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スポット  |    2026.07.08

鹿と出会うことができる癒しスポット~安芸の宮島|広島県廿日市市

「宮島には、野生の鹿が暮らしているらしい」

そんな噂を耳にしてから、私はずっと安芸の宮島のことが気になっていました。動物園のような柵越しではなく、歴史ある島の中で彼らがどんな風に自由に時を過ごしているのか、この目で確かめてみたい。純粋な好奇心に背中を押され、広島県廿日市市にある安芸の宮島へと向かいました。

ちなみに、安芸の宮島とは瀬戸内海に浮かぶ厳島の通称。「一般社団法人・宮島観光協会」のホームページなどでも厳島ではなく宮島と表記をしていますので、ここでも宮島で統一します。今回は、鹿に導かれるように歩いた、ある一日の記録をお届けします。

フェリーで宮島に上陸

旅の始まりは、広島の中心地から。JR山陽本線に揺られ、宮島口駅へと降り立ちます。駅を出て、海へと続く車道沿いを真っ直ぐ歩いていくと、潮の香りが少しずつ濃くなってきました。
突き当たりに見えるのが、宮島口桟橋。ここから宮島まではフェリーの旅です。
宮島へのフェリーはJR宮島連絡船と宮島松大汽船の2つがありますが、今回はJRの連絡船を選びました。どちらを利用しても宮島に着きますよ。

デッキに上がると、目の前に広がるのは穏やかな瀬戸内海。船がゆっくりと動き出すと、遠くに赤い点が見えてきます。世界文化遺産、嚴島神社の大鳥居です。海の上に悠然と立つその姿は、船の上から見ても圧倒的な存在感を放っています。

「あそこに鹿がいるのかな?」
「ちゃんと出会えるだろうか」
期待と少しの不安が混ざり合った、旅の序盤特有のわくわく感が胸に広がります。

フェリーを降りた瞬間、鹿がいた!

宮島桟橋前の広場に出ると、驚くほどあっさりと出会いがありました。
「……いた!」
そこには、当たり前のような顔をして佇む鹿たちの姿が。
あまりの遭遇の早さに、思わず足を止めてしまいます。観光客がすぐ横を通っても、カメラを向けられても、全く動じる様子がありません。自分たちのペースを決して崩さない悠々自適な姿。まるで行き交う人間たちを静かに見守る島の妖精のようでした。

もちろん、人に慣れているとはいえ鹿は野生の生き物です。
私は鹿たちを驚かせないよう、ゆっくりと歩みを詰め、適度な距離を保ちながら見守ることにしました。ただじっと様子を眺めているだけで、頬が緩むのを感じます。
「ああ、ここに来て本当によかった」
心がふっと軽くなるような瞬間でした。

宮島の日常に溶け込む鹿に思わずにんまり

参道を歩き始めると、思わずクスッとしてしまう光景に出会いました。
あるお店の入り口に、一頭の鹿がちょこんと座り込んでいるのです。
「もしかして、常連さん?」
自動ドアが開くたびに、お店の中を覗き込むような仕草。宮島では奈良公園と違って鹿せんべいの販売は行われていません。だから、ここにいても何ももらえないはずなのですが……。
「わかってて座ってるの?」と心の中で語りかけてみましたが、鹿はどこ吹く風。そんなユーモラスな姿が見られるのも、この島ならではの魅力かもしれません。

浜辺でも鹿とランデブー

浜辺を歩く鹿って、なんだかシュールな感じがしませんか?
実際宮島の鹿たちは浜辺をのんびりと散歩しています。
特に嚴島神社周囲の引き潮の海辺あたりは出没度合いが高そう。
ぜひとも鹿がいないか浜辺の方もよく見て散策するといいでしょう。

海の中にめぼしい餌があるとは思えないのですが、そんなことはお構いなしに悠々と歩いています。
どうやら浜辺の散歩は鹿たちにとってもお気に入りのコースのよう。
海の中に足を浸して大丈夫なのかしら。
それはまさに、宮島でしか見ることのできない光景でした。

意外と歩くことになる宮島散策

「そんなに歩く距離はないかな」
最初はそう思っていましたが、気づけば数時間が経過していました。
「あそこに鹿がいる!」「こっちの路地はどうなっているんだろう?」と、鹿を追い、景色を追いかけているうちに、歩数計の数字はみるみる増えていきます。
また参道にはたくさんのお土産屋さんが軒を連ね、焼きたてのもみじ饅頭や、香ばしい香りを漂わせる焼き牡蠣など、グルメの誘惑もいっぱいです。
そんなグルメをはしごしているだけでもいっぱい歩いてしまいますよ。

これから宮島を訪れる方へ、私からアドバイスを一つ。
ぜひ、一番履き慣れた、歩きやすい靴で来てください。
鹿たちを探しながら歩く道は、思いのほか距離が伸びてしまうものですから。

安芸の宮島はいかがでしたか。
自然豊かな宮島は、日常からふっと抜け出すのに最高の場所でした。
野生の鹿たちと同じ空気を吸い、歴史ある神社の佇まいに背筋を伸ばし、瀬戸内の美味に舌鼓を打つ。そんな贅沢な時間が、そこにはありました。
日常に少し疲れを感じたら、ぜひフェリーに乗って、あの穏やかな島を訪れてみてください。

安芸の宮島の詳細情報

住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町

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この記事を書いた人

kisaragisyu

如月柊 大阪を中心とした京阪神、奈良を担当します。大阪に住んでいるからこそ知ることができる旬の情報を皆さんにお届けしたいと思います。是非、大阪に遊びに来てくださいね。

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