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自然  |    2026.09.11

たったの13.5m!?日本一短い「ぶつぶつ川」は、地元民の夏の思い出が詰まった清流|和歌山県那智勝浦町

和歌山県那智勝浦町と言えば、美味しいマグロや世界遺産の「那智の滝」などが有名ですよね。

特に那智の滝は、途中で途切れることなく一気に流れ落ちる「直瀑(ちょくばく)」として、133mの落差は日本一。毎秒1トンとも言われる水量も圧巻で、滝そのものが飛瀧神社のご神体となっています。


日本一落差のある「那智の滝」の陰に…?和歌山にあるもう一つの“日本一”

そんな派手で大迫力な美しさとは別に、ひっそりと流れる、ちょっと驚きの川をご紹介します。

その名も「ぶつぶつ川」。名前だけでも気になってしまいますが、実はこの川、とんでもない記録を持っているんです。

川の長さ、たったの13.5メートル!ぶつぶつ川ってどんな川?

和歌山県内を流れる二級河川「ぶつぶつ川」は、その川の長さがわずか13.5メートルしかありません。これは法指定河川として日本一短い川として知られています。

ぶつぶつ川。道路から見てもこの通りの短さ

普段、私たちが「川」と聞いてイメージするのは、山あいを蛇行しながら海まで続くような、長い長い流れですよね。ところがこのぶつぶつ川は、歩いてほんの数歩ほどのスケール

名前の由来と、現代も生きる「トトロの世界のような暮らし」

なぜ「ぶつぶつ川」という名前が付いたのか。それは、清水がフツフツと絶えず湧き出ている様子から、昔からそう呼ばれるようになったのだそうです。

そして驚くべきは、この短い川が単なる観光名所として保存されているわけではないということ。今もなお、野菜や道具、洗濯物を洗うなど、地域の暮らしに欠かせない貴重な水源として使われ続けているのです。映画『となりのトトロ』で川で野菜を冷やすシーンがありますが、まさにそれができる場所。それは単に「短いから」「浅いから」ではなく、「そういう文化が根付いているから」なんです。

「やさい」の素朴な看板と、近所の男の子の玩具をパシャリ

【実録】地元民が語る!海水浴の合間にぶつぶつ川で〇〇していた思い出

ぶつぶつ川の周辺は、地元の方々の日々の努力によって維持され、豊かな生物多様性が保たれています。

実はこの話、私にとっても他人事ではありません。中学生の頃、近所の知り合いのお兄さんが、このぶつぶつ川で洗濯をしているのを見かけました。当時は「え、ほんまにおった!」と子ども心に驚いたものですが、それくらい自然に、生活の一部として川が使われていたんです。

さらにこの川から徒歩一分には海水浴場があって、夏になると友達と泳ぎに行っていました。「海で散々遊んだ後、喉が渇くとみんなでぶつぶつ川まで水を飲みに戻る」それが定番の夏の過ごし方でした。今思えば、湧き水をそのまま飲めるほど水質がきれいだったからこそできた遊び方だったのだと思います。そしてそれが当たり前の環境で育ったので、「海水浴場のすぐそばで水が飲める」と思って別の海に行くと、海の家でお洒落ジュースを買うお金が無くて慌てることになります。

ぶつぶつ川から徒歩一分で海水浴場へ行けます。

派手な観光地ではないけれど、暮らしの中に自然と溶け込み、地域の人たちに大切にされ続けている場所。そこにこそ、この川の本当の価値があるように感じます。

和歌山には「日本一長い二級河川」も

ちなみに和歌山県には、日本一短いぶつぶつ川がある一方で、日本一長い二級河川も流れています。県の中央部を流れる日高川で、その延長はなんと114,745メートル。流域にはキャンプ場や龍神温泉といった観光名所も点在しています。

同じ和歌山県の中に「日本一短い」と「日本一長い」が両方存在しているというのも、なんだか面白い巡り合わせです。

小さな川が教えてくれること

普段、私たちは大きさやスケールで物事の価値を測ってしまいがちです。でも、ぶつぶつ川を訪れてみると、たった13.5メートルの流れの中にも、地域の歴史や暮らし、人々の想いがぎゅっと詰まっていることに気づかされます。

和歌山にお越しの際は、有名な観光スポットの合間に、ぜひこの小さな川にも立ち寄ってみてください。フツフツと湧き出る清らかな水の音に、きっと心が和むはずです。

ここまでぶつぶつ川

ここで別の川と交わるので「ぶつぶつ川」の冒険はここまで。


アクセス

所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字粉白490

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この記事を書いた人

和歌山 実也

■元デパコス販売員(日本化粧品検定特級) ■元児童福祉ケースワーカー(保育士) 和歌山県・紀南エリアの地元企業にて、広報としてブログやSNSの更新をしています。 在宅でライターとしても活動中。読んだ人の日常がちょっと豊かになるような、温かみのある記事を書くことを大切にしています。

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