大阪のキタエリアの新しいランドマーク、うめきた公園で「エアレースX2025」が9月6日に開催されました。公園で飛行機レース?それもAR?近未来の香りがする初の試みに参加してきたのでご紹介します。
エアレースXとは?

「エアレースX」は、空のモータースポーツ競技です。具体的には世界最高の操縦技術を持つパイロットたちがレース専用の小型飛行機を実際に操縦し、タイムと正確さを競い合うというものです。
本来ならば、空のモーターレースなんて、広大な空やそれなりの滑走路などがないとなかなかかなわないものなので、それをリアルに見ようと思ったら、海外にでも出ないとならないでしょうけれど、AR(仮想現実)となれば話は別です。状況が整えはどこででも開催できるのです。
2023年の東京渋谷を皮切りに、毎年この競技は開催され、今年2025年は大阪うめきたで開催されることになりました。
具体的には世界中のパイロットが各地の拠点から同じコースを飛行し、計測されたフライトデータをもとに勝敗が決定されます。だからARだけどリアルさながら。パイロット自体も同じ場所にいないし、観客も同じ場所にいません。ですが、正真正銘ガチ勝負。リアルはうめきた公園の目の前にないのに、みんなで同じ観戦をライブで見るという新体験です。
大阪では初の空のモーターレース。たくさんの人がその技術の驚きを感じようとうめきた公園に集合しました。
実装完了すると……。スマホの世界とリアルの世界が重なり合う

実際の空のモーターレースを見ようと思ったら、自分のスマホにその環境を実装しなくてはなりません。具体的にはQRコードでアプリを取得し、そこから再びQRコードでレース内容と位置情報を取得します。そこで実装が完了して、はじめてレース観戦に参加できます。

こちらが実装をしたアプリから見た世界です。うめきた公園の芝生の中にレース情報が浮かび上がってきます。次のレースに出場するパイロットの情報やどちらが勝つと思うのかを予想することができます。うまく予想が当たって勝ち抜けば何か景品がもらえるようです。

レースは短い時間で何回も行われているのですが、次のレースが始まるタイミングはアプリが教えてくれるのと同時に飛行機のエンジン音も聞こえてきます。その音が合図です。スマホを出発地点にかざしましょう。出発地点はポールとポールの間です。ポールから飛行機が飛び立ったら、最高時速400キロに負けないよう追跡しましょう。
大画面ではまるで自分がパイロット!うめきたの景色が見渡せます

ARの観戦のほかに、大画面でも観戦できます。大画面ではうめきた公園内を縦横無尽に飛び回る飛行機が見られるだけでなく、パイロットの目線でうめきた公園の様々な景色が見渡せます。その様子はまるで自分がパイロットになったよう。安全にスリルを味わえるなんて最高ですね。
パイロットが乗る実機も展示中!

今回、パイロットが実際に乗っていた実機も展示されていました。思った以上に小型で簡素な形状です。スピードを少しでも速くするため、軽量化した結果、この形状になったということですが、最高時速400キロということを考えると、風も感じられそうなこの簡素な作りはリアルだと怖くなってしまうかもしれませんね。
今回の「エアレースX2025」は暑い夏の昼下がりからの開催ということだったのにたくさんの人で盛り上がっていました。芝生に寝転んだり、近くの飲食店から食べ物を調達してきたり、みなそれぞれのスタイルで観戦を楽しんでいました。もうすでに来年も開催されるという噂が。来年はさらにパワーアップしたレースが見られるかもしれませんね。
「エアレースX2025」の詳細情報
住所:〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町5番 うめきた公園内
日時:2025年9月6日(土)14:00~
参加費:無料