるといいですね。

お香には様々な植物や動物が使われています。ここでは、どれがどんな香りがするのか、実際に香りをかいでみることができます。

平安時代、香りはとても大事なものでした。貴族が衣服や部屋に香りをつけるようになり、生活の中でも香りが日常的に取り入れられるようになったそうです。

源氏物語ミュージアムはいかがでしたか?ミュージアムのあとは、こちらの喫茶室に是非足を運んでみてください。雲上茶寮には、平安時代の庭園をイメージしたスイーツが用意されているので、さらに深い源氏の世界が感じられますよ。

源氏物語ミュージアムの詳細情報

住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治東内45-26
電話番号:0774-39-9300
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始
観覧料:大人600円、小人300円
アクセス:
京阪宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩約8分
JR奈良線(京都駅~奈良駅)宇治駅下車 徒歩約15分
近鉄京都線大久保駅からバス約15分 バス停京阪宇治下車 徒歩約8分

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この記事を書いた人

kisaragisyu

如月柊 大阪を中心とした京阪神、奈良を担当します。大阪に住んでいるからこそ知ることができる旬の情報を皆さんにお届けしたいと思います。是非、大阪に遊びに来てくださいね。

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