春の訪れを感じる頃、今年はどこでお花見をしようかと心躍らせる方も多いのではないでしょうか。
千葉県内には数多くの桜の名所があるからこそ、どこを選べば満足できるお花見ができるのか、つい悩んでしまいますよね。
今回、私が足を運んだのは千葉市の春の風物詩である「第25回 千葉城さくら祭り」です。
毎年開催されるさくら祭りも、今年は一味違う特別な年となりました。令和8年(2026年)千葉市は、まちが開かれてから900年という大きな節目を迎えます。
亥鼻公園(いのはなこうえん)にそびえる千葉城と桜が織りなす景観は、この節目の年にふさわしい美しさです。
本記事では、実際に訪れて感じた会場の様子や楽しみ方をまとめました。
千葉城さくら祭りとは

千葉城さくら祭りは、千葉市中央区にある亥鼻公園を中心に開催されたイベントです。
毎年3月下旬〜4月上旬にかけて行われ、多くの出店が祭りを盛り上げます。夜には提灯が点灯し、幻想的な夜桜を楽しめます。2026年は、3月28日(土)〜 4月5日(日)に開催されました。
会場となる千葉城(千葉市立郷土博物館)周辺には、多くの桜が咲き誇り、歴史と自然が調和した美しい景色を楽しめます。さらに、千葉市立郷土博物館では千葉の歴史に触れることができるため、さくら祭りとあわせて訪れるのもおすすめです。
祭りの喧騒から離れ、展示を通じて千葉氏の歴史を学べば、目の前の景色もより深く感じられるはずです。
亥鼻公園までは、千葉都市モノレール「県庁前駅」またはJR本千葉駅から徒歩約15分でアクセスできます。
会場に足を踏み入れると、約90本のソメイヨシノと千葉城が織りなす美しい風景が目の前に広がります。青空の下で見る桜はやわらかく、穏やかな春の空気を実感させてくれました。
千葉開府900年を記念した特別な年

2026年、千葉市はまちが開かれてから900年という大きな節目を迎えました。
始まりは、平安時代の大治元年(1126年)にさかのぼります。千葉常重(ちばつねしげ)が現在の緑区大椎町から中央区亥鼻付近に拠点を移し「千葉」と名乗ったことが、まちの始まりとされています。
その後、常重の息子・千葉常胤(ちばつねたね)は源頼朝を助け、鎌倉幕府の成立に大きく貢献しました。以降、千葉氏は約400年にわたり下総の地を治め、地域の発展に大きな役割を果たしてきました。
こうした歴史を背景に、千葉市では6月1日を「千葉開府の日」と位置づけ、50年ごとに記念事業を行ってきました。2026年の開府900年もまた、まちの歴史を振り返り未来を考える大切な機会となっています。
幻想的な夜桜ランタンと竹あかりの灯り

千葉城さくら祭りの本番に先がけ、千葉開府900年を記念して企画されたのが「夜桜ランタン」です。
3月27日の夜、千葉城を背景に900年分の歴史への思いを乗せたランタンが次々と夜空へ。
桜色に染まった900個の灯りが天高く浮かんでいく光景は、時間を忘れて見入ってしまうほど幻想的なひとときでした。

日が暮れると、会場には柔らかな「竹あかり」が灯されます。市民の手によって制作された約900本の竹灯籠は来場者の足元を優しく照らし、会場全体をあたたかい光で包み込んでいました。
とくに、千葉氏の家紋である三日月と星一つをあしらった「月星紋」や、星の周りに星八つを置いた「九曜紋」が彫られた竹灯籠の存在感は圧巻の一言です。

さらに、期間中の18時~20時にかけては、千葉城と夜桜のライトアップも実施されました。暗闇の中に浮かび上がる城郭と、桜の共演は昼間とはまた違った景色を楽しめます。
思わず足を止め、静かにシャッターを切る ーーそんな心に残る夜の風景が広がっていました。
千葉のご当地グルメが集結

出典:さくら祭り公式サイト
お花見に欠かせないのが、美味しいグルメですよね。会場には屋台やキッチンカーが軒を連ね、賑わいを見せていました。千葉の食材を活かしたグルメが豊富に揃い、お目当ての店を探し歩くだけでも楽しい時間が流れていきます。

出典:さくら祭り公式サイト
千葉の定番グルメとして親しまれているのが、房総の漁師料理「なめろう」です。会場では、地ビールやチーバベリーを使ったピザなど、地元の物産品もたくさん販売されていました。
中でもおすすめしたいのは「なめろう」を香ばしく焼いた「さんが焼き」です。魚の旨みが凝縮された味わいは日本酒との相性も抜群で、ついついお酒が進む一品です。
桜を眺めながら味わうことで、この時期だけの特別な贅沢となりました。
さくら祭りを盛り上げるステージ

郷土博物館前の特設ステージでは、アーツステーションちばの協力のもと、音楽ライブや伝統芸能・大道芸人によるパフォーマンスが披露されました。千葉で活動する23組の団体が出演し、和太鼓や多彩なパフォーマンスで祭り会場を一層盛り上げます。
ステージ前には観覧用の椅子が用意されており、ゆったりと鑑賞できるよう配慮されています。当日は天候にも恵まれ、多くの来場者がステージに足を止め、パフォーマンスに見入る姿が印象的でした。
また、子ども向けのキッズパークでは、けん玉やメンコなどの昔遊びを体験する姿も見られ、幅広い世代がそれぞれの楽しみ方で過ごしていました。
千葉城さくら祭りで春の思い出をつくろう

昼はにぎやかに、夜は幻想的に。
時間帯によって異なる桜の表情を楽しめるのも、さくら祭りの魅力です。
今回足を運べなかった方も、ぜひ次回の開催時には「千葉城さくら祭り」で、心に残る春のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
基本情報
名称:千葉開府900年記念 第25回 千葉城さくら祭り
開催期間:毎年3月下旬〜4月上旬(開花状況により変動)
開催時間:11:00〜20:00
会場:亥鼻公園(千葉市立郷土博物館)
駐車場:あり(25台)※さくら祭り期間中は利用できません。
アクセス:
千葉都市モノレール「県庁前駅」より徒歩約7分
JR千葉駅よりバス「大学病院」行き「郷土博物館・千葉県文化会館」下車、徒歩3分
千葉城さくら祭り公式HP:https://www.chibacity-ta.or.jp/special/chibajou-sakuramatsuri/




