2024年3月7日、岐阜県多治見市ながせ商店街ヒラクビル内「喫茶わに」にて、宿泊施設に関連したトークイベントが開催。
岐阜県多治見市在住ライターが、イベントの趣旨や様子をレポートします。
「まちに宿をつくる話」
イベントの企画・主催は、多治見市観光協会(たじみDMO)で、開催の狙いは「多治見の旅をもっと楽しく」すること。
宿泊施設の選択肢が増えることで、多治見がより楽しく魅力的になります。宿をやってみたい方や、旅が好きな方におすすめのトークイベントです。
記念すべき第一回は、SEKAI HOTEL代表の矢野浩一氏をゲストに迎え、宿や観光に関する講義をしていただきました。
多治見 ながせ商店街 ヒラクビル
イベント開催場所は、ながせ商店街ヒラクビル内にある「喫茶わに」です。ヒラクビルは、時計・宝石店をリノベーションした複合施設で、1階東側が喫茶わにとなります。
木目調のインテリアとスポット照明が、温かく落ち着いた空間を演出。店内でイベントを待つ人も、リラックスした様子です。
喫茶わにでは、コーヒーやスープなどを提供しています。特にコーヒーは「ブラジル」「わにブレンド」「エスプレッソアメリカ」「コーヒーフロート」「抹茶ラテ」「ちこりラテ」など種類が豊富で魅力です。
注文に迷った際は、スタッフの方が気分や好みに合わせて、深め浅めなど最適なコーヒーを提案してくれます。
喫茶わにの隣には、本屋が入っています。「ひらく本屋 」は創業120年の東文堂本店による「地域密着型」本屋です。店内でコーヒーを嗜みつつ、読書も楽しめます。
イベント開催まで時間があったため、あんバターサンド(サラダ付きドリンクセット)を注文。クセの無いブラジルコーヒーに、しっとりあんバターの相性が最高でした。
主催たじみDMO 小口COOの挨拶
開始時間となり「まちに宿をつくる話」がスタート。まず、主催である多治見市観光協会(たじみDMO)最高執行責任者の小口英二氏からご挨拶がありました。
多治見には宿が少ないため、外国人観光客に選ばれる宿や、泊まることが目的になるような宿をつくり、選択肢を増やしたいとのこと。
多治見市では「多治見インバウント推進プロジェクト」として、民泊・施設整備に対し補助金を準備。市の関係者も集うこの場が「宿づくりの実現」をバックアップします。
SEKAI HOTEL 矢野代表の講義
続いて、メインイベントである「SEKAI HOTEL代表 矢野浩一氏」の講義です。
矢野代表は、空き家をリノベーションして地域と連携することで「まち全体をホテル化」させる「SEKAI HOTEL株式会社」を運営しています。
空き家問題を解消し、地域活性化を事業とする矢野代表。
キャッチフレーズ「旅先の日常に飛び込もう」と共に躍動する矢野代表のトークを、一部要約してお伝えします。
「魅力があるのに個性が無い」
- 日本の地方は、魅力があるのに個性が無いのが課題で、自治体のPRも分かりづらい。
- コンセプトではなく合言葉を大切にすること。伝統工芸や特産物をPRするだけでは、訪れる理由にはならない。それらはあくまで名詞のため、動詞でPRすることが最低ライン。
- 2024年1月にYou Tuberはじめしゃちょーの目にとまり、You Tubeで紹介していただいたが、SNSでバズらせようとした訳ではない。一肌脱いでもらう、乗っかりたくなるワクワクを追求することで結果がついてくる。
- 多くの人から共感を得ることが必要だが、多くの人から意見を聞いてはいけない。こちらのビジョンを示して導くことが大事。
上記の他にも「イラスト一枚で資金調達」や「リピーターを狙わない」など、貴重なお話を聞くことができました。
まとめ
イベントには、30名以上が参加。矢野代表へ多くの質問が飛び交い「まちに宿をつくる話」は、大盛況で終了しました。
地方創生イベント初参加で緊張しましたが、喫茶わにの食事と温かい雰囲気に癒されました。
楽しく有意義な時間となり、関係者の方々に感謝申し上げます。
ながせ商店街の灯りを眺めながら、次回のイベントを楽しみにしつつ会場を後にしました。
イベントの紹介
イベント名:まちに宿をつくる話
スペシャルゲスト:SEKAI HOTEL代表 矢野浩一
SEKAI HOTELの公式HPはこちらから
会場:ながせ商店街ヒラクビル内 喫茶わに 〒507-0033 岐阜県多治見市本町3丁目25
喫茶わにの公式instagramはこちらから
アクセス:JR東海 多治見駅 南口より徒歩で約5分
イベント主催:多治見市観光協会(たじみDMO)
TEL:0572-23-2636