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もの・こと  |    2026.05.26

8,000株が咲く山頂の絶景と笠間のつつじまつり

『笠間〇〇といえば何でしょう?』と聞かれた時に、皆様は何を思い浮かべますか?

「やはり笠間稲荷神社でしょう!」
笠間の菊は、とても綺麗ですよ?」
「いや、笠間焼じゃないですか?」
「モンブラン、笠間の栗……」

茨城県水戸市の西部に位置する笠間市は、江戸時代には笠間藩主が厚く崇敬し、昔から参拝客を集めてきた門前町。『笠間稲荷神社』を中心に発展してきた、歴史ある街です。

この神社の創建は651年とも伝えられています。現在でも茨城県内の初詣参拝者数はトップクラスで、80万人以上もの参拝者が訪れるそうです。秋には、境内を中心に「菊まつり」が行われます。それ以外にも、江戸時代から生産が始められた笠間焼名産の栗を使ったモンブランなどの名物のほか、各種イベントや多くの飲食店が来る人の心をくすぐります……。

「見どころや美味しいものが満載、観光の要素がたくさん! 人が集まってきては思い思いに進んでいく『辻道』といっても良いですね」

確かに、笠間の街は『辻(つじ)』にどこか似ています。東西南北へと十字形に道が伸びているのです。笠間市の南東部では、高速道路の「笠間ジャンクション」が十字に交わっています。近くの人も、遠くの人も、みんなが来やすい交通の要衝……。

本記事では、そんな笠間の魅力の一端を、「辻」になぞらえて『つつじ』を通して紹介してみよう、と思います!

笠間つつじまつり

笠間の街は「つつじの花」でも有名です。2026年は、4月11日(土)から5月6日(水・振替休日)までの期間で『笠間つつじまつり』が行われました。

「菊まつりは知っていますが、つつじまつり、とは……?」

これは笠間稲荷神社の東にある『笠間つつじ公園』を会場として開かれているイベントです。

笠間の街は、盆地にあります。東西南北を山々で囲まれているのです。お城があった佐白山(さしろさん)は東の山。笠間つつじ公園は、そのすぐ北の山につくられた公園です。小高い山の上から見下ろす、8,000株以上のつつじが所狭しと植えられている風景は、まさに圧巻。霧島、日の出などのさまざまな品種が咲き誇ります。

では、早速に会場へと向かってみましょう!

※本記事の画像は2025年に撮影したものです。直近の開花状況はホームページなどでご確認ください。

まつりの時期には交通規制がかかります。渋滞や一方通行などに気を付けながら進んでいきましょう。麓からハイキング気分で登るも良し、山頂の臨時駐車場近くまで車で上がっていくのも良し、です。

入口

まつりの期間中は、会場の入口に料金所が設けられています。ここで入場料を支払ってから入るのです。……待ちきれずに、ここで記念写真を撮っている方もいらっしゃいました。

つつじの山道

坂道を徒歩で登っていくと、色鮮やかなつつじが視界に飛び込んできます。花が大きい。でかい! その横で坂道が山頂へと続いていきます。

フォトスポット

山頂の近くにはフォトスポットも設けられていました。『KasamaInsta』と名付けられた写真枠、そして綺麗な傘が開かれて置いてあります。これはインスタ映えすること間違いなしですね!

山頂の展望台

撮影した日はとても良い天気で、暑いくらいでした。私もさすがに坂道で息が切れました。

「どこかで少し、休憩を……」

そう思ったところで現れたのが、臨時営業のカフェスタンドです。何というグッドなタイミングとロケーション……! まるで山を登ってきた人の心を見透かしたような、最高の場所にあります。

山頂カフェ

「……? お店の上にも上がれるんですか?」

何と、お店の上には展望台があります。これは、上がらない選択肢はありません。……その展望台からの眺めは、つつじの赤、盆地に広がる笠間の街並み、それに緑の山々がどこまでも広がる絶景

カフェ展望

展望台のすぐ近くには「身代わり観音」と呼ばれる石像が立っていました。この観音様と一緒に、絶景を眺める形です。「人々の苦難を代わりに受けて救済する」といわれる観音菩薩の姿は何とも神々しく、思わず見入ってしまいます。

ベンチ展望

たくさんのベンチも設置されています。山頂まで登ってきた自分を褒めながら、しばし休息するのにぴったり。もちろん坂道を登っていくのは大変なことでしょう。しかしそれに見合うほどの絶景が待っています。苦難の後の救済……。そんなことを体感できる、つつじまつりなのです。

つつじ公園周辺の見どころ

この公園だけではありません。笠間の街は多彩な観光スポットがたくさんあります。ここからは、つつじ公園の周辺を中心に、見どころを紹介していきます!

笠間日動美術館

まずは『笠間日動美術館』です。日本やフランスの名作を中心に、多彩な美術作品を楽しめます。  

大石内蔵助像

その近くには『大石内蔵助像』がありました。おおいしくらのすけ。忠臣蔵の主人公です。

「えっ、笠間で忠臣蔵……?」

実は、忠臣蔵で吉良上野介に殿中で斬りつけた浅野内匠頭の一族・浅野家は笠間藩を治めていたことがあるのです。ゆえに家老の大石家が住んでいた御屋敷も、このあたりにあったと伝わっています。

「花も美術も歴史も味わえる街なんですね!」

いえ、それだけではありません。つつじ公園から南に向かえば、丘の上に『笠間芸術の森公園』という
広い公園が広がっているのです。ここでは笠間焼の購入はもちろん、『茨城県陶芸美術館』で名作を味わったり、陶芸体験を行ったりすることができます。子どもの遊び場もあります。

笠間芸術の森公園

さらにゴールデンウィークの時期には、この公園のイベント広場にて『陶炎祭(ひまつり)』と呼ばれる笠間焼などの直売イベントが開催されています。

ひまつり

つつじまつりに、ひまつり……!? これはもう一度、笠間に来たくなりますね」

もう一度どころか、二度、三度、何度でも訪れても良いと思います。秋には『笠間の菊まつり』。モンブランをはじめとした栗スイーツや栗料理が味わえる『かさま新栗まつり』も開催されます。これら以外にもたくさんのイベントが目白押し……!

笠間稲荷神社

笠間稲荷神社の境内で、私は美しい藤の花も見ることができました。つつじに藤に、菊の花……。四季折々の花々に彩られる笠間の街には、たくさんの魅力が詰まっています。

藤の花

……ただ、それらは、いきなりパッと咲いたわけではありません。どこかから押し付けられて、いきなり生まれたものではなく、笠間に住む方々が種をまき、少しずつ花を開かせていったものです。つつじまつりは、昭和の時代に、市民による「つつじ一株運動」から始まったといわれています。ただの山が、みんなの憩いの場に生まれ変わったのです。

街のみんなで協力して、各地から訪れてくれたお客さんを楽しませようという心……。

それこそが、笠間の街の一番の魅力なのかもしれませんね。

アクセス

笠間つつじ公園

〒309-1611 茨城県笠間市笠間616−7

アクセス | 笠間観光協会公式ホームページ

◆公共交通機関:
最寄りの駅は、JR水戸線の笠間駅です。駅から笠間稲荷神社方面に向かって歩き、神社から東の方向に門前通りを進みます。「かさま歴史交流館 井筒屋」の突き当りを北に向かい、すぐに右折して東に向かえば、山の麓の「稲荷駐車場」に着きます(徒歩40分)。
シェアサイクル「かさま観光周遊バス」で向かうこともできますので、ホームページなどでご確認ください。

◆自動車:
最寄りの高速インターは、北関東自動車道の友部インターチェンジです。インターチェンジを降りて、笠間方面に向かって国道355号線を北西へと向かいます。西手越の交差点で笠間市街地方面に北に向かって右折します。「かさま歴史交流館 井筒屋」を越えたところで東に右折すれば、「稲荷駐車場」に着きます。160台ほど駐車が可能です。
山頂の近くの臨時駐車場にも停められますが、渋滞や一方通行にくれぐれもお気を付けください。

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この記事を書いた人

ヒストジオいなお

茨城県、水戸市、またその周辺の情報をシェアしていきます。歴史と地理が好きです。食べ歩きも好きです。

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