言葉で日常に彩りを与えていく、Mediall学生ライターのめておーらです。
今回は学生がいちから手掛けたコンセプトカフェを紹介します!
私の同級生が企画したカフェで学園祭の一環として出店するのですが、インタビューしていくうちに、集客を目標にした本格的なカフェを運営するという彼女の熱意が感じられました。
皆さんも最後まで読むと、そのカフェに行きたくなるに違いありません!ぜひご一読ください。
学園祭のテーマから考えた思い「話のタネになってほしい」
今回このカフェを特集するにあたり、発案者の宮内萌々香さん(19)にインタビューしました。彼女のとある願望から芽吹いた「tanemakiプロジェクト」。まずはこのプロジェクトの成り立ちをお聞きしました。
ー「1日限定のカフェ」を開くことになった経緯を教えてくださいー
始まりは、先生方の「学園祭で飲食を出しますか」という提案でした。その提案を聞いて、私は高校時代にコロナ渦を理由に学園祭で飲食を出せなかったこと、兼ねてからカフェめぐりが好きでいつか自分の店を出したいという野望があったということがあり、周りの友達を誘ってその提案に乗りました。やるからにはよく見る学園祭の屋台ではなく、本格的なお店にしたいと思い、公式SNSを立ち上げたり、いろいろなデザインで工夫を凝らしたりしました。
ー「本格的なお店にしたい」ということですが、具体的にはどのようなことをしましたかー
まず、店名を決めることから行いました。というのも、先生からは出店場所だけ押さえてもらっていた状態だったため、店の名前やコンセプト、計画表まで全て私たちで考える必要がありました。
学園祭の名前が「BRUCKE(ブリュッケ)」という名前で「繋がり」の意味があったので、そこに着目して3人で考えていきました。話し合っていくうちに「『たね』っていいんじゃない」という話題になり、最終的に名前が「tanemaki」になりました。
そこからコンセプトをもうちょっと具体的にしようということで、また話し合いの日々がつづきました。学校だけでなく帰りにファミレスに寄って延長戦もしました(笑)。そうして店の名前から派生して「TAlk(会話),NExus(つながり),MAtey(仲間),KInd(親切)」、「私たちが会話のタネとなり人をつなぐ、仲間や友達だけでなく初めて会う人との関係に思いやりの花が咲きますように」というコンセプトが完成しました。
学園祭クオリティとは言わせない デザイン専攻学生による至極のサービス
ー形状が学園祭の屋台のような感じなら、カフェがあったからといって来場者同士が繋がることは難しそうに思えるのですがー
簡易的なテーブル席はおいてあるのですが、実際は移動販売のような店なので、サービスの提供が制限されるのは確かです。そのため、限りあるサービスを質の良いものとして提供しようと考えています。私の通っている学校がデザインの専門学校ということもあり、外観や内観はもちろんのこと、ドリンクホルダーやおやつの食器もいちから私たちでデザインしています。またショップカードにも秘密を隠していて、単体で見ると種のような形をしているのですが、5つ揃うと1つの花の形になるのです。それらはすべてSNS映えするように制作しているため、SNSでの「話のタネ」になってほしいと考えています。
現地へ来場してくださった方のサービスとしては、今回メニューを多くしているため、選ぶ際に会話が弾んでもらったらうれしいですし、提供するグッズやノベルティは持ち歩きやすい形状になっているため、その物品を見て「あなたもこのカフェにいったのですか」というような「会話の芽生え」に使ってほしいなと思います。そのようなカフェになるように私たちも試行錯誤を重ねています。
ー当日はどのようなメニューを提供する予定ですかー
ドリンクはブラックコーヒー、カフェラテ、キャラメルラテ、抹茶ラテ、レモネード、レモネードスカッシュ、オレンジジュース、リンゴジュース、ジンジャーエール、フルーツエイド(韓国の飲み物)を提供します。レモネードや、フルーツエイドは自家製です!
おやつはカヌレ、ディアマンクッキー、スノーボールクッキー、クッキーアソートセット(花、ロゴ入り、種に見立てたナッツ類のクッキー)を計画しています。限定〇食のものもあるのでお早めにお越しください!
ー今後のビジョンはありますかー
盛況だったら来年もオープンしたいです。しかし、tanemakiは学生時代の思い出として終わりにしようと思っています。カフェをオープンさせたいという野望はありますが、まだまだ社会勉強も足らず、資金面の不安や1年半後には学校を卒業して働かなければならないからです。学生生活最後の二年間の間にこのような企画を立ち上げることができて本当に感謝しています。
ぜひお近くの方は足を運んでください!tanemakiがあなたのひと時に種をまいて豊かな時間を実らすでしょう。
イベント情報
住所:広島県広島市南区松川町2-24 anabuki college
交通:広島駅から徒歩15分
広電「稲荷町」電停から徒歩3分
開店日:10月28日(土) 10:00~16:00(予定)