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もの・こと  |    2024.04.29

ワクワクがやってくる!夢を積んだ移動おもちゃ屋「キンダーリープ号」に会いに行こう

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空色をしたかわいい車にたくさんの玩具が積まれ、子どもたちのもとにやってくるとしたらどうでしょう。子どもたちはきっと大喜びするに違いありません。

「ハンズオントーイ キンダーリープ」は、そんな絵本に出てくるような素敵な移動おもちゃ屋さんです。ドイツをはじめとしたヨーロッパの玩具や絵本を車にたくさん乗せて、あちこちの地域へ玩具の出張販売を行っています。

今回は夢を届ける移動おもちゃ屋さん、「ハンズオントーイ キンダーリープ」(以下キンダーリープ)をご紹介します。

ワクワクドキドキな夢がいっぱい!移動おもちゃ屋「キンダーリープ号」参上!

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移動おもちゃ屋「キンダーリープ号」には、中にも外にも積み木やぬいぐるみ、ボードゲーム……子どもたちが喜びそうな素敵な玩具がたくさん積まれていました。

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「キンダーリープ号が現れると、子どもたちは大はしゃぎで寄ってきます。そして車の階段を上ったり下りたり出たり入ったり。子どもたちにとってキンダーリープ号は夢の空間や、秘密基地みたいなものなのかもしれませんね」

そう語るのは「キンダーリープ」のすぎもと店長です。これまで「キンダーリープ号」でたくさんの玩具を子どもたちに届けてきました。

「キンダーリープ」が移動おもちゃ屋をはじめたのは、わざわざ遠方から玩具を求めて来るお客さんのために「こちらから出向こう!」とはじめたのがきっかけとのこと。いまでは幼稚園やイベント会場、子どもたちの多く集まる場所で移動販売を行っています。

道内のさまざまな地域に出張し、日本最北端に位置する稚内まで出向いたこともあるそうです。

本物のおもちゃは子どもの未来を豊かにする

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自らを「ちょっと変わったおじさん」と呼称するキンダーリープのすぎもと店長。

すぎもと店長はもともと神戸出身。数年間ドイツに滞在し、帰国後ふとしたきっかけから北海道でヨーロッパの玩具の専門店をはじめることになりました。現在は玩具の販売のほかに、保育関連の施設で講演やイベント等も多く行っています。

「ドイツにいた頃、玩具の世界の魅力に気がつきました。ヨーロッパの玩具は何世代にもわたって受け継がれるんです。シンプルだけど魅力的な玩具がたくさんあります」

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男の子が夢中になって遊んでいたという玩具を手にしたすぎもと店長

「本物の玩具は子どもも大人も関係なく心惹かれるものですし、未来を豊かにしてくれるものなんです」

そう言って印象的なエピソードを語ってくれました。

「その子はね。見本の玩具を使って遊びながら、同時に自分の作品を作っていたんですよ。自分が作ったものだから手放したくなかった。新しい玩具が欲しかったわけじゃないんです」

遊びの中で素晴らしい創造をしている子どもの姿を身近に見ているすぎもと店長の言葉からは、本物の玩具を子どもたちに与えたいという情熱が伝わってきました。

「子どもは大人が思うより、ずっとクリエイティブな存在です。だから大人は子どもの遊びに敬意を払うことが必要です」

小さな子から大人まで大人気!大切な友だち“くまきちくん”

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玩具とともに人気なのが、ドイツのぬいぐるみの「ソフトブラウンベア」。触り心地の良さと可愛さに、お客さんがつい抱きしめてしまうぬいぐるみなのだそう。

“くまきちくん”の名前が付けられており「キンダーリープの顔です」と、すぎもと店長が紹介してくれました。

「東北の震災で現地を訪ねたときに、あるおばあちゃんに“くまきちくん”を渡したら、ずーっと抱いて離さなかったんですよ。安心できたのかもしれませんね」

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新しいものより、長くお店にあった方をお客さんは欲しがるという「ソフトブラウンベア」くまきちくん

すぎもと店長は玩具やぬいぐるみに居場所を作ったり名前を付けたりすることで、単なる玩具ではなくなると言います。思い出や物語を紡ぐ、特別な存在になるのだと語ります。

キンダーリープに置かれている玩具やぬいぐるみには、そういったぬくもりとパワーが満ちているのかもしれません。

夢を運ぶ「キンダーリープ号」現在は4代目が大活躍!

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展示会で使用されていたキンダーリープ号の紹介パネルから

子どもたちに夢と玩具を届ける移動おもちゃ屋として、これまでも多くの車が「キンダーリープ号」として活躍してきました。

現在の4代目は移動図書館だった車を譲り受けたそうです。外観を小樽在住のイラストレーターの方にデザインしてもらい、1年間かけてペインティングしたとのこと。青空を思わせるブルーのカラーがとても素敵ですね。

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お話を聞いている間にも常連さんだというお客さんが次々訪ねてきます。子どもだけではなく、大人も多く訪ねて来るそうで、魅力的な玩具の前には、本当に世代の違いは関係ないのだと感じました。

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これからもたくさんの子どもたちに「キンダーリープ号」で夢を届けていきます!

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「本物の素敵なおもちゃで遊んで創造性を育んだ子は、大人になってからも好きなことにエネルギーを注いだり取り組んだりして、幸せに向かっていけると思うんですよ」

「これからも本物の玩具を子どもたちに届けて、創造性や感受性を高めるお手伝いをしたいですね」

すぎもと店長はそう微笑みながら、今日も相棒「キンダーリープ号」で子どもたちのもとへ走ります。

どこかで空色のカラフルな車を見かけたら、ぜひ駆け寄ってみてください。移動おもちゃ屋「キンダーリープ号」が、あなたに多くの夢や喜びを届けてくれますよ。

ハンズオントーイ キンダーリープ情報

移動販売、イベント、講演等のお問い合わせも受け付けているそうです。

TEL・FAX:0134-24-1031
公式サイト(オンラインショップ)
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この記事を書いた人

小糸 あき

夫婦で50代からフリーランスになり北海道札幌で文工房という記事作成事務所を営んでます。ママンライター&パピーカメラマン。北海道という地域に根ざしながら、住む人や暮らしを応援したいと考えています。好奇心を持ち、常に挑戦する姿勢を忘れず、自然や人に寄り添った仕事をすることが目標。趣味は道の駅めぐりと図書館めぐり。

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