あなたの大切な方の想い出がたくさん詰まったジュエリー。
身につけてずっとその方を感じていたいと思っても、デザインが古いとなかなか身につけられません。しかし、佐賀県佐賀市にあるサロン・ド・ルシェルなら、想い出のジュエリーのリフォームができます。
サロン・ド・ルシェル代表の細井早織さんを取材した後編です。
受け継いだジュエリーは替えのきかない唯一無二なもの
サロン・ド・ルシェルでは、新規ブライダルのお客様が全体の7割を占め、残りの3割がジュエリーのリフォームを希望するお客様だそうです。新規で来られたお客様の中で、こちらでリフォームもできるとわかり、後から家族から受け継いだジュエリーを持ってこられる方も。
一般的にジュエリーのリフォームは、さまざまなリスクを伴います。そのリスクの最たるものは、大切な方から受け継いだジュエリーは替えがきかないということ。制作上の問題が起きた際、新しく作るものだと作り直せばいいのですが、受け継いだジュエリーはその方との想い出も含めて唯一無二のもの。
そのため、ジュエリーのリフォームは高い技術とお預かりしたジュエリーに対する管理がしっかりしていないと難しいそうです。お店によってはデザインをカタログの中から選ぶだけのお店も。しかし、サロン・ド・ルシェルでは希望に沿ったデザインを提案してくれるため、とことんあなた好みのジュエリーに生まれ変わらせてくれます。
「カタログから選ぶ方が打ち合わせも楽なんです。お客様に選んでいただくだけですむので。
でも一からデザインしてほしいという需要は必ずあり、うちではそれが実現可能です。サロン・ド・ルシェルでは、お客様の希望を叶えることが仕事だと思っています」
サロン・ド・ルシェルで希望のデザインにできる秘密
サロン・ド・ルシェルがお客様の希望のデザインを実現できるのには秘密があります。
それは、リフォームの相談をするデザイナーさん、リフォームを実際に行う職人さんがサロン・ド・ルシェルに常駐しているためです。
今回取材のついでに、私も義母から形見分けされたエメラルドの指輪のリフォーム相談をしました。エメラルドは硬度の低い柔らかい宝石で、また、もともと石の中にキズが入っているパターンもあり、そんな場合は台座から外しただけで割れる可能性があるそうです。
私はできればブレスレットにしたかったのですが、エメラルドは割れやすいため、ブレスレットにはしない方がいいとのこと。それならば、エメラルドだけを台座から取り外してシンプルなネックレスにできるかを相談したときに、このエメラルドが取り外せるのかをすぐに職人さんに確認してくれました。
このように、デザイナーさんがお客様と直接コミュニケーションを取り、さらに判断が微妙な場合にはその場で職人さんに確認できるため、打ち合わせがとてもスムーズに進みます。
この密なコミュニケーションによって、お客様の希望が直接デザイナーさんと職人さんに伝わり、希望に沿ったジュエリーになるのです。
「どこまで加工するのか、全部作り変えるのか、ある程度形は残したままでアイテムだけ違うものにするのかなどケースバイケースですね。その都度その都度、だいぶ違います。
実物を見せていただきながら、どのようにしていきたいというのをお聞きして打ち合わせを進めていきます」
受け継いだジュエリーを余すことなく使うことも可能
お客様によっては、もともとついていた石を余すところなく、全部使い切りたいという方もいます。メインのダイヤの横に小さなダイヤをちりばめているデザインの婚約指輪をリフォームしたいという方がいました。
別のお店では「この小さいダイヤは使えません、ご返却もできません」と言われたそうです。困ってしまって、サロン・ド・ルシェルに相談に来られました。
サロン・ド・ルシェルでは、使わなかった石は小さなものでも返却されています。また、小さなダイヤもリフォームに使えることを伝えると、とても喜ばれたそうです。
「そのお客様は大きなダイヤは別のデザインにして、小さいダイヤはピアスとして作り変えました。ピアスは娘さんに渡したそうです。とても喜んでいただきました」
ジュエリーをどのように使いたいのかを明確に
リフォームを希望する方へのアドバイスとして、ジュエリーをどのように使用したいのかを明確にしておくことが大切だとアドバイスをいただきました。
「使用頻度や、どんな風に使っていきたいのかという事前のヒアリングが、デザインにすごく影響します。希望がどこにあるのかというところが重要になってくるので、そこが明確でないと、デザインも決まらないですね」
また、リフォームは元の材料を使用するため、コストが安くなると思われる方がいるそうです。しかし、材料費の他にもちろん加工費用もかかります。リフォーム内容によっては新品を購入するのと同等の費用がかかることもあるそうです。
扱うものが高級なもののため、リフォームの際には納得できるものにしたいですよね。そのためにはリフォームに出すお店が、相談しやすいのか、制作の実績は豊富なのか、という事前の情報収集も大事とのことでした。
想いがこもっているジュエリーを次に繋がるように
「やはりリフォーム後にちゃんと使ってもらえるかどうかは大事ですよね。わざわざリフォームして、費用をかけても使わないとまた同じ状態になるので」
そのために「なんのためにリフォームされるか」という最初の出発点を間違えないようにしたいと心がけているそうです。普段からずっとつけるのか、時々しか使わないのかでデザインも変わるため、事前にしっかりヒアリングしますとのことでした。
ジュエリーは何十年と変わらず存在し続けるので、次に繋がるようにしっかりした作りにされるそうです。特に使用頻度が高く常時つけるのであれば、爪を使わず、厚みも持たせて、変形しにくい形にするなどの実用性がかなり重要になるそう。
お客様の気に入るデザインと、使用に耐えられるようなデザインの両方が必要なのですね。
最後に細井さんから
「ジュエリーのリフォームは、想いがこもっている方が多いので、1つ1つ丁寧に対応させていただいています。何かご相談があればお気軽にどうぞ」
と、メッセージをいただきました。
宝石箱にしまっている、大切な方との想い出がいっぱいのジュエリー。サロン・ド・ルシェルでリフォームして常に身につけてみませんか?
サロン・ド・ルシェル情報
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定休日 / 木曜(祝日を除く)
サロン・ド・ルシェル:https://sd-leciel.com/